今回で8回目となる「なら国際映画祭」が9⽉20⽇(⾦)から9⽉23⽇(⽉・祝)までの4⽇間開催。このたびコンペ作品が決定した。
「なら国際映画祭」は奈良の平城遷都1300年⽬となる2010年に、映画作家の河瀨直美をエグゼクティブディレクターに迎えて始まり、2年に1回開催される映画祭。インターナショナルコンペティションをはじめ、NARA-wave学⽣映画コンペティションを軸に、「ユース映画制作ワークショップ」作品、また、なら国際映画祭オフィシャルパートナーであるベルリン国際映画祭ジェネレーション部⾨推薦作品、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア推薦短編作品など、魅⼒的な映画が集結し、実施される。
今回で8回⽬となるインターナショナルコンペティションでは、世界各国から選ばれた珠⽟の6作品が上映される。世界中の若⼿作家から募った数々の作品群の中から、厳正な審査をくぐり抜けた名作ばかり。上映後には、監督本⼈が登壇する舞台挨拶も実施予定。 優れた作品には、審査員が選出する最⾼賞「ゴールデンSHIKA賞」や、観客が選ぶ「観客賞」などの栄誉が贈られ、クロージングセレモニーで発表される。さらに、受賞者は次回の「NARAtive」の企画案を出す権利が与えられる。
また、学⽣が⼿掛けた映画・映像作品を対象にしたコンペティション「NARA-wave(ナラウェイブ)」。今回は世界中の学⽣たちから数多くの応募があり、10作品が上映されることになった。参加作品が「カンヌ国際映画祭」の学⽣部⾨にも参加するなど、「NARA-wave」にノミネートされる作品は、海外の映画祭からも評価されている。最⾼賞は「ゴールデンKOJIKA賞」。インターナショナルコンペティション同様に、受賞者は「NARAtive」の企画案を出す権利が与えられ、採⽤されれば次回「NARAtive」の映画監督に選ばれる。
インターナショナルコンペティション
『サートゥ / うさぎ年』(英題: Satu - Year of the Rabbit) 【UK、ラオス】
監督:ジョシュア・トリッグ / Joshua J F Trigg
17歳のボーは、ラオスの⾸都で虐待する⽗親から逃れ、フォトジャーナリズムのキャリアを追い求める。無⼀⽂の彼⼥は、⽥舎の寺院に⾝を寄せ、そこで若い仏教徒の孤児サートゥと出会う。友達になった⼆⼈だが、サートゥは⺟親を探したいという願いを語る。ボーが物語を伝えたいという思いと、サートゥの好奇⼼に駆られ、⼆⼈はラオスの豊かな熱帯の⾵景を巡りながら、答えと⾃⼰発⾒を求めて旅を続ける。
『失った時間』(英題: Borrowed Time) 【中国】
監督:ツァイ・ジエ / Choy Ji
夏の終わりに台⾵が迫る中、ティンの結婚式が近づいてくる。⺟親に促されて、ティンは広州から⾹港へ向かい、20 年間⾏⽅不明の⽗親を探し始める。旅の途中で、ティンは過去の曖昧な記憶が蘇る。予期せぬ出会いがティンに家族の真実を明らかにさせる。ティンは昔の友⼈ユウセンと再会し、⼀緒にユウセンの家で夜を過ごす。⼆⼈はまるで夢の中にいるかのように感じながら、失われた時間を探し求める。
『⿃かごは⿃を探す』(英題: The Cage is Looking for a Bird) 【フランス、ロシア】
監督:マリカ・ムサエヴァ / Malika Musaeva
チェチェンの⼩さな村で、ヤハは親しい友⼈であるマディナと⽇々を過ごしている。⼆⼈の少⼥は卒業後、家を離れて現実の世界へと踏み出し、⾃分たちで選ぶ⼈⽣を送りたいと夢⾒ている。チェチェンの⼥性たちが⾃⾝の⾃由と⾃分の⼈⽣を⽣きる権利を守ろうとする物語を描く監督デビュー作。
『パーマネント・ピクチャー』(英題: The Permanent Picture) 【スペイン、フランス】
監督:ラウラ・フェレス / Laura Ferrés
スペイン南部の⽥舎で、10 代の⺟親であるアントニアが真夜中に姿を消す。50年後、遠く離れた北の地で、内向的なキャスティングディレクター、カルメンは新しい街に来た⼈々が持つ記憶を聞き出そうと出会いを求める。そんな彼⼥の探求の中で、カルメンはアントニアに出会 うが、アントニアの衝動的な⾏動がカルメンの孤独に割り込んでくる。時間がすべての傷を癒すと⾔ったのは誰なのか?
『催眠』(英題: The Hypnosis) 【スウェーデン、ノルウェー、フランス】
監督:アーネスト・デ・ギア / Ernst De Geer
アンドレとヴェラは若い起業家カップル。彼らは、⼥性向けの健康アプリを権威あるコンペティションでピッチする機会を得る。その前に、ヴェラは禁煙のために催眠療法を試みる。そこから彼⼥の態度が変わり始め、アンドレも予想外の⾏動を取るようになる。
『ハートレス』(英題: Heartless) 【ブラジル】
監督:ナラ・ノルマンデ、ティアオ / Nara Normande, Tião
1996年夏、ブラジル北東部の海岸。タマラは、勉強のためにブラジリアへ出発する前に、 住んでいる漁村で最後の数週間を楽しんでいる。ある⽇、彼⼥は胸に傷跡があることから 「ハートレス」と呼ばれるティーンエイジャーの話を⽿にする。夏が過ぎるにつれ、タマラはこの謎めいた少⼥にますます強く惹かれていく。
NARA-wave 学⽣映画コンペティション
『⽩内障』(英題:Cataract) 【ポーランド】
監督:ルーカス・イヴァニクツ / Łukasz Iwanicz(所属校:Warsaw Film School)
『よく⾒れば星』(英題: Signs) 【⽇本】
監督:森三春 / Miharu Mori(所属校:東京藝術⼤学⼤学院)
『葉っぱのささやき』(英題: Whispering in the Leaves) 【カナダ】
監督:ラブリーン・フンジャン / Luvleen Hunjan(所属校:Toronto Metropolitan University)
『砂時計』(英題: KISS) 【⽇本】
監督:チン・ジョキン / CHEN SHUXIN(所属校:東放学園映画専⾨学校)
『奇祭』(英題: Kisai) 【⽇本】
監督:榊原滉 / Kou Sakakibara(所属校:早稲⽥⼤学)
『ヘイルストームに咲く花』(英題: Flowers In A Hailstorm) 【インド】
監督:マハラシ・トゥヒン・カシップ / Maharshi Tuhin Kashyap(所属校:Satyajit Ray Film And Television Institute, Kolkata)
『忘れたものだけが新しい』(英題: Only the Forgotten is New) 【ドイツ】
監督:モナ・シーア / Mona Schier(所属校:Breda University of Applied Sciences)
『枯葉は川をくだる』(英題: Fallen Leaves Drifting Down) 【⽇本】
監督:チョウ・タクウ / 趙澤宇(ZEYU ZHAO)(所属校:ビジュアルアーツ専⾨学校)
『詩⼈』(英題: POET) 【英国/中国】
監督:クン・サン / Kun Sun(所属校:London Film School)
『分離の予感』(英題: Sense of Seperation) 【⽇本】
監督:カ・エイケツ / HE YINGJIE(所属校:武蔵野美術⼤学)
なら国際映画祭2024
開催⽇:9⽉20⽇(⾦)〜9⽉23⽇(⽉・祝)
9⽉20⽇(⾦)レッドカーペット& オープニングセレモニー/9⽉23⽇(⽉・祝)クロージングセレ
モニー
◆場所:奈良市ならまちセンター市⺠ホール/多⽬的ホール
奈良公園バスターミナルレクチャーホール
◆内 容:インターナショナル コンペティション/NARA-wave(学⽣映画コンペティション)
ユースシネマプロジェクト/NARAtive/NARAtiveJr/特別招待作品
公式サイト https://nara-iff.jp/
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