“史上最高のボクサー”として名高い伝説のボクサー、シュガー・レイ・ロビンソンの伝記映画で、『大統領の執事の涙』のデヴィッド・オイェロウォが主演・製作・脚本を務める。『グローリー/明日への行進』でキング牧師を演じたオイェロウォがまたも20世紀を代表する伝説的な人物を演じることになる。

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米「Dealine」の報道によれば、その新作のタイトルは『スウィート・サンダー(原題)』(Sweet Thunder)。オイェロウォが10年ほど前から取り組んでいるという渾身のプロジェクトで、自ら主演・製作に加えて、共同脚本の3役を務める。
原作はシュガー・レイ・ロビンソンの伝記本「Sweet Thunder: The Life and Times of Sugar Ray Robinson」。『バース・オブ・ネイション』のネイト・パーカーが監督を務める。
オイェロウォは本作について英「Times」紙の取材で「『グローリー/明日への行進』の映画化には7年かかりましたが、本作に関わってもうすぐ10年になると思います」と振り返り、シュガー・レイ・ロビンソンという稀代のボクサーを演じるために必要な体力を維持し続けていることを明かしている。
シュガー・レイ・ロビンソンは“史上最高のボクサー”として語り継がれる伝説的な人物で、日本では「拳聖」と称される。映画『レイジング・ブル』でロバート・デ・ニーロが演じたことで知られるジェイク・ラモッタとは宿敵同士で、その6度にわたる激闘は今も語り草となっている。映画にはその宿命の対決も盛り込まれるかもしれない。

New York World-Telegram and the Sun staff photographer: Orlando Fernandez, Public domain, via Wikimedia Commons