世界初の女性映画監督とされるアリス・ギイの謎めいた生涯に迫るドキュメンタリー『映画はアリスから始まった』(7月22日公開)の予告編が完成した。ジョディ・フォスターがナレーションを務め、マーティン・スコセッシ監督らハリウッドのセレブリティたちも登場する予告編となっている。

本作は、クローズアップ、特殊効果、カラー映画、音の同期といった現在の標準的な映画製作技法を次々と生み出し、1,000作品以上を手掛けた監督・製作・脚本家、アリス・ギイの生涯と、晩年の謎に迫るドキュメンタリー。
リュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスと並ぶ映画のパイオニアであり、ハリウッドの映画製作システムの原型を作り上げた“最重要人物”であるはずの彼女は、なぜ映画史から忘れ去られていたのか? ベン・キングズレーや、アニエス・ヴァルダ、マーティン・スコセッシら映画界の錚々たる面々や、アリス自身と彼女の親族らへの膨大なインタビューと緻密なリサーチ、アリス作品のフッテージの数々によって彼女の功績とその生涯を明らかにしていく。
今回完成した予告編は「アリス・ギイを知ってる?」と問いかける声から始まる。ピーター・ファレリー監督(『グリーンブック』)やキャサリン・ハードウィック監督(『トワイライト〜初恋〜』)ら現代の有名監督たちがその問いに答える。「聞いたこともない」「聞いたことは…ないね」。
続けてナレーションを務めるジョディ・フォスターが映画の草創期を語っていく。そして、その時代において重要な役割を果たしたアリス・ギイのことを。最初期の劇映画を制作し、映画会社を立ち上げ、1000もの映画を監督したアリス・ギイ。しかし彼女は映画界から消えた。なぜこんな重要人物が無名なのか?

映像の後半には女優のジーナ・デイヴィスやマーティン・スコセッシ監督も登場し、アリス・ギイの知られざる生涯と晩年の謎について興味をかき立てられる予告編となっている。最後は「最も優れた物語はアリス自身だったのだ」という言葉で締めくくられている。

『映画はアリスから始まった』は7月22日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。
映画はアリスから始まった
2022年7月22日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
ナレーション:ジョディ・フォスター
監督:パメラ・B・グリーン 製作:ロバート・レッドフォード 他
出演:アリス・ギイ=ブラシェ/シモーヌ・ブラシェ/ベン・キングズレー/マーティン・スコセッシ/アニエス・ヴァルダ 他
原題:Be Natural: The Untold Story of Alice Guy-Blaché
2018年/アメリカ/カラー+モノクロ/103分/ドキュメンタリー
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