ク・ギョファン演じる“戦慄のピアノ兄貴”の危うい魅力に迫る！『脱走』脱北者を追う敵役ヒョンサンのキャラクター動画が解禁

イ・ジェフン、ク・ギョファン、ホン・サビン、ソン・ガンといった韓国エンタメ界の第一線を走る役者が勢ぞろいした『脱走』が6月20日（金）より全国公開。このたび、脱北を企てる主人公を容赦なく追跡する軍の若き高官・ヒョンサン（ク・ギョファン）に焦点を当てたキャラクター動画、キャラポスター、場面写真が一挙解禁された。

インディーズ映画界の個性派クリエイターとして出発し、いまや映画・ドラマに引っ張りだこの人気者となったク・ギョファンが演じるのは、北朝鮮の特権階級出身の上級軍人のヒョンサン。脱北を企てる主人公のギュナム（イ・ジェフン）に対して、終始ねじれた感情をぶつける曲者として登場する。軍高官で責任者という立場から、多数の軍人を従えて捕獲作戦の陣頭指揮を執る役目を担う。

今回完成したキャラポスターには、夕陽に照らされたクールなヒョンサンと「旋律のピアノ兄貴」とパワーワードが並んでいる。“ピアノ兄貴”という呼称は、実は幼馴染だったというギュナムが、ヒョンサンに向けて使うニックネーム。エリート軍人であるヒョンサンの父親が、ギュナムの父を運転手として雇っていた期間があり、子供の頃に二人は知り合っていたのだ。ギュナムに対して、兄のような優しさと、軍人としての容赦のなさを持つ、両極端なキャラクター性と個性を表したデザインに仕上がっており、強烈なインパクトを残している。

またヒョンサンのキャラ動画も解禁。『ピアノ兄貴の「虚無のプレリュード」』と名付けられた本動画では、自らラフマニノフの『プレリュード 23-5 楽譜（ト短調)』を奏でており、美しい音色と共に動画が進行していく。様々な登場シーンが切り取られており、脱北を図るギュナムの耳元で、「お前はかわいい。余計なことを考えず受け入れろ」という挑発的なセリフを言い放ち、「家出した犬を探している」、「やってくれたなクソ野郎」、「知ったような口を利くな」といった粗暴な言葉をストレートに吐き出す。また馬乗りになって殴打する光景から、スナイパーライフルでギュナムを狙う戦慄の瞬間、部下をステッキで殴りまくる狂気な一面も映し出されていく。

Netflixドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』が出世作となり、一躍韓流スターの仲間入りを果たしたク・ギョファンは演じた役柄の魅力や悲哀さについて「ヒョンサンは、弱い内面を隠すためにいつも甲のようなスタイルに気を遣うように見えました。非常にスタイリッシュな人物なんです。余裕のある姿や、リップクリーム、ヘアスタイル、そういったもので不安と恐怖を隠そうとしていて、むしろ着飾っているのではないかと思いました。実は、今でもヒョンサンは“こんな人物だ”ということを簡単に言えずにいます。僕の中でも、常に気になる人物として残ると思います」と語り、演じた本人にとっても印象深いキャラクターであることを明かしている。

なお本作のプロモーションとしてイ・ジェフン、ク・ギョファン、イ・ジョンピル監督の三人が、6月17日(火)の1日に3回舞台に立ち、プロモーション活動を行うことが発表されている。日本で最速上映のジャパンプレミア、スペシャルイベント、舞台挨拶を実施する予定だ。