世界的パンデミック禍におけるバレエの殿堂を追ったドキュメンタリー映画『新章パリ・オペラ座 特別なシーズンの始まり』(8月19日公開)に著名人の絶賛コメントが到着した。あわせて本編に登場するパリ・オペラ座のダンサー、スタッフたちの名言も公開された。
本作はパリ・オペラ座に特別に許可を受け、パンデミック禍の閉鎖からの復活の日々を撮影した貴重なドキュメンタリー。マスクを着けたダンサーたちのレッスン、最高峰のエトワールたちの長い休みからの再開、そして、新たな公演(シーズン)に向けレッスンを重ねていく日々。バレエダンサーたちの不安、葛藤、期待といった心境に寄り添いながら、ダンサーと振付師が協力し合い、ひとつの舞台を作り上げていく姿を追っていく。
このたび本作をいち早く鑑賞した著名人より絶賛コメントが到着。「おいしい関係」やバレエ漫画「Do Da Dancin'!」などで知られる漫画家の槇村さとるは「世界一豪華なバレエ団の、あまりにも素朴な記録」、舞踏評論家の岡見さえは「コロナ禍の葛藤を経て大作バレエに挑むダンサーの強さと輝き、表現の深化は圧巻」、「SWAN-白鳥-」「まいあ」などの漫画家・有吉京子は「貴重な映像に心が震える・・・!」とそれぞれに推奨コメントを寄せている。コメント全文・一覧は以下にて。
あわせて、未曽有のコロナ禍において、パリ・オペラ座バレエ団を見つめた本作より、パリ・オペラ座のダンサー、スタッフの名言が公開。その言葉からはバレエに懸ける熱い想いや高いプライド、コロナ禍で思うように踊れない苦悩などが垣間見える。
本編に登場するダンサー、スタッフたちの名言
「ダンサーは鏡に映る自分に厳しいの。身体が変わってもすぐには戻れない。
日々の努力が必要だわ。だから受け入れなくちゃ。
元に戻れると信じて鏡の自分を受け入れるの。必ず戻れるわ」
―オーレリー・デュポン(バレエ団芸術監督 ※2022年7月31日退任)
「1日休めば自分が気づき、2日休めば教師が気づく。3日休めば観客が気づく」
―マチュー・ガニオ(エトワール)
「僕らは身体への信頼を取り戻し、ようやくダンス能力を回復できた。
身体のあらゆる部分に記憶が残ってる。僕らの頭の中、体内、関節にも。
音楽の記憶も残ってるので、音楽を聴けばその感覚が蘇る。
プルーストのマドレーヌのように」
―ジェルマン・ルーヴェ(エトワール)
「10か月も踊れないまま復帰したけど、このバレエ学校は完ぺきな技術を求めるの。
大変だけどそれがオペラ座バレエよ。技術も忍耐力も要求される」
―ロクサーヌ・ストヤノフ(スジェ ※2022年1月1日よりプルミエール・ダンスーズに昇格)
「オペラ座の作品は超高難度の振付だ。これを盗作するようなバカはいない」
―リオネル・ドラノエ(メートル・ド・バレエ)
「失敗しても受け入れて成長するのよ。失敗を恐れず舞台を創り上げるの。
完ぺきは求めない。求めるならそう言うわ。
私の気持ちはそうじゃない。
望むのはみんなで舞台を創り最善を尽くすこと」
―クロティルド・ヴァイエ
(バレエ・ミストレス ※2021年4月よりナポリ・サン・カルロ歌劇場舞踊監督)
「観客の前でようやく踊れるわ。あとは各自が重圧と対峙するだけ」
―リュドミラ・パリエロ(エトワール)
「僕らの役目は人々を楽しませること。
公演直前のダンサーはストレスと孤独を抱えてる。
そんな苦労も、観客のお陰で報われる」
―マチアス・エイマン(エトワール)
「僕らが渇望してるのは、準備を重ねて舞台に立つこと。
観客と接して拍手を聞くことだ」
―トマ・ドキール(スジェ)
「ダンサーのキャリアは短いので、時間との闘いだ。
バレエ団との契約は42歳で終わる。僕らの身体の生物学的な時間との闘いだ。
今がキャリアのピークなので、中断が続くとピークの数年が台無しになる」
―ユーゴ・マルシャン(エトワール)
著名人コメント(順不同)
まさかの無観客公演
自分への信頼だけを依り処に舞台へ向かうダンサー達。
世界一豪華なバレエ団の、あまりにも素朴な記録。
―槇村さとる(漫画家)
コロナ禍の葛藤を経て大作バレエに挑むダンサーの強さと輝き、表現の深化は圧巻。
歴史的にも貴重な記録だ。
―岡見さえ(舞踏評論家)
コロナ禍でのエトワールたちの過酷な試練と苦悩の日々!
彼らの心情を見事に捉えた貴重な映像に心が震える・・・!
―有吉京子(漫画家 「SWAN-白鳥-」「まいあ」)
新章パリ・オペラ座 特別なシーズンの始まり
2022年8月19日(金)、Bunkamuraル・シネマ他全国順次公開
出演:パリ・オペラ座バレエ
アマンディーヌ・アルビッソン、レオノール・ボラック、ヴァランティーヌ・コラサント、ドロテ・ジルベール、リュドミラ・パリエロ、パク・セウン、マチュー・ガニオ、マチアス・エイマン、ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン、ポール・マルク
アレクサンダー・ネーフ(パリ・オペラ座総裁)、オレリー・デュポン(バレエ団芸術監督)
監督:プリシラ・ピザート
2021年/フランス/カラー/ビスタ/ステレオ/73分/原題:Une saison (très) particulière/字幕翻訳:古田由紀子
提供:dbi.inc. EX NIHILO 配給:ギャガ
© Ex Nihilo – Opéra national de Paris – Fondation Rudolf Noureev – 2021
この記事が気に入ったらフォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow WEEKEND CINEMA