映像化不可能と⾔われた同名⼩説を、チェコ・ヌーヴェルヴァーグの巨匠フランチシェク・ヴラーチル監督が映画化した『マルケータ・ラザロヴァー』が7月2日(⼟)よりシアター・イメージフォーラムにて公開されることが決定した。

制作におよそ10年、極寒の⼭奥で⽣活しながら548⽇間にもわたる撮影を⾏った

13世紀ボヘミア王国を舞台に宗教と部族間の抗争に翻弄される少⼥マルケータを描いた本作は、『アンドレイ・ルブリョフ』(アンドレイ・タルコフスキー監督)、『七⼈の侍』(黒澤明監督)などと並び評され、1998年にはチェコの映画批評家とジャーナリストを対象にした世論調査で史上最⾼の映画に選出された。

制作におよそ10年、かつてない規模の予算をかけ極寒の⼭奥で⽣活しながら548⽇間にもわたる撮影を⾏った、⼆度と作ることのできない空前の超⼤作が、公開から55年の時を経て⽇本初劇場公開となる。

舞台は13世紀半ば、動乱のボヘミア王国。修道⼥となることを約束されていた少⼥マルケータは、領主とは名ばかりの⽗・ラザルと敵対する盗賊騎⼠コズリークの息⼦・ミコラーシュと恋に落ちる。彼⼥の⼼とは裏腹に、増⼤する王権に対抗するふたつの⽒族間の衝突は激化していき……。

今回解禁となった⽇本版ビジュアルでは、修道⼥となることを約束されていた主⼈公マルケータの数奇な運命を⽰唆するようなシーンを切り取り、綿密にして⼤胆、崇⾼で獰猛なエネルギーに満ちた作品でありながらも、誰かによって語られた寓話のようなイメージを表現。世界各国で作られているビジュアルとは異なる⽇本オリジナルのデザインであり、本作の⽇本版ビジュアルが発表されるのは史上初となる。

作品情報

マルケータ・ラザロヴァー
2022年7月2日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

1967年/チェコ/166分/モノクロ/シネマスコープ/モノラル/DCP/原題:Marketa Lazarová

監督・脚本:フランチシェク・ヴラーチル/原作:ヴラジスラフ・ヴァンチュラ/脚本:フランチシェク・パヴリーチェク/撮影:ベドジフ・バチュカ/美術・⾐装:テオドール・ピステック/⾳楽:ズデニェク・リシュカ/出演:マグダ・ヴァーシャーリオヴァー、ヨゼフ・ケムル、フランチシェク・ヴェレツキー、イヴァン・パルーヒ、パヴラ・ポラーシュコヴァー
提供:キングレコード/配給・宣伝:ON VACATION/後援:チェコセンター東京

© 1967 The Czech Film Fund and Národní filmový archiv, Prague

公式サイト http://marketalazarovajp.com/

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事