1960年代に起きた歴史的裁判の実話を基にした映画『ミランダズ・ヴィクティム(原題)』(Miranda’s Victim)で、『スティルウォーター』のアビゲイル・ブレスリン、『キューティ・ブロンド』シリーズのルーク・ウィルソンら豪華キャストが共演する。

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警察などが「あなたには黙秘権がある」と通告する「ミランダ・ルール」を生んだ事件
米「Deadline」の報道によれば、本作はアリゾナ州で誘拐・婦女暴行の罪に問われたメキシコ移民アーネスト・ミランダの事件の実話を基にした物語。ミランダには州裁判所にて有罪判決が下ったが、連邦最高裁判所では黙秘権などの告知なしでの自白を証拠とすることに問題があったとされ、裁判のやり直しが命じられた。
この裁判は、「ミランダ・ルール(ミランダ警告)」を生んだ事件として有名。ミランダの名前に由来する「ミランダ・ルール」とは、警察などが犯罪被疑者の拘束中(または取調べ中など)に、黙秘権などの権利について通知すること。FBI、警察などが「あなたには黙秘権がある」と通告する場面はアメリカ映画やテレビでおなじみで、映画『ダーティハリー』などでは「ミランダ・ルール」自体が物語のテーマの一つになっている。
ブレスリンが被害者女性、ウィルソンが検察官を演じるほか、『オーシャンズ』シリーズのアンディ・ガルシアが公選弁護人、『ハンガー・ゲーム』シリーズのドナルド・サザーランドが判事役で出演予定で、オールスターキャストになる模様。ニュージャージー州で製作が進められている。

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