3度アカデミー賞🄬にノミネートされた名優ヴィゴ・モーテンセンの初監督作品『フォーリング 50年間の想い出』が本日11月12日(金)より公開されるのにあわせて、ヴィゴ・モーテンセンへのインタビューおよび日本へのメッセージ動画とメイキング画像が到着した。
本作は『グリーンブック』など3度アカデミー賞🄬にノミネートされた名優ヴィゴ・モーテンセンが、遂に監督デビューを果たした半自伝的な物語。脚本と魂に語りかけるような音楽も手掛け、さらに認知症の父を持つ息子ジョン役で出演も果たした。
父親ウィリス役には、『エイリアン2』や『ターミネーター』のランス・ヘンリクセン。若き日のウィリスには、『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』のスヴェリル・グドナソン。ジョンの妹には、『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』のローラ・リニー。認知症を抱える父との再会をきっかけに50年間の記憶が甦り、言葉にできなかった想いを確かめ合う親子の絆を描いた至極のヒューマンドラマが誕生した。
このたび監督・製作・脚本・作曲、そして出演まで務めたヴィゴ・モーテンセンにインタビューを実施(インタビューはページ下部にて)。あわせて、日本での公開を記念したメッセージ動画とメイキング画像も到着した。
メッセージ動画では「初監督作『フォーリング 50年間の想い出』がまもなく日本で公開されます。ぜひご覧ください。最高のチームと作り上げた私の半自伝的な物語です。この映画にはすばらしい俳優陣はもとよりカナダの才能あるスタッフが集結してくれました。私にとってとても特別で感動的な物語です。愛を込めてこの映画を作りましたので、愛を込めて皆さんに届けます。願わくば、思いやりの芽になりますように。“他者や自分自身を理解しようと努めよう”“欠点も含めたありのままの他者や自分を受け入れよう”——映画を観て、そんな感情を覚えてもらえたら、これほどうれしいことはありません。この動画を目にとめて、見てくれてありがとう。あなたもあなたの周りの人も、健康でありますように。愛を込めて」と日本の観客に向けて心のこもったメッセージを送っている。
またメイキング画像では初めて監督として映画に取り組むヴィゴ・モーテンセンの撮影現場での様子を垣間見ることができる。
『フォーリング 50年間の想い出』は本日11月12日(金)より、kino cinema横浜みなとみらい、kino cinema立川髙島屋S.C.館、kino cinema天神 ほか全国順次公開中。
ヴィゴ・モーテンセン インタビュー
これまで俳優として素晴らしいキャリアを積まれていますが、なぜ監督として映画を作ろうと決めたのですか?
俳優をやろうと思ったのと同じ理由で、映画のストーリーを伝える一部になりたかったからです。脚本を書くことと監督することの主な魅力は、ストーリーを完結させること、最終的にストーリーに責任を負うことだと思いますが、監督業のプロセス、そして『フォーリング 50年間の想い出』の準備から撮影期間にかけて私が感じたことは、俳優や共同プロデューサーとして私がいままでに経験してきた事とは大きく異なってはいませんでした。私はこれまでと同様にすべての細部に注意を払い、そして、ストーリーを伝えようと取り組んでいるチームの全員が行っていることに同じように興味を持っていました。おそらく、主な違いというのは、監督や色々な人たちに質問をしているのが私であるかわりに(私はいつもそうしてきたのですが)、人々が私に多くの質問をしてくるところだったと思います。
初監督作品として、このストーリーや題材を選んだ理由を教えてください。本作は自伝的な要素も多分に含まれているようですね。
作りたかった理由は、自分の両親や兄弟への感情や、両親から学んだことは何かということを掘り下げてみたいという願望があり、それに取り組むことができると思ったからです。
本作では、家族のメンバー間の考え方の相違や、どんなに対立してもお互いを憎みきれない想いが丁寧に描かれていました。ご自身の実体験と重なる点や異なる点はどこでしょうか。
私にとって重要なことは、他者をありのままに、そして自分自身もありのままに受け入れる方法を見つけようとすることだと思います。これは決して簡単なことではないですし、特に誰かと意見が合わないままに人生の大半を過ごしていて、彼らと歩み寄る余地もないように見える時には、なおさら難しいでしょう。誰かがあなたを本来のあなたとして見ていないと感じたとき、そしてあなたを受け入れていないと感じたとき、その人に心を開き続け、その人を受け入れることは難しいでしょう。結局誰が最初に折れるか、誰が先に親切で、寛大な態度を取るかは問題ではないのです。大事なことは、そのような態度が示されることです。雪が降ったとしても、雨が降ったとしても、その最初の雨粒や雪のひとひらを覚えていることは重要ではありません。ともかくも始めなければならないのです。誰も譲歩しなければ、全員が迷います。私は自分の父の在り方を受け入れるのに長い時間がかかりましたが、それが出来たことを嬉しく思っています。そして父も彼なりのやり方で返答してくれました。人それぞれコミュニケーションの方法は違います。『フォーリング 50年間の想い出』は、受け入れること、そして許すことの大切さについての物語でもあります。
フォーリング 50年間の想い出
2021年11月12日(金)より kino cinéma横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神 ほか全国順次公開
【STORY】航空機のパイロットを務めるジョンは、パートナーのエリック、養女のモニカとロサンゼルスで暮らしている。ある日、田舎で農場を経営するジョンの父親ウィリスが認知症を発症し、引退後に住む家を探すためにジョンのもとへとやって来る。思春期の頃から、ジョンと保守的な父親との間には、ずっと埋まらない心の溝があった。だが、認知症のために過去と現在の出来事が混濁してゆく父と向き合ううちに、親子の50年間の記憶がとめどなく溢れ出していく──。
監督・製作・脚本・作曲:ヴィゴ・モーテンセン
出演:ランス・ヘンリクセン、ヴィゴ・モーテンセン、 ローラ・リニー
2020年|カナダ・イギリス|英語・スペイン語|112分|カラー|シネスコ|5.1ch|原題:FALLING|字幕翻訳:高内朝子
映倫 G
提供:木下グループ 配給:キノシネマ
© 2020 Falling Films Inc. and Achille Productions (Falling) Limited· SCORE
© 2020 PERCEVAL PRESS AND PERCEVAL PRESS INC. · A CANADA - UNITED KINGDOM CO-PRODUCTION
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