カサブランカの旧市街にある小さなパン屋を舞台に、新しい人生へと歩き出すふたりの女性の姿を描く、実話から生まれた感動作『モロッコ、彼女たちの朝』が8月13日(金)TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開。本日7月19日からイスラムの大祭「イード・アル=アドハー」が開催されるのにちなんで、お祭りの模様とその後の急展開のシーンを収めた本編映像が解禁された。

楽しいお祭りのムードから一転、シリアスな急展開に目が離せない映像

映像は、イスラムの大祭で街中が活気に溢れているシーンから始める。イスラム世界では、本日7月19日から23日までの5日間、「イード・アル=アドハー」、日本語では「犠牲祭」とも呼ばれる、家畜をアッラーに捧げるお祭りが行われる。1ヶ月間の断食をする「ラマダン」明けの「ハリ・ラヤ」と並ぶ大祭だ。

この期間、人々は羊などの家畜の肉を親族や恵まれない人たちに分け与え、イスラムの精神である、お互いを思いやる気持ちを再確認する。本編映像では、太鼓とバイオリンをかき鳴らすアラブ音楽奏者が通りを練り歩き、街は活気にあふれている。パン屋の店主アブラもお祭りの賑わいに心踊っているようだ。広場では逃げた羊の持ち主をめぐって女性たちが必死に言い争い、その姿にアブラ、サミア、スリマニの3人は思わず顔を見合わせ、笑い合う。

そんな和やかな雰囲気の中、突然サミアに陣痛が…! 未婚の妊婦であるサミアは、産まれてくる子どもの幸せを願い、すぐ養子に出すと決めている。辛い別れは目前に迫っているのか…。楽しいお祭りのムードから一転、シリアスな急展開に目が離せない映像となっている。

新型コロナウイルスの影響で海外旅行をすることが難しい今、モロッコ・カサブランカの小さなパン屋が舞台の本作を劇場で鑑賞し、旅行気分を味わってみてはいかがだろうか?

家父長制の根強いモロッコ社会で女性たちが直面する困難と連帯を豊かな色彩と光で美しく描き出す

本作は、新星マリヤム・トゥザニ監督が、過去に家族で世話をした未婚の妊婦との思い出をもとに作り上げた長編デビュー作。カサブランカで女手ひとつでパン屋を営むアブラと、その扉をノックした未婚の妊婦サミア。思いがけぬ出逢いが、ふたりの人生に光をもたらしてゆく——。

家父長制の根強いモロッコ社会で女性たちが直面する困難と連帯を、フェルメールやカラヴァッジョといった西洋画家に影響を受けたという豊かな色彩と光で、美しく描き出した。本作は2019年のカンヌを皮切りに世界中の映画祭で喝采を浴び、女性監督初のアカデミー賞モロッコ代表に選出。さらに、現在までにアメリカ、フランス、ドイツなど欧米を中心に公開され、ここ日本でも初めて劇場公開されるモロッコの長編劇映画となった。

製作・共同脚本に、本年度カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に監督作が正式出品された著名監督で、トゥザニ監督の夫でもあるナビール・アユーシュ。主演に、『灼熱の魂』のルブナ・アザバルと、日本初紹介のニスリン・エラディ。

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作品情報

モロッコ、彼女たちの朝
2021年8月13日(金)、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開

【STORY】
臨月のお腹を抱えてカサブランカの路地をさまようサミア。イスラーム社会では未婚の母はタブー。美容師の仕事も住まいも失った。ある晩、路上で眠るサミアを家に招き入れたのは、小さなパン屋を営むアブラだった。アブラは夫の死後、幼い娘のワルダとの生活を守るために、心を閉ざして働き続けてきた。パン作りが得意でおしゃれ好きなサミアの登場は、孤独だった親子の生活に光をもたらす。商売は波に乗り、町中が祭りの興奮に包まれたある日、サミアに陣痛が始まった。生まれ来る子の幸せを願い、養子に出すと覚悟していた彼女だが……。

監督・脚本:マリヤム・トゥザニ
出演:ルブナ・アザバル 『灼熱の魂』『テルアビブ・オン・ファイア』、ニスリン・エラディ
2019年/モロッコ、フランス、ベルギー/アラビア語/101分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/
英題:ADAM/日本語字幕:原田りえ
提供:ニューセレクト、ロングライド 配給:ロングライド

©︎ Ali n' Productions – Les Films du Nouveau Monde – Artémis Productions

公式サイト:https://longride.jp/morocco-asa/

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