ⓘ当サイトにはプロモーション(広告)が含まれています

第82回ヴェネチア国際映画祭にて銀獅子賞(審査員大賞・グランプリ)受賞を含む驚異の8冠を達成し、第98回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた衝撃作『ヒンド・ラジャブの声』が、9月4日(金)より全国公開。このたび、巨匠アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が「この作品は問いそのものだ。映画という枠を超えてる」などと、本作が持つ様々な力について力説する貴重なインタビュー動画が解禁された。

イニャリトゥは、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と『レヴェナント:蘇えりし者』でアカデミー賞において半世紀以上ぶりとなる2年連続での監督賞受賞という偉業を成し遂げた、言わずと知れた現代の映画界を代表する監督だ。トム・クルーズを主演に迎えた監督最新作『DIGGER/ディガー』の公開を控えるイニャリトゥは「この強烈な作品についてどう語ればいいのか。君は何かを成し遂げた」と、言葉に迷いながらもベン・ハニア監督を称える言葉を紡ぎ始める。

「この作品は問いそのものだ。映画という枠を超えてる。物語を構成し一つの真実を描き出している。私たちの理解を超えた現実へとアクセスするための作品になってる」と語る。その理由を「到底、想像もできない巨大な現実だ。その場に身を置かない限りそこで起きていることはこの先も知り得ない。そのような複雑な状況を、物語として見事に昇華させたからこそ心に深く残るんだ」と語り続ける。

さらに映画のタイトルについても言及。「ヒンドという少女の、声に焦点を当ててるからだ。映画やフィクションの世界において、声というのはただ単に言葉を意味するだけではない」などという持論に続けて、“ウソはつけない”という声の力について、イニャリトゥは本作が描くガザの痛みを伴う真実にも繋がっていく驚愕のエピソードを語り始める。最後まで彼の声に耳を傾けてみよう。

また、各界著名人に加えて、上映映画館スタッフ、映画業界人たちの総勢26名から、更なる応援コメントが到着した。

まず著名人からは、山田洋次(映画監督)、上野千鶴子(社会学者)、長野智子(フリーアナウンサー)、岡本多緒(俳優・モデル・映画監督)。

そして本作を上映する各地の映画館からも、西島新(新宿武蔵野館 番組編成担当)、冨田泰弘(Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下)、中島ひろみ(シアターキノ支配人) 、間島わかな(千葉劇場)、かわざかな(伏見ミリオン座 劇場スタッフ) 、飯島千鶴(川越スカラ座番組編成担当)、谷田恵一(シネマディクト館主)からコメントが到着。

さらに、様々なフィールドで映画を紹介する仕事に携わる面々として、よしひろまさみち(映画ライター)、今祥枝(ライター/編集者)、佐々木敦(批評家)、町山広美(放送作家)、児玉美月(映画批評家)、牛津厚信(映画ライター)、高橋諭治(映画ライター)、松崎健夫(映画評論家)、斉藤博昭(映画ライター)、門間雄介(ライター/編集者)、矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)、小川紗良(文筆家・映像作家・俳優) 、奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)、東紗友美(映画ソムリエ)、SYO(物書き)からコメントが寄せられた。

前回発表分とあわせて総勢51名分ものコメントが集まっている。コメント全文は以下のとおり。

コメント全文(順不同・敬称略)

凄い映画。今まで見たこともないような斬新なこの映画のスタイルは、戦争に対する激しい怒りから生まれたのだろうか。
――山田 洋次(映画監督)

実録をもとにした再現映像の迫力。
「助けて」と叫びつづけるこの女の子の声に、私たちは耳をふさぐことができるのか?
――上野 千鶴子(社会学者)

戦争の愚かさと残虐をこれほどまでに描いた作品があっただろうか。
ヒンドの絶望に胸が張り裂けそうになる。そしてその声は、私たちすべてに向けられている。
――長野 智子(フリーアナウンサー)

SNSを通して流れてくる悲惨な映像に、遠い国から無力感や罪悪感を抱いていた。けれど、実際にこんなにも近くで、その何十倍、何百倍もの現実を目の当たりにしながら、日々、希望と絶望との間で闘い続けている人々がいるのだと、改めて気付かされた。
世界はこの異常な事態をこれ以上容認してはいけない。
いまこそ映画の力を信じたい。
――岡本 多緒(俳優・モデル・映画監督)

<映画館スタッフ>

私たちが日頃の報道では知ることのできない、
でも寧ろ知らなければならない、6歳の少女の声。
スクリーンには本物のヒンドの声と、緊急通報を受けたボランティアスタッフたちの奮闘する姿。
これ程までに彼らと一緒に暗中模索するような感覚に没入してしまうのは、この作品以外に私は知り得ません。
――西島 新(新宿武蔵野館 番組編成担当)

フィクションと思いたいが、終始現実に起こったことであることを観客に突き付けてくる。
彼女の“声”に今応えるとしたら、一人でも多くの人に本作を観てもらうことだろう。
――冨田 泰弘 (Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下)

助けを求める6歳の少女の声に、救急車は少女から8分程度のところに。
なぜすぐに向かえないのか?なぜ少女は独りなの?疑問はこの衝撃の現場に立ち会う
ことで見えてくる。
――中島 ひろみ(シアターキノ支配人)

このような子どもたちの悲痛の叫びが今も亡くなられたガザの子どもたちそれぞれに存在しているということ。
ただ傍観することを余儀なくされる状況がよく描かれていて苦しかったです。
――間島 わかな(千葉劇場)

これは終わった悲劇ではなく、今なお続く惨状だ。
救いある結末は、現在に生きる我々に委ねられている。
観客ではなく当事者として、目を、耳を、口を閉ざしてはならない。
――かわざかな(伏見ミリオン座 劇場スタッフ)

ヒンドの声に、いまの世の中がどれだけ狂っているのかを痛感させられた。
戦争を止められない我々は愚かで哀しい存在だ。
それでもまだ、世界は変えられると信じたい。
――飯島 千鶴(川越スカラ座番組編成担当)

「助けてー」と叫べば、日本では大抵救いの手がくる。
それでもだめなら「火事だー」って叫べばとりあえずなんとかなる。
でもこの映画では助けるのに許可がいる。なぜ⁈
――谷田 恵一(シネマディクト館主)

<映画ライター・評論家>

幾度も訪れる絶望と希望に心が壊れる。
実際の音声・映像を巧みに用いたことで、手も足も出ない戦場の虚しさは増幅し、ノンフィクション以上の圧に絶句する。
――よしひろ まさみち(映画ライター)

映画は何のためにあるのか。
その答えのひとつが、ここにある。
消されかけた小さな声を世界に響かせ、
私たちに目を背けることを許さない。
この映画が存在すること自体が、
忘却への抵抗なのだ。
――今 祥枝(ライター/編集者)

映画は、取り返しのつかない現実の悲劇を、ただ再現することしか出来ない。
だが、この映画は違う。
全ての人が観るべき、鎮魂と告発と連帯のための映画だ。
――佐々木 敦(批評家)

幼い子が絞りだした「助けて」の前に、この世界の一員として引きずりだされる。
無力感に頭をおさえつけられ、地面の砂がひたいにめり込む。
ニュースで事実の経緯を知ったところで、もはやすっかり鈍感になっている。
世界を覆うシステムの理解を気取って、追認に逃げ込むばかりだ。
重い無力感に差し出した頭を潰され、早く楽になってしまおうとする私たちにこそ、この映画は必要だ。
――町山 広美(放送作家)

いま、そこで必死に生きている少女の声が、たしかに聞こえているのに何もできない。
その尊い声が、いつ途絶えてしまうかもわからないのに、助けられない。
映画のなかで少女から電話を受けた彼らの焦燥、もどかしさ、絶望、切迫感は、ここにいる私たちのものでもある。
――児玉 美月(映画批評家)

小さな声が、声の波が、かき消されていくこの時代。
胸の苦しさを通り越して無力な自分に怒りすら沸いた。
映画を観終わっておしまいには決してしたくない。気付きや行動のきっかけにしなければと切に思う。
――牛津 厚信(映画ライター)

限定されたオフィス空間、時間に追われる救出作戦、通信が途切れる恐怖。
これら完璧に揃ったスリラーというフィクションの装置を、少女の肉声を伴う苛烈な現実がのみ込み、私たち観客の倫理観をも揺さぶってくる。類いまれな映画体験だ。
――高橋 諭治(映画ライター)

映画は映像によって視覚的に何かを直接表現できる芸術だが、今作は電話の向こう側をあえて映さず、聴覚的な表現だけで私たちに想像を強いる。
呼び覚すのは希望と絶望、そして反戦の意だ。
――松崎 健夫(映画評論家)

この少女の「声」を、今を生きるすべての人が聴くべきだ。
戦争の不条理に成す術もない無力さに全身で慟哭しつつ、
彼女の遺した声が世界を変えると、かすかな希望を信じたい。
問答無用の傑作。
――斉藤 博昭(映画ライター)

6歳の少女たちには本来、穏やかに過ごす日常や、思い描く未来が存在するはずなのに、ヒンド・ラジャブにはもうない。なぜこんなことが?
この映画は嘆き、怒り、叫びつづける。
――門間 雄介(ライター/編集者)

フィクションとドキュメンタリーの双方で現代世界の重要局面を鮮やかに切り取り、見事な結果を残してきたカウテール・ベン・ハニア監督だからこそ成し得た本作のリアリズムは、異次元のレベルに達している。
現実の音声を基に再構築されたドラマの迫真性と重要性は比類が無く、現在を生きるすべての人間にとって必見だと叫びたい。
――矢田部 吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)

本物の叫びが映画に刻まれている。
戦争に向かおうとする者すべてに、ヒンドの声を聴いてほしい。
海が好きな少女から、その光や、波や、潮風を奪う前に、無益な争いを止めてほしい。
――小川 紗良(文筆家・映像作家・俳優)

これはフィクションの救出劇ではない。
助けを求める少女の悲痛な肉声は現実、それは日本に住む我々にも向けられている。
この結末を変えたい。そう願ったなら起こすべき行動がある。
――奥浜 レイラ(映画・音楽パーソナリティ)

子どもの未来を願う親として、この映画を忘れることはできない。
映画に戦争を終わらせる力はない。
それでも、人の記憶をつなぐ力が映画にはある。
本作は、その記憶を未来へつなぐ責任を、静かに私たちへ託してくれる。
――東 紗友美(映画ソムリエ)

心をえぐられ、耐えきれず、涙を流しながら見届けた。
自分の娘と同い年の少女が、必死に救けを求めている。
だが大人たちは動けない。戦争は今も続けているのに。
――SYO(物書き)

まとめ(注目ポイント)

  • 『ヒンド・ラジャブの声』9月4日全国公開第82回ヴェネチア国際映画祭で8冠を獲得し、第98回アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネート。
  • イニャリトゥ監督のインタビュー映像解禁「この作品は問いそのものだ。映画という枠を超えてる」と、本作が描く現実について語る。
  • 総勢26名からさらなる応援コメント到着山田洋次、上野千鶴子ら著名人、映画館スタッフ、映画ライター・評論家らが本作への思いを寄せる。
  • 2024年1月29日に起きた出来事を描くガザ地区で助けを求めた6歳の少女ヒンド・ラジャブと、救出を試みた人々の姿を描く89分。
作品情報

ヒンド・ラジャブの声
2026年9月4日(金)新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

STORY
2024年1月29日。人道支援組織「赤新月社」のボランティアスタッフたちは1本の緊急電話を受ける。パレスチナ・ガザ地区から、6歳の少女が助けを求めていた。少女の名前はヒンド・ラジャブ。赤新月社のボランティアチームは電話をつないだまま、救出するためにあらゆる手段を尽くすが、彼女を救出したいという思いとは裏腹に状況は刻一刻と悪化し、次第にいらだちや激しい動揺に襲われていく……。

監督・脚本:カウテール・ベン・ハニア『Four Daughters フォー・ドーターズ』(23)『皮膚を売った男』(20)
製作総指揮:ブラッド・ピットホアキン・フェニックスルーニー・マーラ、ジョナサン・グレイザー、アルフォンソ・キュアロン
出演:サジャ・キラニ、モタズ・マルヒース、アメル・フレヘル、クララ・フーリ

2025年/チュニジア・フランス/アラビア語・英語/89分/原題:The Voice of Hind Rajab/日本語字幕:松浦美奈/字幕監修:高橋和夫/提供:ニューセレクト/配給:スターキャットアルバトロス・フィルム

©MIME FILMS — TANIT FILMS

公式サイト hindrajabjp.com

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事