シドニー・ポワチエが94歳で死去　黒人俳優としての初のアカデミー賞主演男優賞を受賞したパイオニア

黒人俳優としての初のアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優シドニー・ポワチエが94歳で死去した。米メディアが一斉に報じている。黒人俳優としての初のアカデミー賞主演男優賞を受賞したパイオニアであり、現存する最高齢のアカデミー賞主演男優賞受賞者だった。

ポワチエは、1963年の『野のユリ』で黒人俳優として初めてアカデミー賞主演男優賞を受賞。『手錠のままの脱獄』『いつも心に太陽を』『夜の大捜査線』『招かれざる客』など数々の名作に出演し、ハリウッドにおける黒人俳優のパイオニアとして活躍した。

2001年には「その卓越した演技と存在感、威厳と風格、知性を備えた業界代表として」アカデミー名誉賞を受賞。2009年には大統領自由勲章を授与された。2001年のテレビ映画『希望の大地』が最後の出演作となった。

彼の後継者の一人とされるデンゼル・ワシントンは『トレーニング デイ』でアカデミー賞を受賞した際、壇上から「私はいつもあなたの足跡をたどっています」とポワチエにスピーチを捧げている。