本年度・第97回アカデミー賞®長編アニメーション賞ノミネート、アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞(最高賞)受賞をはじめ各国の映画祭を席巻している珠玉のストップモーション・アニメーション映画『かたつむりのメモワール』が6月27日(金)より全国公開。このたび、アダム・エリオット監督の来日&トークイベントつきスペシャル先行上映の開催が決定した。あわせて、ティザービジュアルと場面写真8点が解禁された。

幼い頃から周囲に馴染めず、孤独を抱えて生きてきた女性グレース。カタツムリを集めることだけが心の拠り所だった彼女が、個性豊かな人々との出会いと絆を通して少しずつ生きる希望を見出していく…。


本作は、波乱万丈な半生をユーモアとサプライズ満載で優しく描いた温かな人生賛歌。オスカー受賞歴を持つアダム・エリオット監督が8年間もの製作期間をかけ、“セット数200、小道具700個、総カット数13万5千”という膨大な手作業によって生み出された、愛と情熱にあふれたクレイアニメーション。時にブラックユーモアやビターな現実も織り交ぜながら、人生の喜びと悲しみにそっと寄り添う視点は、批評家・観客双方から絶賛を集め世界中で数々の映画賞を獲得している。


日本でも熱狂的なファンが多い『メアリー&マックス』から約15年の時を経て、監督の待望の最新作となる『かたつむりのメモワール』。今回、第97回アカデミー賞®でのノミネートで世界中から注目を浴びたばかりのエリオット監督が来日し、3月18日(火)にシネマート新宿にて、上映後に監督が登壇してのトークイベントつき「スペシャル先行上映」の開催が実現。客席と監督が直接話すことができるQ&Aも予定されている。いち早く映画館の大スクリーンで本作を鑑賞できる貴重な機会となる。


あわせて解禁となったティザービジュアルは、大きなカタツムリの殻からひょっこりと顔を出す主人公グレースが印象的なデザイン。自分に自信が持てず殻の中からなかなか出てこられない、内気な彼女の心が表現されている。

エリオット監督は自身の作品を「クレイ(粘土)」と「バイオグラフィー(伝記)」を組み合わせた造語「クレヨグラフィー」と呼び、キャリアを通して少し風変わりな人たちの人生の物語を伝えてきた。彼は創作のモットーとして、「私はキャラクターの内面に癖や変わった性質を加えるのが好きです。共感できて、普遍的で、リアルなズレや隠れた一面を、可能な限り彼らに与えることを大切にしています。私の物語は日常生活を反映したもので、友人や風変わりな親戚、街で出会う個性豊かな人たちなど、どこかで見覚えのあるような人物を取り上げた伝記なんです」と語っている。


『かたつむりのメモワール』公開記念!
アダム・エリオット監督 上映後トークイベントつき先行上映
■日時:3月18日(火) 18:30~ (上映時間:94分)
■場所:シネマート新宿 (東京都新宿区新宿3丁目13-3 新宿文化ビル 6階)
■登壇:アダム・エリオット(監督) MC:東紗友美
【チケット料金】通常料金 ※ムビチケオンライン、各種ご招待券はご使用いただけません
【チケット販売】3月12日(水)18:00より、シネマート新宿オンラインチケット予約ページ(https://www.cinemart-ticket.jp/shinjuku/schedule/index.php)、シネマート新宿劇場窓口にて販売
アダム・エリオット監督プロフィール
メルボルンを拠点にインディペンデントで活動するオーストラリア人のアニメーター、ビジュアル・アーティスト。家族や親族を題材にした短編『アンクル』(1996)、『カズン』(1998)、『ブラザー』(1999)で国内外のアニメーション賞を数多く受賞し、ジェフリー・ラッシュがナレーションを担当した『ハーヴィー・クランペット』(2004)でアカデミー賞®短編アニメーション賞ほか32に及ぶ映画賞を受賞し、一躍世界的な注目を集める。初長編作品『メアリー&マックス』(2009)はサンダンス映画祭でプレミア上映され、アヌシー国際アニメーション映画祭ではクリスタル賞(最高賞)を受賞。劇場上映後も配信で人気を博し、現在ブロードウェイ・ミュージカルとヨーロッパで6つの舞台化が進行している。これまでのキャリアで1000以上の映画祭に招待され100以上の賞を受賞。パリ、日本、カナダ、メキシコ、スペイン、シンガポールで彼の“クレヨグラフィー(クレイアニメーションのバイオグラフィー)”の展覧会や回顧展が多数開催されている。
かたつむりのメモワール
2025年6月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿 ほか全国順次公開
STORY
1970年代のオーストラリア。グレースは双子の弟ギルバートと父親の3人で慎ましくも幸せに暮らしていた。母親は出産と同時に亡くなり、病気がちで学校ではいじめっ子の標的にされるグレースだったが、いつも守ってくれる頼もしいギルバートと、愛情深くひょうきんな父が側にいてくれた。しかし突然、父が睡眠時無呼吸症候群で亡くなり、グレースとギルバートは別々の里親の元で暮らすことに。離れ離れになった2人は手紙で励まし合い「いつか必ずまた会おう」と約束するが、グレースは寂しさのあまりカタツムリを集めることだけが心の拠り所となった孤独な日々を送るようになる。そんなある時、ピンキーという陽気で変なことばかり言うお婆さんと出会い、2人はいつしかかけがえのない友だちになっていく…。
監督・脚本:アダム・エリオット『メアリー&マックス』『ハーヴィー・クランペット』
出演(声):サラ・スヌーク『スティーブ・ジョブス』『プリデスティネーション』、ジャッキー・ウィーバー『世界にひとつのプレイブック』、コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、ドミニク・ピノン『アメリ』、エリック・バナ『ハルク』、ニック・ケイヴ
2024年/オーストラリア/英語/94分/カラー/5.1ch/G/原題:Memoir of a Snail/日本語字幕:額賀深雪/配給:トランスフォーマー
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