「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」(通称ANIAFF)が12月12日(金)より愛知県名古屋市で開催。このたび、本映画祭がアニメーション業界最高の栄誉「アニー賞」との日本初のコラボレーションを組むことが決定。さらに、国際コンペティション部門の審査員には、ASIFA-Hollywoodのエグゼクティブ・ディレクターであるオーブリー・ミンツ、デジタル・アニメーションスタジオ、ポリゴン・ピクチュアズ代表塩田周三ら国内外から多彩なメンバーが参加する。

12月12日(金)~17日(水)の期間中、世界各国・地域からジャンルや表現方法を超えた最先端の優れたアニメーション作品が集結。市内のミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドスクエア シネマ2、109シネマズ名古屋を中核とした上映施設を中心とした市内会場などで国際コンペティション部門、ニューウェーブ部門など6つの部門で多くの作品が上映されるほか、多彩なゲストを迎えてのトークやワークショップ、シンポジウムなども行われる。
このたび、ANIAFFがアニメ界のアカデミー賞ともいわれる「アニー賞」を主催する、国際アニメーション映画協会の中で最大の支部であるASIFA-Hollywoodと日本初のタッグを組むことが決定。
アニー賞は1972年に設立され、アニメーションに特化した数々の賞の中においてにもアニメーション業界最高の栄誉のひとつであり、2003年には宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が最高賞にあたる「長編アニメーション作品賞」をはじめ4部門で戴冠したほか、2024年には『君たちはどう生きるか』が絵コンテ賞、キャラクターアニメーション賞の2冠に輝いている。
日本の作品がさらに世界での存在感を示し、世界最高峰への舞台へと駆け上がる大きなチャンスとなる今回のコラボレーションについて、真木太郎ジェネラル・プロデューサーは「もはやグローバルコンテンツとなった日本のアニメーションの更なるマーケット拡大するチャンスを、今回のコラボをきっかけに本映画祭は考えていきたい」と期待を膨らませている。また、アニー賞を主催する国際アニメーション映画協会の中で最大の支部であるASIFA-Hollywoodのエグゼクティブ・ディレクターであるオーブリー・ミンツは「ANIAFF の掲げる『アニメーション文化と産業を世界に広める』という使命は、ASIFA-Hollywood の理念と深く共鳴しており、この国際的な関係がさらに発展していくことを心から楽しみにしています」とコメントを寄せた。
アニー賞とのコラボ決定に合わせて、審査員にもASIFA-Hollywoodのエグゼクティブ・ディレクターであるオーブリー・ミンツの参加が決定。そのほかにも『Brazen』をはじめとしたバンドデシネ作家・イラストレーターとして活躍するペネロープ・バジュー、『トロン:ライジング』、『ラブ、デス&ロボット』シーズン3「死者の声」でアニー賞を受賞したポリゴン・ピクチュアズの代表取締役の塩田周三が参加する。
国内外から多彩な審査員が集まることに、数土直志アーティスティック・ディレクターは「世界のカルチャーシーンを牽引するかたがたの多様な立場からの多様な視点、そこからいまのアニメーションの在り方を見通す。その鋭い見識を期待しています」と語った。

コメント&プロフィール
ジェネラル・プロデューサー:真木太郎 コメント
「あいち・なごやインターナショナルアニメーションフィルム」はアメリカの「アニー賞」と正式にコラボレーションすることになりました。「アニー賞」は「アニメーションのアカデミー賞」ともいわれ、映画/テレビ/WEBといったあらゆるアニメーション作品を対象にした賞で今年53回目を数え、過去には日本作品もノミネートされています。
まさにいま「鬼滅の刃」が全米大ヒット中です。もはやグローバルコンテンツとなった日本のアニメーションの更なるマーケット拡大するチャンスを、今回のコラボをきっかけに本映画祭は考えていきたいと思っています。
アーティスティック・ディレクター:数土直志 コメント
今年第1回を迎えるANIAFFは、長編コンペティションに3つの地域から3名の素晴らしい審査員を迎えました。フランスからはバンドデシネ(フランス漫画)作家・イラストレーターとして活躍し世界中でベストセラーとなるペネロープ・バジュー氏、アニメーション制作や教育活動とともにASIFA-Hollywoodのエグゼクティブ・ディレクターとして米国のアニメーション業界を支えるオーブリー・ミンツ氏、そして日本からはCGアニメスタジオのポリゴン・ピクチュアズ代表取締役としていくつもの傑作を世に送り出してきた塩田周三氏です。世界のカルチャーシーンを牽引するかたがたの多様な立場からの多様な視点、そこからいまのアニメーションの在り方を見通す。その鋭い見識を期待しています。
審査員:オーブリー・ミンツ(ASIFA-Hollywood エグゼクティブ・ディレクター) プロフィール
ILM(インダストリアル・ライト&マジック)や Square USA で長編アニメーターとして活動し、Smirnoff、マクドナルド、MuchMusic、General Mills、カナダのロックバンド Rush などのプロジェクトを監督。短編アニメ『Nothing to Say』はセレブ俳優ダニー・アイエロのナレーションで制作され、世界 41 の映画祭で上映。オーストラリア独立映画祭、Arctic Film Festival(国連 SDG イニシアチブ)、パームスプリングス国際アニメーション映画祭、アンカレッジ映画祭、NFMLA、Canada Shorts で受賞。『Ideas for the Animated Short 2nd Edition』の共著者であり、Cartoon Brew、Animation Magazine、AnimationScoop.com、IndieWire.com に寄稿。ディズニー・アニメーション、ブルースカイ・アニメーション、ドリームワークス・アニメーションで講演、サンディエゴ・コミコン、SIGGRAPH、Lightbox Expo、Wondercon でプレゼンテーションも実施。Turner Classic Movies(TCM)のテレビ番組でカナダ国立映画庁の短編アニメ特集(4時間)のゲストホストを務め、ドキュメンタリー『Autism Goes to College』にも出演。現在、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校アニメーション教授および ASIFA-Hollywood エグゼクティブ・ディレクター。
審査員:ペネロープ・バジュー プロフィール
1982 年 パリ生まれ。パリ国立高等装飾美術学校(École Nationale Supérieure des Arts Décoratifs)でマルチメディアとアニメーションを専攻。卒業後、広告キャンペーン、書籍表紙、雑誌などでイラストレーターとして活動。ブログ『Ma vie est tout à fait fascinante』がオンラインで話題となり、出版でも成功。作品は多くの言語に翻訳され、2011 年『Cadavre Exquis』でアンゴレーム国際漫画祭SNCF賞・ベストユーモアアルバム賞、2018 年『California Dreamin』でハーヴィー賞ヨーロッパ部門ベストブック賞、2019 年 二巻本『Brazen』でアイズナー賞米国版国際作品部門最優秀賞(20 言語に翻訳)、2020 年 Babelioコミックス賞、2021 年『魔女がいっぱい』漫画版でケベック書店員青少年コミックス賞を受賞。『ジョゼフィーヌ』三部作の最初の二巻は 2013 年・2016 年に映画化(主演:マリルー・ベリー)、『Brazen』は 2020 年にアニメ化されテレビシリーズとして放送。2013 年 フランス芸術文化勲章(シュヴァリエ)を受章。
審査員:塩田周三氏(ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役) プロフィール
上智大学法学部国際関係法学科卒業。1991 年 新日本製鐡株式會社入社。1997 年 株式会社ドリーム・ピクチュアズ・スタジオ立ち上げに参画後、1999 年 株式会社ポリゴン・ピクチュアズ入社。2003 年 代表取締役に就任し、海外マーケット開拓に注力。TV シリーズ制作や海外市場をターゲットにしたコンテンツ企画開発を実現する一方で、Prix Ars
Electronica(オーストリア)、SIGGRAPH(米) 、アヌシー国際アニメーション映画祭(仏)な
どの国内外映像祭の審査員を歴任。2021 年 12 月開催の SIGGRAPH Asia ではカンファレンス・チェアを務めた。2022 年、第 25 回文化庁メディア芸術祭 功労賞を受賞。2023 年、米国アニメーション専門誌 Animation Magazine より Hall of Fame Award を授与される。映画芸術科学アカデミー(AMPAS)会員。米国育ち、趣味はバンド活動。
第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル
2025年12月12日(金)より愛知県名古屋市で開催
名称:あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル
英語表記:Aichi Nagoya International Animation Film Festival
会期:2025年12月12日(金)~17日(水)
主催:あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル実行委員会
ジェネラル・プロデューサー:真木太郎
フェスティバル・ディレクター:井上伸一郎
アーティスティック・ディレクター:数土直志
企画・制作:株式会社ジェンコ
共催:愛知県・名古屋市
協力:中日本興業株式会社、株式会社東急レクリエーション、株式会社新東通信、学校法人 日本教育財団 名古屋モード学園・HAL名古屋
会場:ミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドスクエア シネマ2、109シネマズ名古屋などの上映施設、名古屋モード学園&HAL名古屋ほか5カ所を予定
公式サイト https://aniaff.com
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