ジャン=リュック・ゴダール監督がザ・ローリング・ストーンズのレコーディング風景を撮影した伝説の音楽ドキュメンタリー『ワン・プラス・ワン』がいよいよ今週末12月3日(金)より公開されるのを前に、豪華レコードデザインのパンフレットが初日より発売されることが決定。YELLOW MAGIC ORCHESTRA、METAFIVEのドラマー高橋幸宏ら豪華著名人が寄稿している。
本作はロックンロール史上に輝く名曲「悪魔を憐れむ歌」(Sympathy For The Devil)誕生の瞬間を捉えた音楽映画。今年8月のチャーリー・ワッツ訃報を受け、急遽リバイバル公開が決定した。1968年、ロンドン。5月革命のパリを離れ、ロンドンにやってきたヌーヴェルヴァーグを代表する巨匠ジャン=リュック・ゴダールと、世界最強のロックンロール・バンド、ザ・ローリング・ストーンズの、若き日のコラボレーションであり、唯一無二の映像体験だ。
このたび大島依提亜デザインによる、7インチレコードを模したスリーブケース入りの本作のパンフレットが、初日から発売されることが決定。
寄稿者はYELLOW MAGIC ORCHESTRA、METAFIVEのドラマー高橋幸宏(音楽家)、ビームス創造研究所クリエイティブディレクターのキャリアを持ち、かつて店舗に来店したチャーリー・ワッツに洋服を販売した経験もある青野賢一(ライター、選曲家、DJ)、TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」で選曲を担当している高橋芳朗(音楽ジャーナリスト)、「朝日新聞」など新聞や雑誌で映画評やコラムを連載している月永理絵(映画ライター)。チャーリーやストーンズへの想い、ゴダール監督の考察まで豪華寄稿が集まり、若き日のストーンズメンバーの写真もふんだんに盛り込まれた1冊となっている。
『ワン・プラス・ワン』パンフレット
販売価格:1000円(本体税込価格) 18cm×18cm 28P(表紙含む) スリーブケース入り
12月3日(金)より上映劇場にて販売
さらにこのたび、伝説のロックバンド「フィッシュマンズ」や、オリンピック閉会式の演奏で話題を呼んだ9人組スカ・バンド「東京スカパラダイスオーケストラ」のドラマーとして活躍している茂木欣一、映画・音楽ジャーナリストの宇野維正、音楽評論家の天辰保文、1966年から69年までローリング・ストーンズ・ファン・クラブ会長を務めた音楽評論家Mike Koshitani、『ジム・ジャームッシュレトロスペクティブ2021』『ミッドサマー』のデザインをはじめ、本作のビジュアルデザインも担当した大島依提亜からコメントが到着した。
コメント全文〈敬称略・50音順〉
天辰保文 (音楽評論家)
激動や混沌といった言葉たちと共にロックが存在し、それがそのままストーンズと重なっていた時代が確かにあった。
そんな時代のロックの現場に連れて行ってくれる。それにしても、当初「悪魔を憐れむ歌」が、ミックの歌い方を含めてこれほどディランぽかったとは。
宇野維正 (映画・音楽ジャーナリスト)
30数年ぶりに観た『ワン・プラス・ワン』。
無表情なチャーリーが抱えていた想いも含め、すべてが手に取るようにわかった。
当時の日本のティーンに1968年のゴダールは早すぎた(今のティーンは違うかも)。
大島依提亜 (グラフィックデザイナー)
音楽を途中でぶつ切りにする事で有名なゴダールも、流石にストーンズの音楽となると切るに忍びない…と思ったのかどうかは定かではないが、ゴダールが切らないといったら全然切らない!
現代のコンピューター制御されたスムーズなリモート撮影に慣れた目から見ても、人力とは思えぬ流麗なカメラワークに身を委ね、余す事なく記録された貴重な初期ストーンズのリハーサル風景を只々眺めてるだけで眼福。プラス、いつものゴダール的な寸劇もいっぱい付いてお得感この上ない。
Mike Koshitani (音楽評論家 1966〜69年/ローリング・ストーンズ・ファン・クラブ会長)
「悪魔を憐れむ歌」ストーンズ代表作!Woo Woo !!僕は何十回、いや百回以上かもしれない、このナンバーをライヴで堪能したことか…。このゴダール映画はRSスタンダード悪魔・録音道程を生々しく描いている。
茂木欣一 (東京スカパラダイスオーケストラ)
2021年の今となっては、'60年代後半の若き日のストーンズ、そしてチャーリーの楽曲制作時の姿をとらえた貴重な作品ですね。 あの曲にマジックが訪れるまでのプロセスがここに・・・ バンドってこれだからやめられない!!
ワン・プラス・ワン
2021年12月3日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
〈STORY〉 ロックンロール史上に輝く名曲「悪魔を憐れむ歌」(Sympathy For The Devil)誕生の瞬間を捉えた音楽映画。1968年、ロンドン。5月革命のパリを離れ、ロンドンにやってきたヌーヴェルヴァーグを代表する巨匠ジャン=リュック・ゴダールと、世界最強のロックンロール・バンド、ザ・ローリング・ストーンズ。今もなお最前線で活躍し続けるゴダールとストーンズの、若き日のコラボレーション。カメラが映し出すのは、ストーンズのレコーディング風景、ブラック・パワー、我が闘争、革命のヒロイン アンヌ・ヴィアゼムスキー…。『ワン・プラス・ワン』は唯一無二の映像体験である。
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ザ・ローリング・ストーンズ ミック・ジャガー、キース・リチャード、ブライアン・ジョーンズ、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマン、アンヌ・ヴィアゼムスキー
(日本劇場初公開:1978年11月1日)
1968年/イギリス/英語/カラー/101分/原題:ONE PLUS ONE 字幕翻訳:寺尾次郎
配給:ロングライド
©CUPID Productions Ltd.1970
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