過去を捨て、清掃人と生きる凄腕の殺し屋“クリーナー”の戦いを描くハード・アクション『クリーン ある殺し屋の献身』がいよいよ本日9月16日(金)より全国ロードショー。本作で主演・製作・脚本・音楽の1人4役に挑戦したアカデミー賞俳優エイドリアン・ブロディがこの作品にかけた思いを語った。

本作は大都会の裏側を舞台にした『レオン』や『タクシードライバー』を思わせる、エモーショナルなアクション・ドラマ。凄腕の殺し屋だった過去を持つ孤独なゴミ清掃員が、心を通わせた少女の危機を救うため、再び戦いに身を投じてゆく。監督は『キラー・ドッグ』に続いてエイドリアン・ブロディとチームを組むポール・ソレット。
本作で主演を務めるのは『戦場のピアニスト』で実在したピアニスト役を演じ、史上最年少でアカデミー賞を受賞したエイドリアン・ブロディ。ストイックな役作りで有名な彼だが、本作『クリーン ある殺し屋の献身』においても、その役作りへの徹底ぶりは遺憾なく発揮されている。
本作では主演だけでなく製作・脚本・音楽と幅広く作品製作に携わっているブロディは役作りについて「演じたことのない役だったし、撮影は1月のニューヨークだったからとても寒かった。自分が考える役柄にあった主人公の体形になるよう準備していったよ。ダイエットやトレーニングをしてフィジカルを整えながら、同時に製作進行を行うのはチャレンジだった」と語る。
また製作にあたって意識したことについては「撮影はニューヨークで行ったし、クイーンズ出身の自分のバックグラウンドもあるので撮影地にはこだわったよ。まさにニューヨークの映画と言える。あまり裕福ではない町で撮影したんだ。若い世代はいまだ貧困などで苦しんでいるエリアだよ。ニューヨークとはいえ、そういった一面があることも世に知ってほしかったんだ」と撮影地へのこだわりを語り、作品の雰囲気については「『タクシードライバー』などスコセッシ作品には多大な影響を受けている。チャールズ・ブロンソンの映画を見て育ったから、そういうのも作品製作に影響しているはず」と、影響を受けた作品を明かした。
さらに「10年温めていた、と言ってしまっても大げさではない。製作に向けて、細かく武器(小道具)や詳細なども資料として書き集めていたし、自分の中にも蓄積させていった。資料が大量にあるわけではないが、常にこの企画を温めていたよ」と、本作に対して長年募らせてきた強い想いを語った。
『クリーン ある殺し屋の献身』は全国公開中。
クリーン ある殺し屋の献身
2022年9月16日(金)より、全国ロードショー
STORY
名前も分からないその男は、《クリーン》と呼ばれていた。深夜の街でゴミ回収車を走らせ、廃品や廃屋の修理を趣味にしている寡黙な男。そんな孤独な日々の中、クリーンは隣人のディアンダという少女と心を通わせていた。だがある時、事件が起きてしまう。街を支配している麻薬ギャングたちがディアンダに目をつけ、手を出してきたのだ。ディアンダを救い出すため、クリーンはアジトに乗り込みチンピラたちを半殺しにしてしまう。だがその中に、ギャングのボスであるマイケルの息子がいた。復讐のため、マイケルは組織を総動員してクリーンを追う。警察もギャングに加担しており、もはや逃げ場はない。クリーンはディアンダを護るため再び銃をとり、たった1人で反撃を挑んでゆくが……。
出演:エイドリアン・ブロディ、グレン・フレシュラー、リッチー・メリット、チャンドラー・アリ・デュポン、ミケルティ・ウィリアムソン、ミシェル・ウィルソン、ジョン・ビアンコ、RZA
監督・製作・脚本:ポール・ソレット「キラー・ドッグ」/製作・脚本・音楽:エイドリアン・ブロディ/製作:ダニエル・ソリンジャー、エリオット・ブロディ/撮影:ゾーラン・ポポヴィック
2021年/アメリカ映画/英語/94分/シネマスコープ/原題:CLEAN/字幕:田崎幸子
提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム
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