映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」にて8⽉に配信されるラインナップの中から、注⽬のヨーロッパ映画2作品と「ファンタスティックフレンチセレクション」の内容が公開された。あわせて、第88回アカデミー賞外国語映画賞リトアニア代表に選出された、10代の少⼥の思い出を描いた⻘春ラブストーリー 『サンガイレ、17才の夏。』の予告編も解禁となった。
8⽉の「JAIHO」ではヨーロッパ映画が⽬⽩押し。「ヨーロッパ映画特集」では、2020年にフランスの権威ある映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」誌ベストテン第10位に選ばれ、第72回カンヌ映画祭ACID部⾨でも上映されたスペインの話題作『8⽉のエバ』と、第88回アカデミー外国語映画賞リトアニア代表に選出された『サンガイレ、17才の夏。』を配信。
今回解禁となった『サンガイレ、17才の夏。』の予告では、⾃分に⾃信が持てず、やりたい事が⾒つからないサンガイレと、デザイナーという夢に向かって突き進むアウステとの忘れられないひと夏の様⼦が鮮やかかつエモーショナルに描かれる。フランソワ・オゾン監督『Summer of 85』(20)へも参加したフランスの⾳楽家・ジャン=ブノワ・ダンケルのシンプルながらも中毒性のあるナンバーも印象的だ。
さらに「ファンタスティックフレンチセレクション」では、狼男伝説をモチーフに、何者かに襲われ⾝体が徐々に変化していく⻘年の様⼦を恐ろしくも耽美に描いたフレンチホラー『テディ』をはじめ、フランス映画界の名匠リュック・ベッソンが製作・脚本を務めた⼤ヒットシリーズの第1作⽬『TAXi』、唯⼀無⼆の世界観でカルト的⼈気を誇り、9⽉2⽇(⾦)には最新作『地下室のヘンな⽳』が⽇本公開を控えるカンタン・デュピュー監督『マンディブル 2⼈の男と巨⼤なハエ』の3作品を配信。
恋愛やファッション、芸術だけに留まらない多様なフランス映画の世界とその魅⼒を伝えるフレンチホラー、カーアクション、バカンスコメディなど⾒逃せない貴重なラインナップとなっている。
注⽬のヨーロッパ映画2作品
『8⽉のエバ』(2018年/スペイン)
8⽉2⽇(⽕)〜 ※プレミア作品(⽇本未公開作) ※60⽇間配信
避暑のために多くの市⺠が街を離れている夏のマドリードを舞台に、ひとりの⼥性が新たな⾃分を⾒つけるまでの神秘的な15⽇間を叙情豊かに描き出す。2020年に「カイエ・デュ・シネマ」誌ベストテン第10位に選ばれ、第72回カンヌ映画祭ACID部⾨にて上映。
8⽉初旬のスペインの⾸都マドリード。33歳⽬前の⼥性エバは、閑散とする市内をひとり、博物館や映画館を訪れてまわる。都⼼では祭りが続いていて、エバは前衛的なストリート・パフォーマーの⼥性オルカや、バーで働くミュージシャンの男性ビオレタたちと出会い、⾃分を⾒つめ直していく。やがて、8⽉15⽇の聖⺟祭で、エバにある“奇跡”が起こる…。
『サンガイレ、17才の夏。』(2015年/リトアニア、フランス、オランダ)
8⽉19⽇(⾦)〜 ※プレミア作品(⽇本未公開作) ※60⽇間配信
リトアニア出⾝の⼥性監督アランテ・カヴァイテが、10代の少⼥たちの忘れられないひと夏の体験を瑞々しい感性で描き出す⻘春ラブストーリー。⾳楽はフランソワ・オゾン監督の『Summer of 85』(20)を⼿掛けたフランスのエレクトロデュオ、エール(AIR)のジャン=ブノワ・ダンケル。『スパニッシュ・アパートメント』(02)、『あなたの名前を呼べたなら』(18)などの撮影監督ドミニク・コランによる映像とともに美しい⾳楽が全編に奏でられる。2015年「カイエ・デュ・シネマ」誌ベストテン第9位。第88回アカデミー賞外国語映画賞リトアニア代表に選出された。
夏のリトアニア。⾸都ビリニュスから別荘のある⽥舎町にやって来た17歳のサンガイレは、そこで開催されている航空ショーに魅了されていた。世界王者のアクロバット⾶⾏に同乗することが出来るクジに当選したものの、勇気が無く辞退してしまったサンガイレは、航空ショーでバイトをしていた地元のアウステと出会う。⾃分に⾃信が持てず将来に不安を抱えるサンガイレと、デザイナーという夢を持ち積極的に⾏動するアウステはやがて惹かれ合っていく…。
ファンタスティックフレンチセレクション
『TAXi』(1998年/フランス)
8⽉5⽇(⾦)〜
スピード狂のタクシー運転⼿ダニエルは、スピード違反を⾒逃してもらう代わりに、8回も運転免許試験に落ちているマヌケな新⽶刑事エミリアンと、ベンツに乗って銀⾏襲撃を繰り返しているドイツ⼈強盗団<メルセデス>を壊滅させる⼿助けをすることに。2⼈はチューンナップされたプジョー406に乗り込んで、時速250kmの猛スピードで派⼿なカーチェイスを繰り広げる。マルセイユを駆け抜ける彼らは遂に⼀味を追いつめるが・・・。
『テディ』(2020年/フランス)
8⽉23⽇(⽕)〜 ※60⽇間配信
狼男伝説をモチーフに、何者かに襲われ⾝体が徐々に変化していく⻘年の様⼦を恐ろしくも耽美に描いたフレンチホラー。『トレインスポッティング』(96)や、監督たちがファンだと語るフランスの⻤才ブリュノ・デュモン監督の『プティ・カンカン』(14)からの影響を感じさせる、スタイリッシュな映像とブラックユーモア満載の⻘春ムービーともなっている。
⾼校を中退して鬱々とした⽇々を過ごしている19歳の⻘年テディは、満⽉の夜、正体不明の獣に襲われる。それ以来、テディの体に異変が起き始め、町では⽺の⼤量死や⽼婆の死亡事件などが発⽣。
『マンディブル 2⼈の男と巨⼤なハエ』(2020年/フランス)
8⽉15⽇(⽉)〜 ※プレミア作品(⽇本未公開作) ※60⽇間配信
『ラバー』(10)、『勤務につけ︕』(18)【JAIHOで22年9⽉配信予定】など唯⼀無⼆の個性的な作⾵でカルト的⼈気の⾼い映画監督であり、ミスター・オワゾ(Mr.Oizo)としてフレンチ・エレクトロ・ムーブメントを代表するミュージシャンでもあるカンタン・デュピューが監督、脚本、撮影、編集を⼿掛けた、⽇本初公開となるコメディ。2020年の第77回ヴェネツィア国際映画祭でプレミア公開された。主演はコメディアンのダヴィ・マルセとグレゴワール・ルディッグ。2⼈は2020年の第53回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。⾳楽はイギリスのロック・バンド、メトロノミー。
男2⼈でバカンスをしていたジャン・ギャブとマヌは、⾞のトランクに閉じ込められた巨⼤なハエを発⾒する。2⼈はハエに芸を教えて⼤⾦を稼ごうと⽬論むのだが…。
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