クリストファー・ノーラン監督の最新作のタイトルが 『オッペンハイマー(原題)』(Oppenheimer) に正式に決定し、『インセプション』『ダンケルク』などノーラン作品の常連俳優であるキリアン・マーフィーが主演を務めることが発表された。「The Hollywood Reporter」など複数の米メディアが報じている。

キリアン・マーフィー
Tim Cornbill, CC BY-SA 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0, via Wikimedia Commons
一人の天才の生涯から、アメリカという国家の光と影を浮かび上がらせる

本作の題材になっているのは、 原子爆弾の生みの親の一人で「原爆の父」 と言われた天才物理学者ロバート・オッペンハイマー。2005年にピューリッツァー賞を受賞したノンフィクション『オッペンハイマー―「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』に基づき、オッペンハイマーがいかにして才能を開花させ、原爆を開発するに至ったのかを紐解いていく。一人の天才の生涯から、アメリカという国家の光と影を浮かび上がらせる作品になるという。キリアンがこのタイトルロールを演じる。

ロバート・オッペンハイマー
"1954 ... Robert Oppenheimer" by x-ray delta one is licensed under CC BY-NC-SA 2.0

キリアンはノーラン監督とは2005年の『バットマン ビギンズ』以来の付き合いで、同作では悪役のスケアクロウを演じた。その後『ダークナイト』3部作、『インセプション』『ダンケルク』にも出演しているが、ノーラン作品で主役を務めるのは今回が初めてとなる。そのほかのキャストは発表されていないが、今後、マイケル・ケインやトム・ハーディといったノーラン組キャストの参加もあるのか注目される。

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クリストファー・ノーラン監督

ノーラン監督がユニバーサル・ピクチャーズと契約した初めての作品となり、契約には「100日以上の劇場公開、1億ドルの製作費、1億ドルのマーケティング予算、完全なクリエイティブ・コントロール」などが含まれているという。

来年初頭から製作が開始される予定。米劇場公開日は2023年7月21日を予定している。

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