ウド・キアー主演映画『スワンソング』(8月26日公開)の本編映像「CLIP2:懐かしのあの街へ~ハロー、サンダスキー」が解禁された。引退した伝説のヘアメイクドレッサーの主人公パットが、老人ホームを抜け出して故郷へ辿り着き、商売道具を仕入れようとするシーンだ。

白鳥がこの世を去る際、最も美しい声で歌うとされる伝説から生まれた「スワンソング」という言葉。 芸術や匠の技に身を捧げた者たちが、人生の最後に残した作品、最後のパフォーマンス、つまり有終の美が「スワンソング」と表現される。本作は実在の人物をモデルに、引退したヘアメイクドレッサーが亡き親友の最後のメイクを施す旅を描くハートフル・ロードムービー。
今回解禁された本編映像は、スウェット姿にウェストポーチひとつのまま老人ホームを抜け出してきた主人公パットが、ようやく故郷へ辿り着き商売道具を仕入れようとする場面から始まる。
行きつけの化粧品店は、とっくに店じまいして美容院に変わってしまった。希望の化粧品を伝えるが、(流行遅れで)笑われ邪険にされる。しかし、そんな彼の嘘のない毒舌ぶりに、他人事とは思えない店員は熱中症予防にピンクの帽子を手渡し、ご機嫌で店を後にするパットだった。
自身の過去の足跡を辿ってゆくたびに、手にするアイテムや経験で、失われた本来の自分を取り戻しながら、その持ち前のキャラクターで周りにも影響を与えてゆくパワフルおじいさんのパット(ウド・キアー)のファビュラス感にも注目だ。

撮影の舞台であるサンダスキーは、トッド・スティーブンス監督の生まれ故郷。インタビューで監督は、少年時代に町で見たパットはまるで「リベラーチェかデヴィッド・ボウイのような出で立ちだった」と語る。所謂、普通の人しかいないような町で、そうではないパットのような存在を発見して「とても共感した」と出会いを語った。監督はこの映画を「ミスター・パットへのラブレター」であると同時に「70 年代・80 年代の田舎町に住む全てのクイーンたちへのラブレター」と表現。彼らが「何も恐れず、ありのままの自分でいいんだ」という姿を見せてくれたことへの感謝の意を示している。
『スワンソング』は8月26日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。
スワンソング
2022月8月26日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督:トッド・スティーブンス
出演:ウド・キアー、ジェニファー・クーリッジ、マイケル・ユーリー、リンダ・エヴァンス
【2021年/ アメリカ / 英語 / 105分 / カラー / ビスタ / 5.1ch / 原題:SWAN SONG / 日本語字幕:小泉真祐】
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
© 2021 Swan Song Film LLC
公式サイト swansong-movie.jp