誘拐された不良青年トミーと、彼を“いい子”に更生しようとする不気味な家族をめぐる心理スリラー『HEEL/ヒール』が11月27日(金)より公開。広大な敷地に佇む一軒の屋敷。優雅で穏やかな日常が営まれているように見えるその場所には、誰にも言えない秘密が隠されていた――。このたび、屋敷に潜む歪んだ狂気が浮かび上がる本編映像が解禁された。
ドラッグ、パーティー、暴力に明け暮れる19歳の青年トミー(アンソン・ブーン)は、ある夜、飲み騒いだ仲間たちと別れた直後、何者かによって誘拐されてしまう。人里離れた一軒家の地下室で目を覚ましたトミーは、自身が犬のように首輪を嵌められ鎖でつながれていることに気付くと激しい怒りと恐怖に襲われる。その家には物腰の柔らかな父クリス(スティーヴン・グレアム)、心に深い傷を抱える母キャスリン(アンドレア・ライズボロー)、そして幼い従順な息子ジョナサン(キット・ラクセン)が住んでいた。謎めいた夫婦は、罰と褒美を与えながらトミーを“いい子”に更生しようとするが、一体彼らの本当の目的とは?

今回解禁された映像は、地下に鎖で繋がれたトミーが、ようやく「家族以外の人間」であるハウスキーパーのリーナを見つけ、必死に助けを求めるシーンから始まる。
緊迫した状況とは裏腹に、トミーの周囲には小鳥のさえずりがのどかに響き渡るという異様なシチュエーションの中、「ヤツらが来る前に助けてくれ」「行くな」と、怒りと悲壮感に満ちた声で必死に懇願するトミー。しかし、家主クリスとの契約上、仕事を失うことを恐れるリーナは、トミーを見なかったことにして、その場を立ち去ってしまう。
家主のクリスの「異常に見えるかもしれないが、長く閉じ込めるつもりはない」「トミーは今、反抗期なんだ」と、まるで監禁を正当化するような発言にさらに屋敷に潜む歪んだ狂気が浮かび上がる。戦慄とブラックユーモアが入り混じる映像となっている。
監督は『聖なる犯罪者』で米アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされ、現代社会に潜む矛盾と人間の倫理を鋭く描いてきたポーランドの鬼才ヤン・コマサ。一家の父クリスを演じるのは、『アドレセンス』のスティーヴン・グレアム。心に傷を抱えた母キャスリンには『To Leslie トゥ・レスリー』のアンドレア・ライズボロー、トミー役には『1917 命をかけた伝令』のアンソン・ブーン。さらにプロデューサーには、ポーランド映画界の巨匠イエジー・スコリモフスキと、そして半世紀以上にわたるキャリアで80本以上の作品を手がけ、9月に77歳で逝去したことが報じられたジェレミー・トーマスが名を連ねる。
『時計じかけのオレンジ』を彷彿とさせる異様な「再教育」が進むにつれ、誘拐犯と被害者の区別は少しずつ曖昧になり、いびつな共同生活はやがて“家族”のかたちを成し始める。人は変われるのか。愛と支配の違いは何か──大胆かつ挑発的な視点で“正しさ”を問い直す、危険な家族の寓話だ。
まとめ(注目ポイント)
- 『HEEL/ヒール』11月27日(金)公開ヤン・コマサ監督による心理スリラー。新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。
- トミーが助けを求める本編映像地下室に鎖でつながれた青年トミーが、ハウスキーパーのリーナに必死に助けを求める場面を解禁。
- 監禁を正当化する家族の狂気父クリスは「トミーは今、反抗期なんだ」と語り、青年を“いい子”に更生させようとする。
- スティーヴン・グレアムらが出演アンドレア・ライズボロー、アンソン・ブーン、キット・ラクセンが出演。イエジー・スコリモフスキとジェレミー・トーマスが製作に参加。
HEEL/ヒール
2026年11月27日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー
監督:ヤン・コマサ
出演:スティーヴン・グレアム、アンドレア・ライズボロー、アンソン・ブーン、キット・ラクセン
2025|ポーランド・イギリス|英語|110分|シネスコ|5.1ch|PG12|原題:Good Boy|日本語字幕:橋本裕充
提供・宣伝:SUNDAE 配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
© 2025 Skopia Film Sp. z o.o., RPC Good Boy Limited, Venatu Capital Ltd, Canal+ Polska S.A., TVN S.A., WFDiF, All Rights Reserved.




