ホラー界の鬼才イーライ・ロス監督がタランティーノへの愛を叫ぶ！『グラインドハウス』試写イベントがゆかりの劇場で開催

ホラー界の鬼才イーライ・ロス監督が放つサイコ・フェスティバル・スリラー『サンクスギビング』が12月29日（金）より全国公開されるのを前に、現地時間11月14日、米・ロサンゼルスにあるビスタ・シアターにて本作のファン・スクリーニングが35mm上映にて行われ、イーライ・ロス監督やキャストたちが参加した。また同じく本作の基となった『グラインドハウス』のフェイク予告編を手掛けたエドガー・ライト監督も駆けつけた。

クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督がタッグを組み、2007年に公開されるや話題を博し、今なお映画ファンの間で“伝説のホラー映画“として語り継がれている『グラインドハウス』。当時、映画本編2本と実在しない映画の予告編5本で構成された同作だが、その中で上映されたイーライ・ロス監督によるフェイク予告編『感謝祭（Thanksgiving）』が、ロス監督自らの手により、16年の時を経てついに長編映画化された。

本作のファン・スクリーニングが行われたのは米・ロサンゼルスにあるビスタ・シアター。ビスタ・シアターは1923年にオープンした老舗の映画館で、タランティーノ脚本＆トニー・スコット監督による映画『トゥルー・ロマンス』に登場することでも有名な場所。2021年にクエンティン・タランティーノが購入し、改装を経て11月17日に再オープンする予定となっている。再オープン後の初の興行作品が本作『サンクスギビング』の35mm上映で、11月22日からはリドリー・スコット監督、ホアキン・フェニックス主演の『ナポレオン』（日本公開12月1日）の70mm上映となっている。

ファン・スクリーニングに登場したのは、イーライ・ロス監督はじめ、本作の脚本・製作であり『グラインドハウス』のフェイク予告編『感謝祭(Thanksgiving)』でも脚本・出演を務め、ロス監督とは幼稚園の頃からの友人ジェフ・レンデルや、キャストのアディソン・レイ、マイロ・マンハイム、ジェイレン・トーマス・ブルックス、ネル・ヴェルラークそしてリック・ホフマン。

ロス監督はタランティーノ監督の映画館で本作が上映されることに対し「この瞬間は大きな意味を持ちます。クエンティンからビスタ・シアターのことは何年も聞いてきました。そして時が経ち、その（再オープン後の）最初の上映作品がこの『サンクスギビング』になることは非常にエモいです。まるで夢のようです。こんなことができるのはクエンティンだけです。彼は友達以上の存在です。彼は兄弟であり、死ぬほど彼のことを愛しています!!」とほとばしる熱い思いを感動的に語った。

さらに会場には、『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督も駆けつけた。ライト監督はロス監督と同じように、『グラインドハウス』のフェイク予告編の１本である『Don’t／ドント』を手掛けている仲。映画監督たちの熱い絆が感じられるイベントとなった。

『サンクスギビング』は12月29日（金）全国の映画館で公開。