これまで映画化されてこなかった知られざる史実を基に、ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちによる驚くべき復讐計画を描く衝撃のサスペンス『復讐者たち』が7月23日(金)より全国公開。このたびドロン・パズ&ヨアヴ・パズ監督のインタビューが到着した。

「かつては人生を謳歌していた人々が、何百万人もの命を奪うことを願う人間に変わってしまった」

ドロン・パズ&ヨアヴ・パズはイスラエル出身の兄弟監督。TVシリーズの監督を経て、POVスリラー『エルサレム』(16)で長編映画初監督を務め、続く『ザ・ゴーレム』(19)ではユダヤ教の伝承に登場する泥人形「ゴーレム」を題材にしたホラー作品を作り上げた。

本作では、監督自ら当時の生存者へ取材を敢行。ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちによる復讐計画“プランA”の真相と組織間の諜報戦、そして衝撃のクライマックスを驚くべき正確さで見事に作り上げた。

「私たちは本作のリサーチ中、この極悪非道な復讐計画に実際に関わった人々へのインタビューに多くの時間を割いた。家族全員を失い、想像しがたい恐怖を生き延びた男女たちは生きる希望もないと考えていた。そんな彼らが憎しみと復讐心という原初の感情で自らを満たしたのは、生きる目的を見つけるためだったのだ。今日の世界と比べると、これは今の時代にも続く要素なのだと私たちは考える。登場人物たちを執筆する際は、ナチスに家族や600万人ものユダヤ人同胞を殺害されたことで、かつては人生を謳歌していた人々が、何百万人もの命を奪うことを願う人間に変わってしまったという事実を重点に描いた。彼らは激怒し絶望した自警団であった一方で、人生に対する情熱に満ちた人間でもあったのだと」

「今日の私たちの世界における社会的、政治的風潮に対してもなぞらえることができる」

ヒトラーやナチス・ドイツを扱った映画はこれまでにも数多く作られてきたが、本作はホロコーストの被害者たちによる大規模な復讐計画に焦点を当てている。

「私たちにとってこの映画を力強い歴史サスペンスとして描くことが重要だった。私たちの目的は、普通のホロコースト映画から極力かけ離れたストーリーとして表現することだ。ハイボルテージなアクション満載のドラマという現代的な映画作りを、心を揺さぶる深い要素のある、この驚くべき史実と組み合わせて映画化することで、普通のミニシアター系映画から幅広い観客に届けることのできる、真に意義深く、楽しめる作品にできると考えている」

最後に、本作を製作したことを「心から光栄」だと語り、今に通じる物語になっているとしてインタビューを締めくくった。

「私たちは「プランA」をようやく映画化できた最初の世代として、最終的に復讐と破壊ではない人生を選んだ、勇気ある人々のストーリーを語れたことを心から光栄だと考えている。このテーマは今日の私たちの世界における社会的、政治的風潮に対してもなぞらえることができるはずだ」

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作品情報

復讐者たち
2021年7月23日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国公開

出演:アウグスト・ディール(『名もなき生涯』『マルクス・エンゲルス』『イングロリアス・バスターズ』)、シルヴィア・フークス(『ブレードランナー2049』)
監督・脚本:ドロン・パズ、ヨアヴ・パズ

2020年/ドイツ、イスラエル/英語/110分/シネスコ/5.1ch/「原題:PLAN A」 /
日本語字幕:吉川美奈子/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム

© 2020 Getaway Pictures GmbH & Jooyaa Film GmbH, UCM United Channels Movies, Phiphen Pictures, cine plus, Bayerischer Rundfunk, Sky, ARTE

公式サイト:fukushu0723.com

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