レオナルド・ディカプリオらキャストが語る、ポール・トーマス・アンダーソン監督の驚異の演出術『ワン・バトル・アフター・アナザー』特別映像解禁

カンヌ、ベネチア、ベルリン、世界３大映画祭を制覇したポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作でレオナルド・ディカプリオが主演を務める『ワン・バトル・アフター・アナザー』が10月3日（金）に全国公開。このたび、レオナルド・ディカプリオ、ベニチオ・デル・トロ、レジーナ・ホールらが監督の演出術を激賞する特別映像“天才ポール・トーマス・アンダーソン監督編”が解禁された。

今回初披露となった特別映像は、ロックジョーにさらわれた娘を必死に探すボブ（レオナルド・ディカプリオ）が「終わりじゃないよな？」と問いかけるシーンから幕を開ける。隣でハンドルを握る空手道場のセンセイ（ベニチオ・デル・トロ）が「当たり前だ」と答えると、強烈なドラムロールとともに、ボブの娘ウィラを追う変態軍人の影が浮かび上がる。

元革命家であり、すぐにテンパる父親ボブを演じるディカプリオは「父親の目的はただ一つ、娘を守ることだ」と断言。「昔、パパとママは罪を犯した。ママは捕まった、俺らも危ない」とボブの過去とロックジョーとの因縁が明かされていく。

センセイ役のデル・トロは「この作品には、大作映画に欠けている“人間味”がある」とコメント。また「予想外の展開ばかりで、ただのアクション映画じゃない」とディカプリオが語るように、射撃訓練するウィラ、銃弾で粉砕されるドア、金網を突破する追っ手など、次々と衝撃的なカットが連射される。さらに、カリスマ革命家ペルフィディアを演じるテヤナ・テイラーが「この先がもっと観たい！そう思うはず」と力強く太鼓判を押す。

メイキング映像では、エルパソの砂漠地帯で撮影を指揮するポール・トーマス・アンダーソン監督の姿も。ディカプリオは「ポールは脚本家・監督として素晴らしい映画作家だ。しかも彼にとって最大スケールの作品になっている」と20年以上をかけた超大作に取り組んだ監督に敬意を示す。

クライマックスのカーチェイスは、カリフォルニア州ボレゴ・スプリングスのハイウェイ78号線付近で敢行。革命家仲間ディアントラを演じたレジーナ・ホールは、「本当にユニークで、あんなにエキサイティングなカーチェイスを撮れるのはポールだけ。3台の車だけ、しかも車線変更すらしない」と、シンプルながら圧巻の映像に感嘆する。

そして注目を集めるのが、ボブの娘ウィラを演じる新星チェイス・インフィニティ。映画初出演ながら1年以上のオーディションを経て抜擢された彼女について、アンダーソン監督は「ウィラには彼女しかいない」と絶賛。チェイスも「展開が全く読めない。それがすごい。予想してもまず当たらない」と語り、物語の予測不能さをアピールする。

デル・トロは「ジェットコースターのような壮大なストーリー」と本作を評し、ディカプリオは「冒頭からずっと張り詰めた緊張感があって、最後まで全く途切れない。息する暇を与えない」と約束している。

あわせて解禁された場面写真では、道場でボブがライフルを渡されるシーンや、テヤナ・テイラー扮する革命家ペルフィディアの疾走、ディアントラが秘密作戦の説明を受ける場面などを捉えている。さらに「自由とは恐れないことだ、トム・クルーズみたいに」とボブを砂漠に放り出した直後に交通違反で止められるセンセイの一枚も切り取られている。

メイキング写真では、撮影車両の窓越しにディカプリオとデル・トロへ語りかけるアンダーソン監督の姿も。メガネをずらし真剣な眼差しを向けるPTAと、それを受け止めるキャスト陣の姿から、作品づくりの熱量が伝わってくる。