第二次世界大戦中の1943年にイギリス軍が実行した「ミンスミート作戦」の実話を『キングスマン』シリーズのコリン・ファース主演で映画化する『オペレーション・ミンスミート(原題)』(Operation Mincemeat)の海外予告編が公開された。監督は『恋におちたシェイクスピア』『女神の見えざる手』などのジョン・マッデンが務める。

「最も奇想天外でありながら最も成功した」といわれる諜報作戦の実話

本作の題材となった「ミンスミート作戦」は第二次世界大戦中に行われた「最も奇想天外でありながら最も成功した」といわれる諜報作戦。ナチス・ドイツに対して、連合国軍のシチリア侵攻を秘匿することに成功した。映画は「ナチを欺いた死体 - 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実」を原作に、この作戦の全容を描いていく。

コリン・ファースが演じるのはこの作戦を指揮した海軍情報部のユエン・モンタギュー。彼と彼のチームは、偽の情報を所持した兵士の死体を海に流し、それをあえてナチス・ドイツに手に入れさせることで、実際の侵攻計画地がシチリアではない別の場所だと思いこませることに成功した。

今回解禁された予告編では、どのように死体を手に入れるか、どのように死体を思惑通りに漂着させるのか頭を悩ませる英国軍の姿が、第二次世界大戦の緊迫する状況と並行して捉えられ、この奇想天外な作戦の行方が気になる映像となっている。

共演は『トレインスポッティング』シリーズのケリー・マクドナルド、『プライドと偏見』のマシュー・マクファディン、『ハリー・ポッター』シリーズのジェイソン・アイザックスといった英国を代表する俳優陣。諜報員コンビに扮するコリン・ファースとマシュー・マクファディンは、どちらも奇しくも『高慢と偏見』 の映像作品で主人公ミスター・ダーシーを演じた間柄だ。

のちにジェームズ・ボンドを生みだすことになる作家イアン・フレミングは第二次世界大戦中は諜報員として活動し、この作戦にも関わっていたという。本作では 『スターダスト』のジョニー・フリンが諜報員時代の若きイアン・フレミングとして登場。本作をジェームズ・ボンドの着想の一つとなった物語として見ることもできそうだ。

『オペレーション・ミンスミート(原題)』は英国で来年1月に公開予定。日本での公開は未定。

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