第96回アカデミー賞®国際長編映画賞ショートリストに選出された珠玉のハートフルムービー『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』が6月13日(金)より全国公開。このたび、鉄格子のなかにいる主人公チャーリーが空想として思い描く温かな晩餐シーンの本編映像が解禁された。
本作は、どんな状況でも希望を失わない人間の姿を描く、心温まる感動作。幼少期に迫害から逃れ渡米したチャーリーは、祖国アルメニアに戻るもスパイ容疑で投獄される。絶望の中、窓越しに見える夫婦を想像で支えにしながら、仲のこじれた彼らを再び結びつけようとする――。監督・主演はマイケル・グールジャン。
今回解禁された本編映像は、主人公チャーリーの願いが込められている空想のシーン。チャーリーは冷たく暗い牢獄の中、心の底から湧き上がる孤独と絶望に身を沈めていた。しかし、そんな彼の意識はふと、空想の世界へと滑り込む。そこは、隣家で繰り広げられる、温かくにぎやかな晩餐の情景。

チャーリーは、目を開けると、隣の家の食卓に座っていた。そこは隣の夫婦に生まれた新しい命をお披露目する宴の場。長いテーブルには色とりどりの料理が所狭しと並び、食卓を囲む人々は皆、チャーリーに微笑みかけ、温かく迎え入れている。
隣の家の夫婦も、まるで家族のように彼を見つめ、チェーリーが立ち上がりアルメニアの平和を述べると、みんなが一斉にグラスを掲げ、場はさらに明るく、和やかな空気に包まれる。人々は歌い、グラスを交わし、チャーリーもまたその輪の中で自然に笑顔を浮かべる。
音楽が流れ、誰かが踊り始めると、チャーリーもまたそのリズムに身を任せる。その一瞬、彼は自分が囚われの身であることを忘れ、ほんの一時でも「受け入れられた存在」に浸るのだった。

本作でチャーリーを演じたマイケル・グールジャンは、監督をしながら主演という大役を担おうと思った理由について「最初は主演をする予定はありませんでした。ただ、アルメニアでの撮影になるし、現場では言語の壁もあるしで、話し合いの中で僕が主演もしたほうが都合上良いということになりました。正直なところ、心を込めて書いた役だったので、まあ結局ね、僕が演じたかったんですよ、ハッハッハ」と陽気に話す。
そして、「監督しながら主演もすることに対しては、僕の場合は案外大変でもありませんでした。演出する際は撮影監督であったり美術監督であったり他の俳優に対して信頼をおいているので自分が出演しているシーンにおいてもカメラオペレーターに“今のでOK?”って聞いたりしていました」と、信頼しているスタッフばかりだったので、そんなに大変ではなかったと語っている。
アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓
2025年6月13日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開
STORY
幼少期にオスマン帝国(現在のトルコ)でのアルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカに渡ったチャーリーは、1948年、自身のルーツを知るために祖国に戻ってくる。ソ連統治下にあっても理想の故郷に思えたからだ。ところがチャーリーは不当に逮捕され、収監されてしまう。悲嘆に暮れる中、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることを知り、そこに暮らす夫婦を観察することが日課になっていった。いつしかチャーリーは夫婦の生活に合わせてあたかも同じ空間にいるかのように、一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しんだ。ところが夫婦仲がこじれて部屋には夫だけが残され、時を同じくしてチャーリーのシベリア行きが決まってしまう。移送の期限が迫る中、チャーリーによる夫婦仲直り作戦が始まる――。
監督・脚本:マイケル・グールジャン
撮影:ガセム・エブラヒミアン 編集:マイケル・グールジャン、マイク・セレモン
美術:ネルセス・セドラキアン、アベット・トノヤンツ 衣装:マロ・パリアン 音楽:アンドラニク・バーバリヤン
出演:マイケル・グールジャン、ホヴィク・ケウチケリアン
2022/アルメニア、アメリカ/アルメニア語、ロシア語、英語/121分/原題:AMERIKATSI/字幕翻訳:大西公子/後援:駐日アルメニア共和国大使館/配給:彩プロ
映倫区分:G
©2023 PEOPLE OF AR PRODUCTIONS and THE NEW ARMENIAN LLC All Rights Reserved.




