『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』などで知られるスペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督初の英語作品となる「マニュアル・フォー・クリーニング・ウーメン(原題)」(A Manual for Cleaning Women)にオスカー女優ケイト・ブランシェットが出演することが決定した。米「バラエティ」などが報じている。

"An Insight, An Idea with Cate Blanchett"作者: World Economic Forum is licensed under CC BY-NC-SA 2.0
2020年本屋大賞の翻訳小説部門で第2位に輝いた「掃除婦のための手引き書」が原作
本作は、“アメリカ文学界最後の秘密“と紹介された作家ルシア・ベルリンの同名の短編小説集を映画化するもの。日本では「掃除婦のための手引き書」のタイトルで刊行されている。2020年本屋大賞の翻訳小説部門では第2位に輝いた。
原作には複数の種類の仕事に就く女性たちを描いた物語が収録され、表題作では毎日バスに揺られて仕事場に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦が描かれる。
プロジェクトは初期段階で、まだブランシェットしかキャストは発表されていない。アルモドバルはスペイン語で脚本を書き、それを英語に翻訳しているという。今年後半に撮影開始予定となっている。
ブランシェットは『アビエイター』(2004)『ブルージャスミン』(2013)でアカデミー賞を2度受賞。 現在、レオナルド・ディカプリオらと共演した『ドント・ルック・アップ』がNetflix史上1週間で視聴された時間が最も長い映画として話題を呼び、今年3月には名匠ギレルモ・デル・トロ監督と組んだ『ナイトメア・アリー』が日本公開予定と華々しい活躍が続いている。