6月10日(金)より全国10劇場にて開催されるインド映画の特集上映「インディアンムービーウィーク2022 パート1」の上映10作品が決定した。すでに発表されている3作品に加え、5作品の初上映が決まり、大阪以外の地域で初上映となる2作品を加え、全10作品が上映される。

映画大国として知られるインドから日本未公開作品を中心に紹介

「インディアンムービーウィーク(IMW)」はインド映画に特化した映画配給会社SPACEBOXがセレクトした作品を、日本語字幕付きで上映する特集企画。映画大国として知られるインドから日本未公開作品を中心に紹介し、インド映画の多様性を味わえる企画が組まれている。

2019年に第1回を開催し、各年、10作品前後を紹介してきた。2021年は6月に「IMW2021パート1」、9月に「IMW2021パート2」、12月には「パート3」を開催。他方、コロナ禍により劇場に足を運べない方々に向け、配信サービス「インディアンムービーオンライン(https://www.im-o.net/)」にて過去の上映作品を有料配信するほか、上映作品のDVDも販売している。

今回の「インディアンムービーウィーク2022 パート1」上映作品ラインナップは以下の通り。

上映決定作品

  1. ピザ 死霊館へのデリバリー
    (原題:Pizza)
    ※日本初上映

ピザ配達員のマイケルは幼馴染のアヌと同棲中。都会の片隅でささやかな暮らしを営んでいた。ある夜マイケルがピザを届けにとある豪邸に赴くと、受取人の女性が途中で消え、不可思議な出来事が立て続けに起こり、彼はそこから逃れられなくなってしまう。その館では過去に何が起こったのか。一方、少し前に、ピザ店のオーナー宅では、少女への憑依現象が起こっていた。二つの怪異の間には関係があるのか。2000年代後半のタミル語映画界に興こった「タミル・ニューウェーブ」の潮流から生まれた作品の中で、本作はホラー作品としては突出した高評価を得た。他の言語にもリメイクされたカルト的な1作。

監督:カールティク・スッバラージ(『ジガルタンダ』)
キャスト:ヴィジャイ・セードゥパティ(『キケンな誘拐』『俺だって極道さ』)、ラミャ・ナンビーサン、カルナーカラン(『キケンな誘拐』)
音楽:サントーシュ・ナーラーヤナン(『カーラ 黒い砦の闘い』『僕の名はパリエルム・ペルマール』)
2012年 / タミル語/128分
映倫申請中
©️Thirukumaran Entertainment

  1. 進めクマール! 恋愛必勝法
    (原題: Theeya Velai Seiyyanum Kumaru)
    ※日本初上映

恋愛至上主義の風変わりな家庭に育ったクマールは、幼少時の失敗の経験から異性に対して超奥手なまま結婚適齢期を迎えた。オフィスに新しくやってきたサンジャナに一目ぼれするが、そこにはジョージという手強い恋敵がいた。諦めきれない彼は、モキアという名の怪しげな恋愛指南師に頼って特訓を受ける。風刺が効いたロマンティック・コメディ。ソングシーンの一部が富山県で撮影された。

監督:スンダル・C
キャスト:シッダールト、ハンシカー・モートワーニー、サンダーナム
音楽:C・サティヤ
2013年 / タミル語/138分
映倫申請中
©️Avni Cinemax ©️UTV Motion Pictures

  1. デーヴダース
    (原題:Devdas)
    ※IMW初上映

大地主の息子デーヴダースが留学から戻ってきた。彼は実家に戻るより前に、幼なじみのパーローに会いに行く。それほど想い合っていた二人だったが、身分の違いを理由にデーヴの家族から結婚を反対される。パーローは年が離れた富豪に嫁がされ、失意のデーヴは高級娼館に通い、娼婦チャンドラムキーの慈愛もはねのけ、酒浸りの日々に墜ちる。何度も映画化された古典的な悲恋物語を、バンサーリ監督が、人気3俳優を起用し、名だたる古典舞踊家の振り付による華麗なソングシーンを盛り込み作り上げた映像美の世界。多くの映画賞を受賞した。

監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリ(『パドマーワト 女神の誕生』)
キャスト:シャー・ルク・カーン(『命ある限り』)、アイシュワリヤー・ラーイ(『ロボット』)、マードゥリー・ディークシト(『地獄曼荼羅 アシュラ』)、ジャッキー・シュロフ(『ビギル 勝利のホイッスル』)、キロン・ケール
音楽:イスマイル・ダルバール
2002年 / ヒンディー語/183分
映倫申請中
©️Red Chillies Entertainment ©️Mega Bollywood ©️Eros Worldwide

  1. カクテル 友情のトライアングル
    (原題:Cocktail)
    ※IMW初上映

ミーラーは夫と暮らすためにロンドンにやってくるが、再会した夫から偽装結婚だったと告げられ、追い出されてしまう。住む場所もない彼女を救ったのは、パーティー三昧の日々を送る写真家のヴェロニカだった。ミーラーは彼女の家に間借りし、二人は親交を深めていく。ヴェロニカと付き合い始めたガウタムもその家で暮らし始めるが、彼はミーラーにも好意を抱き、3人の関係に歪みが生じ始める。ロンドンを舞台にした、ファッショナブルな恋愛ドラマ。

監督:ホーミー・アダジャーニア(『イングリッシュ・ミディアム』)
キャスト:サイフ・アリー・カーン(『インド・オブ・ザ・デッド』)、ディーピカー・パードゥコーン(『パドマーワト 女神の誕生』)、ダイアナ・ペンティ、ランディープ・フッダー(『タイラー・レイク -命の奪還-』)
音楽:プリータム(『バルフィ!人生に唄えば』)
2012年 / ヒンディー語/146分
映倫申請中
©️Cocktail Film ©️Eros Worldwide ©️Illuminati Films ©️Prime Focus ©️Raj Film Productions

  1. アリーガル
    (原題:Aligarh)
    ※IMW初上映

インドでは植民地時代に制定された刑法377条により、長年、同性間の性行為が犯罪とされていた。2009年にデリーの高等裁判所はこれを違憲と判断し、同性愛は犯罪ではなくなった。2010年、アリーガル・ムスリム大学のシラース教授は職員宿舎での同性愛行為を盗撮され、解雇された。新聞記者のディープーは学部長だったシラース教授への謀略があったことを突き止める。実話に基づき描かれた社会派ドラマ。主演のマノージ・バージペーイーの演技が高く評価され、フィルムフェア賞等多くの映画賞を受賞した。

※2013年、インドの最高裁判所はデリー高等裁判所の判決を破棄し、合憲と判断。2018年に最高裁判所は再審議を行い、同法を違憲と判断した。

監督:ハンサル・メータ
キャスト:マノージ・バージペーイー、ラージクマール・ラーオ(『ストゥリー 女に呪われた町』)
音楽:カラン・クルカルニー
2016年/ ヒンディー語/ 120分
映倫区分:G
©️Karma Pictures ©️Eros Worldwide

[他の上映作品]
  1. シャンカラーバラナム 不滅のメロディ
    (原題:Sankarabharanam)
    ※IMW初上映

南インド古典声楽の巨匠シャンカラ・シャーストリと、彼を崇めるトゥラシ。娼家に生まれたトゥラシは神前の巫女のようにシャンカラに仕えたいと望んでいたが、残酷な運命はそれを許さない。二つの純粋な魂の彷徨の道筋を彩る古典音楽と古典舞踊の饗宴。求道と信仰が一つになる圧巻のクライマックス。インド映画の「芸道もの」の金字塔。

※2015年にデジタルリマスターされたタミル語吹替版。

監督:K・ヴィシュワナート
キャスト:J・V・ソーマラージュル、マンジュ・バールガヴィ、トゥラシ・シヴァマニ
音楽:K・V・マハーデーヴァン
1979年(2015年リマスター版)/ タミル語/136分
映倫区分:G
©️Poornodaya Art Creations

  1. マドラス 我らが街
    (原題:Madras)
    ※日本初上映

タミルナードゥ州の州都、かつてマドラスと呼ばれていたチェンナイ。その北部のヴィヤーサルパーディという地区は、公団団地が林立し、ダリト(被差別カースト)を始めとする低層階級の住むコロニー。このコロニーは対立する政党によって二分されていた。ここに生まれ育ったカーリは、ホワイトカラー職に就き、余暇にはサッカーに熱中し、毎日を楽しく暮らしていた。政治活動に熱心な親友のアンブに引きずられて、彼は派閥抗争に巻き込まれていく。パー・ランジット監督は本作で大きな注目を集め、多くの映画賞を受賞しただけでなく、大スター、ラジニカーント主演作品を手掛けるチャンスを得た。カールティ(『囚人ディリ』)主演。

監督:パー・ランジット(『カーラ 黒い砦の闘い』)
キャスト:カールティ(『囚人ディリ』)、キャサリン・トリーサ、カライヤラサン
音楽:サントーシュ・ナーラーヤナン(『カーラ 黒い砦の闘い』『僕の名はパリエルム・ペルマール』)
2014 年/ タミル語/ 150分
映倫区分:G
©️Studio Green

  1. 結婚は大変
    (原題: Shubh Mangal Saavdhan)
    ※日本初上映

マーケティング会社で働くムディットは、片思いの女性スガンダにプロポーズし、婚約に漕ぎ着ける。映画のような結婚に憧れていたスガンダは、お見合いではなく恋愛結婚として進めようと、彼と付き合い始める。結婚が近づくにつれ二人は親密になるが、ムディットに「男性機能の問題」があることが判明する。インド映画に頻繁に登場するテーマ「お見合い結婚」を、現実的な問題を絡めて描いた結婚コメディ。

監督:R・S・プラサンナー
キャスト:アーユシュマーン・クラーナー(『盲目のメロディ インド式殺人狂想曲』)、ブーミ・ペードネーカル/ジミー・シェールギル(特別出演)
音楽:タニシュク・バーグチー
2017年/ ヒンディー語/ 104分
映倫区分:G
©️Colour Yellow Productions ©️Eros Worldwide ©️Y Not Studios

  1. あの時にもう一度
    (原題:Baar Baar Dekho)

大学で数学を教えるジャイは、幼馴染の女性ディヤからプロポーズされ結婚を決める。式の2日前、特別研究員のオファーを受けたジャイは結婚を悩み始め、ディヤと口論となる。ヤケ酒をあおり眠りから覚めると、そこは結婚後の未来だった。タイムトラベルの中で、彼は結婚が破綻することを知り後悔し始める。チャーミングな音楽にのせた、爽やかなSFロマンス。

監督:ニティヤ・メヘラー
出演:シッダールト・マルホートラ(『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え! No.1!!』)、カトリーナ・カイフ(『チェイス!』)、サヤーニー・グプター(『マルガリータで乾杯を!』)
2016年 / ヒンディー語 / 141分
映倫区分:G
©Dharma Productions ©Excel Entertainment
※「IMW2021パート3 @シネ・リーブル梅田」上映作品。大阪以外の地域では初上映。

  1. 僕はドナー
    (原題:Vicky Donor)

不妊治療医のチャッダー医師は、優良な精子ドナーが見つからず、治療の失敗が続いていた。あるとき無職の青年ヴィッキーと出会い、ドナーとなってもらう。彼は「超優良」なドナーで、チャッダー医師は次々に不妊治療を成功させていく。ヴィッキーは精子ドナーであることを隠し、銀行員のアシマと結婚するが…。多くの映画賞に輝いた、アーユシュマーン・クラーナーの映画デビュー作。

監督:シュジト・ショルカル
出演:アーユシュマーン・クラーナー(『盲目のメロディ インド式殺人狂想曲』)、ヤーミー・ガウタム 、アンヌー・カプール
2012年 / ヒンディー語 / 126分
映倫区分:G
©Eros Worldwide ©J.A. Entertainment ©Rampage Motion Pictures ©Rising Sun Films
※「IMW2021パート3 @シネ・リーブル梅田」上映作品。大阪以外の地域では初上映。

※このほか、過去作品の再上映も予定。

開催情報

インディアンムービーウィーク2022 パート1

【開催日程・上映劇場】

・6月10日(金)〜 7月7日(木)
東京:キネカ大森
・6月10日(金)~6月23日(木)
東京:新宿ピカデリー
〈同時開催〉
東京:MOVIX 昭島
埼玉:MOVIX三郷
千葉:MOVIX柏の葉
愛知:ミッドランドスクエア シネマ
大阪:なんばパークスシネマ、MOVIX堺
兵庫:キノシネマ神戸国際
熊本:熊本ピカデリー
※上映作品は劇場によって異なります。

【チケット料金】1,900円(税込)均一
【主催】SPACEBOX
【公式サイト】https://imwjapan.com/

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