父親の死によって初めてお互いの存在を知った三姉妹の絆と成長を描く香港映画『花椒の味』より、本編映像が解禁された。三人の異母姉妹が父の葬式で初めて会い、離れている間を埋めるかのように絆を深めていく本編の重要シーンだ。

香港、台北、重慶…別々の土地で育った三姉妹は、父親の死でお互いの存在を初めて知り、出会う。父の火鍋店を継ぎ、秘伝のスープを再現する過程を通して、家族の温かさを知り、姉妹の絆を感じながら助け合っていく…。
真面目で地味であるが家族思いの長女ユーシューを演じるのは、香港のトップスター、サミー・チェン(鄭秀文)。ビリヤードのプロ選手で、クールな次女ルージーは、台湾の女優メーガン・ライ(賴雅妍)。おしゃれで喜怒哀楽が愛らしい三女ルーグオは、リー・シャオフォン(李曉峰)と豪華キャストが素晴らしい演技を披露している。
このたび解禁された本編映像は、三人の異母姉妹が亡き父との思い出話を通してお互いに心を通じ合わせていく場面。バタバタと寝支度を済ませ一息ついた後、三人は薄暗い寝室で何気なく父との思い出を話し始める。
次女ルージーが、父とは大学の卒業式で再会した、と話すと、三女ルーグオは、あっけらかんと会えてよかったねという。自分は母親が再婚してカナダに移住したけど、家族ができたと喜びも束の間、ママは私に“叔母さん”と呼ばせた。父もお店が忙しくて大学の卒業式も一人だったと、切ない表情で話す。姉妹でも父との思い出は違うことを痛感させられるシーンだ。
三人は父が録画していたビリヤードの試合映像を見始めるが、そこに映っていたのがルージーだったことに、ユーシューとルーグオはビックリ。ユーシューがキラキラした目で「プロ選手なの?」と聞くと、ビリヤードは谷間を見る番組とも言われている、と自虐的に答えるルージー。三姉妹は父がいた同じ場所で、父が生きていた頃の姿を思い出しながら、重なり合うように眠りにつく。
すでに打ち解けたかのような雰囲気が漂う三姉妹は、父の火鍋店へ向かうと、お店の前で記念写真を撮るのだった。

花椒(ホアジャオ)の味
2021年11月5日(金)より 新宿武蔵野館ほか全国順次公開
【Story】
疎遠になっていた父が、突然店で倒れた。ユーシュー(如樹/サミー・チェン)は、会社から病院に駆けつけるが、もう亡くなった後で話すこともできなかった。久しぶりに店に来て、渡された父の携帯から、自分の名前に似た知らない名前を見つける。葬儀の日、台北からプロのビリヤード選手でボーイッシュな次女ルージー(如枝/メーガン・ライ)、重慶からオレンジの髪色で表情豊かな三女ルーグオ(如果/リー・シャオフォン)が現れ、初めて 3 人の異母姉妹が顔を合わせる。香港島大坑(タイハン)にある、父が経営していた火鍋店「一家火鍋」の賃貸契約はまだ残っており、解約すれば違約金も発生する。従業員もいる。ユーシューは、父の店を継ぐことを決心する。しかし、誰もレシピを知らないため、常連客の望む“父の麻辣鍋”のスープが作れない。客足は少しずつ遠のく。ルージー、ルーグオも駆けつけ、三姉妹は、なんとか父秘伝の味を再現しようと奮闘する。
出演:サミー・チェン(鄭秀文)、メーガン・ライ(賴雅妍)、リー・シャオフォン(李曉峰)
リウ・ルイチー(劉瑞琪)、ウー・イエンシュー(吳彥姝)
特別出演:リッチー・レン(任賢齊)、ケニー・ビー(鍾鎮濤)
友情出演:アンディ・ラウ(劉德華)
プロデューサー:アン・ホイ(許鞍華) ジュリア・チュー(朱嘉懿)
脚本・監督:ヘイワード・マック(麥曦茵)
音楽:波多野裕介
2019 年/香港/広東語・北京語/118 分/シネマスコープ/5.1ch/原題:花椒之味/英題:Fagara/日本語字幕:最上麻衣子/字幕協力:大阪アジアン映画祭/G
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
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