「第24回東京フィルメックス」上映スケジュールが決定　審査員ワン・ビン監督の『青春』も新たに追加

アジアを中心に世界から新進気鋭の監督たちの作品を集めた国際映画祭「第24回東京フィルメックス」が11月19日（日）～11月26日（日）に開催。このたび上映スケジュールが決定した。

追加作品として審査員を務めるワン・ビン監督の『青春』（原題「YOUTH(SPRING)」）が新たにラインナップ。

さらに、11月3日(金・祝)～13日(月)にヒューマントラストシネマ渋谷を会場に行われるプレイベント「Filmmakers’ Homecoming」の中で上映されるフィリピン映画『レオノールの脳内ヒプナゴジア』の上映にて、監督のマルティカ・ラミレス・エスコバルと映画監督の石川慶がトークイベントを行うことも決定した。

詳細は以下のとおり。

追加上映プログラム
ワン・ビン監督最新作『青春』（英題「Youth (Spring)」)

作品紹介
手持ちカメラによって捉えられた雑然とした作業場。そこでは若い男女が猛烈なスピードで衣服をミシンで縫っている。彼らはその反復労働に慣れており、手を動かしている間でも、同僚同士で活発な会話を続けている。あちこちで言い争いが起こり、若い男女の間では恋愛に関する会話が交わされる…。ワン・ビン監督の新作は、そのタイトルが示すように、中国の10代後半から20代の若い世代と、衣料品製造の中心地である浙江省湖州市の織里鎮という町での彼らの反復労働の日々に焦点を当てた作品だ。カメラはあくまでも中立的で観察的な姿勢を崩さず、若者たちの劣悪な労働環境や、彼らが人生や恋愛や賃金交渉にどのように対処しているかを淡々と捉えていく。若者たちの多くにより良い未来が待っているようにはとても見えない一方で、今ここを楽しもうとする彼らの楽観主義的な姿が強く印象に残る。カンヌ映画祭のコンペティション部門でプレミア上映された。

公開予定
2024年春、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
配給：ムヴィオラ

プレイベント「Filmmakers’ Homecoming」トーク決定

日時：11月4日(土)18:30の回上映後
上映作品：『レオノールの脳内ヒプナゴジア』
登壇：マルティカ・ラミレス・エスコバル（『レオノールの脳内ヒプナゴジア』監督）、石川慶（映画監督）

『レオノールの脳内ヒプナゴジア』（原題「Leonor Will Never Die」 / フィリピン / 2022 / 99分）
監督：マルティカ・ラミレス・エスコバル　配給：Foggy、アークエンタテインメント
落ちてきたテレビが頭にぶつかり、心残りだった脚本の世界へと紛れ込んでしまう元映画監督のレオノール。自 らがアクションヒーローにならざるを得なくなったとき、未完の脚本に終止符を打とうとする。サンダンス映画 祭で審査員特別賞受賞。日本では大阪アジアン映画祭にて初上映された。
2024年1月にイメージフォーラム他にて劇場公開予定。

上映スケジュール

フィルメックスの公式サイトにて発表。
https://filmex.jp/2023/screeningschedule2023