惑星移住ミッションに挑む若者たちの狂乱を描くSF作品『ヴォイジャー』(3月25日公開)に出演しているタイ・シェリダン、リリー=ローズ・デップら豪華キャストたちが、本作の魅力やテーマについて語った。
本作は、宇宙船という抑圧され閉ざされた空間で育つ子供たちの行く末を、『ダイバージェント』のニール・バーガー監督がスタイリッシュ且つスリリングに描く衝撃のSF作品。惑星探査のミッションに挑む乗員に扮するのは、スティーヴン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』の主演で注目を集めたタイ・シェリダン、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの間に生まれ、女優として着実にキャリアを積んでいるリリー=ローズ・デップ、『ダンケルク』で新人ながらメインキャストに抜擢されたフィオン・ホワイトヘッドら才能溢れる若手俳優たち。そして演技派俳優コリン・ファレルが彼らの指揮官に扮する。
若いクルーの中で、宇宙船での生活にどこかおかしいものがあると最初に気づく人物クリストファーを演じるのがタイ・シェリダン。シェリダンは「この宇宙アドベンチャーは、まさに人間の本質を描いているんだ。僕はクリストファーという人物を大いに賞賛するようになったんだ。彼は何も隠そうとしない。本気で宇宙船のミッションに隠された真実と自分の役割を知りたがっているんだ。人間が善と悪の間を揺れ動き葛藤する彼の姿を通して、僕たちは作品の中心テーマを理解することができる」と語る。
クリストファーが絆を結ぶのが、医療主任として働く才能豊かなクルーのセラ。セラを演じるリリー=ローズ・デップは「セラは自分の人間らしさを追い求め、本物の人間同士のつながりを体験しようとするの。ザックが彼女に対してとても積極的なところに、クリストファーも近づいてきて、全てが相まってセラは混乱してしまう。でも彼女はすぐに、自分とザックは波長が合わないのだと理解する。だからこの“三角関係”の2辺は、人間が持つ善の部分と悪の部分を表わしているのよ。彼女がその2面性に葛藤する方法もね」と説明する。
クリストファーの親友ザックを演じたフィオン・ホワイトヘッドは「彼らは同類なんだ。ザックとクリストファーは驚くべき発見をする。それはクルーの大半を凌ぐことのできる圧倒的な力を手にできるもので、ザックはそれを手にしたが最後、二度と引き返せなくなる。僕は彼の大胆さとどんどん野生化していく様がとても気に入ったよ」とキャラクターの魅力を語る。
コリン・ファレル演じるリチャードは、クルー集団が誕生した時から彼らを育ててくれた無欲な科学者。彼は若者たちのミッションに同行する予定ではなかったが、彼らに対して献身的な思いから、目的地に到着するはるか前に自分は死ぬと知りつつ、80年を越える旅に出ることになる。ファレルは「リチャードは父親代わりとして、彼らをその誕生から大人の入り口に至るまで、常に囲い込み、導き、監視し、面倒を見るために存在してきた人物だ。バーガーの脚本の内容がよくまとまっている点や、このストーリーが爆発寸前の圧力鍋のように感じられる点が気に入ったよ。そしてストーリーが本当に爆発してからが、とにかく素晴らしい」と本作の出来栄えに太鼓判を押している。
『ヴォイジャー』は3月25日(金)より全国ロードショー。
ヴォイジャー
2022年3月25日(金)より、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国ロードショー
STORY
地球温暖化による飢饉が人類を襲い、科学者たちは居住可能な新たな惑星を探した。そして2063年。可能性を秘めた惑星を発見し、探査隊を派遣することになる。航行にかかる期間は86年。乗員は訓練を受けた30人の子供たちと、彼らの教官であるリチャードが同乗した。子供たちは船内で成長して子孫を残し、惑星に到達するのは彼らの孫の世代だ。子供たちはリチャードに従順に従い、航行は順調かにみえた。そして10年後。クリストファーとザックは、彼らが毎日飲む薬によって人間としての欲望が抑制されていることを知る。そして、反発した乗員たちは本能の赴くままに行動するようになり、ある事件をきっかけに船内の統制が崩壊していく―。
出演:タイ・シェリダン『レディ・プレイヤー1』、リリー=ローズ・デップ『プラネタリウム』、フィオン・ホワイトヘッド『ダンケルク』、コリン・ファレル『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
監督・脚本:ニール・バーガー『ダイバージェント』/撮影:エンリケ・シャディアック『バンブルビー』『メイズ・ランナー』/編集:ナオミ・ジェラティ『リミットレス』/音楽:トレヴァー・ガレキス『オールド』/製作総指揮:ジョナサン・ファーマン『ウィンド・リバー』、スチュアート・フォード『ハクソー・リッジ』、グレッグ・シャピロ『ハート・ロッカー』、ミゲル・パロス『グッバイ、リチャード!』、アンドレア・スカルソ『ジュディ 虹の彼方に』、ジェイミー・ジェソップ、グレッグ・クラーク『魂のゆくえ』、ヴィクトリア・ヒル『魂のゆくえ』、G・マック・ブラウン『メン・イン・ブラック3』/製作:ベイジル・イヴァニク『ジョン・ウィック』、ニール・バーガー、ブレンドン・ボイーア『グリーンランド ―地球最後の2日間―』
2021年/アメリカ・チェコ・ルーマニア・イギリス映画/英語/108分/シネスコ/5.1ch/字幕:永井歌子/映倫G
原題:Voyagers/提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
Ⓒ 2020 VOYAGERS FINANCING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト voyager-movie.com
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