『メリー・ポピンズ』(64)などディズニー映画やディズニーランドのアトラクション用音楽“小さな世界(イッツ・ア・スモールワールド)”などを作曲したシャーマン兄弟の弟、リチャード・M・シャーマンが5月25日、米ロサンゼルスの病院で死去したことが米バラエティなどで報じられた。享年95。

リチャードと兄ロバート(2012年にロンドンで死去)のシャーマン兄弟は、音楽家だった父のもとに生まれ、50年代にそれぞれに流行歌の作詞・作曲を行って人気を得たのち、ウォルト・ディズニーから声がかかり、60年代から音楽担当としてディズニー・カンパニーに加わった。
その最初の作品が『メリー・ポピンズ』で、アカデミー賞作曲賞と主題歌賞(チム・チム・チェリー)を受賞した。この映画の製作の経緯については2013年のトム・ハンクス主演映画『ウォルト・ディズニーの約束』の中で描かれている。
そのほかディズニーでは『最高にしあわせ』(67)『ジャングル・ブック』(67)などを手掛け、ディズニーランドの“イッツ・ア・スモールワールド”のテーマ曲なども作った。ウォルトの死後、専属をやめてユナイトで作った『チキ・チキ・バン・バン』(68)でもオスカー候補に。ただしその後もディズニー作品で働くことも多く、『おしゃれキャット』(70)『ベッドかざりとほうき』(71、これもオスカー候補に)などを手掛けた。
他にも『スヌーピーの大冒険』(72)『シャーロットのおくりもの』『トム・ソーヤーの冒険』(73)『シンデレラ』(76)『ラッシー』(78)といったディズニー映画ではない作品でも活躍する一方、『くまのプーさん』(77)などディズニー作品でも活躍。映画以外ではトニー賞候補になったブローウェイ・ミュージカル「Over Here!」(74)などをヒットさせている。
兄弟は合計で9つのアカデミー賞ノミネートを果たした(うち2つを受賞)。2008年には、ジョージ・W・ブッシュ大統領からホワイトハウスで国民芸術勲章を授与された。

Presidential Press Corps, Public domain, via Wikimedia Commons




