『ソウ』シリーズ過去8作をアップデート&リセットした完全なる新章、『スパイラル:ソウ オールリセット』が9月10日(金)より全国公開中。このたび本作のメガホンを取ったダーレン・リン・バウズマン監督のインタビューが到着した。ダーレン・リン・バウズマンは『ソウ2~4』の監督として、 J・ワン&L・ワネルが創造した原点『ソウ』の世界観を拡張した“育ての親”だ。
『ソウ』シリーズ最新作ながらも、タイトルから『ソウ』を外し、新たに『スパイラル:ソウ オールリセット』と銘打たれた本作。ポスタービジュアルには、“ジグソウを凌駕する猟奇犯”が犯行現場に残すスパイラル(渦巻き)模様が、のこぎりの歯状に巻かれて不気味な存在感を放っている。何故この不思議模様が採用されたのか。本作のメガホンを取る、ダーレン・リン・バウズマン監督がその理由や気になる続編について明かしてくれた。
●本作で一番印象的なシンボル:スパイラル(渦巻き模様)がとても不気味です。何故このデザインが採用されたか、経緯を教えていただけないでしょうか?
最初脚本のタイトルは、『オーガンドナー(臓器提供者)』だった。インパクトある仮タイトルだったので、あまり『ソウ』の世界観と密接に関連づけた方向性ではなかったんだよ! なので『ソウ』シリーズというのが、何となく伝わるような線を目指していったんだ。企画が進むにつれて、“やはり『ソウ』シリーズのファンにちゃんと訴えかけるもの”をという意見が出てきて、何か象徴的な物を入れていこうということで、最終的にこのスパイラル(渦巻き模様)になったんだよね。見たら“あ、ジグソウか!”という風にはならないけれども、なんとなく“『ソウ』シリーズなのかな”と感じる、いい塩梅だと思ったんだ。ビリーの頬っぺたにも、このスパイラル(渦巻き模様)はあったし、今まで出てきたトラップにも、スパイラル仕掛けのものとか存在するから、シリーズのファンだったら“ああ~そういうことか”と分かるはず。良い感じのシンボルマークなので、最終的に決めたよ。加えて色々な意味合いが込められているが、それは本編を見て真相を確認いただきたいね!
●製作総指揮、主演を務めるクリス・ロックの反応はいかがでしたか?
“いいんじゃない!”という感じだったよ。クリスは色んなところに突っ込んで、作品を一緒に作ってくれるんだよ。脚本の草案にも関わってくれたしね。実際企画段階のときは、ホテルに缶詰になって4回か5回話し合っていく。それぞれのシーンが完璧に仕上げられるようにということで、すごく話し合いを重ねていったんだ。役割分担的なことを言うと、キャラクターの造形に関してはクリスが関わってくれて、トラップシーンやホラー要素に関しては“君らに任せる”と言う感じだったんだ。それは撮影現場に行った時に、あえてトラップがどんな風になるかというのは見せずに、クリスにびっくりしてもらいたいというのがあったし、彼もそういう意図があったかと思うよ。あんまり情報を与えない方が、カメラが回った時の彼のリアクションがリアルだったんだ。
●衝撃のラストでしたが、なぜあのような結末にしたのでしょうか。また続編にも期待して良いのでしょうか
当然ながら“続編を作れるといいよね!”という、心意気ありきで今回の作品を作っているんだよ(笑)。なのでスタッフ、キャストもカムバックしたいはずだし、僕も声がかかれば監督をしたいと思っている。でもこれは観客に委ねるしかないので、なんとも言えないよね(笑)。どれだけヒットしたかによってくると思っているし、残念ながらコロナ禍の中で公開される作品だしね。ただこの苦境の時代において、(アメリカでは)ストリーミング配信ではなく、劇場だけで公開出来た数少ない作品なんだ。その結果どうなるかは言えないけど、この猟奇犯の物語を語り続けていきたい気持ちがあるよ。オリジナルの『ソウ』では、ジグソウはほんの一瞬しか出てこなかったよね? だけど続編がどんどん作られていき、彼の歴史が紐解かれていった。最新作に登場する猟奇犯の、歴史を紐解いていければとても嬉しい気持ちになれるよ!
スパイラル:ソウ オールリセット
2021年9月10日(金)全国公開
原題:Spiral: From the Book of Saw
<STORY>
地下鉄の線路上。舌を固定され、宙吊りの男。舌を引き抜いて生きるか、ぶらさがったまま死ぬか? 猛スピードの電車が轟音を立てて迫り、やがて無残にも男の体は四散する。それはジグソウを凌駕する猟奇犯が仕掛けた、新たなゲームの始まりだった――。ターゲットは《全て警察官》。不気味な渦巻模様と青い箱が、捜査にあたるジークと相棒ウィリアムを挑発する。やがて、伝説的刑事でありジークの父・マーカスまでもが姿を消し、追い詰められていくジーク。ゲームは追うほどに過激さを増し、戦慄のクライマックスが待ち受ける。
出演:クリス・ロック マックス・ミンゲラ マリソル・ニコルズ andサミュエル・L・ジャクソン
監督:ダーレン・リン・バウズマン(『ソウ2』『ソウ3』『ソウ4』)
脚本:ジョシュ・ストールバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー(『ジグソウ:ソウ・レガシー』『ピラニア 3D』)
製作:マーク・バーグ オーレン・クールズ(『ソウ』シリーズ) 製作総指揮:クリス・ロック ジェームズ・ワン リー・ワネル グレッグ・ホフマン ケヴィン・グルタートほか
音楽:チャーリー・クロウザー(『ソウ』シリーズ)
提供:アスミック・エース/ポニーキャニオン 配給:アスミック・エース
©2020 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
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