『スター・ウォーズ』シリーズをはじめ数々の映画音楽で知られる巨匠ジョン・ウィリアムズが、2023年に公開が予定されている『インディ・ジョーンズ』5作目を最後に映画界から身を引くことを示唆した。

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「Associated Press」のインタビューに応じたウィリアムズは現在取り組んでいる『インディ・ジョーンズ』5作目について「私よりかなり若いハリソン・フォード(79歳)が、これが最後の作品になると発表したかと思います」と前置きし、「それで思ったんです。ハリソンが(引退)できるなら、私もできるでしょう」と引退を考えていることを明かした。
ちなみにハリソン・フォードは『インディ・ジョーンズ』5作目での引退を公言していない。もっとも、インディを演じるのはおそらくこれが最後になるだろうと言われている。
ウィリアムズが引退を考えている理由の一つには、映画音楽の制作期間の長さの問題があるという。大作映画の仕事に費やす半年ほどの期間は「人生のこの時点においては長い拘束時間」だと明かす。ただし、今はまだ引退を視野に入れている段階であり、たとえ映画音楽に携わらなくなっても、作曲やコンサートなど様々な音楽活動に積極的な姿勢であることも明言。「音楽は私に人生を与えてくれました」と語っている。
5度のアカデミー賞に輝き、現役映画人の中で最多のアカデミー賞ノミネート回数(52回)を誇るウィリアムズは現在も精力的な活動を続けており、スター・ウォーズ実写ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』のテーマ曲の作曲を手掛けたばかり。ドラマ作品で彼が楽曲を担ったのは、1985年にアメリカで放送された『世にも不思議なアメージング・ストーリー』以来、実に37年ぶりのことだったという。