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ダイアナ元妃の人生を辿るドキュメンタリー映画『プリンセス・ダイアナ』がいよいよ9月30日(金)公開されるのを前に、特別先行上映イベントが 9月28日(水)に都内で開催され、上映前のトークイベントに美容家のIKKOと女優のMEGUMIが登壇。ダイアナのように“自分らしく生きる”秘訣を語りあった。

「自分らしく生きていくことが大切だということを実感できる映画です」

本作は世界中で大フィーバーを巻き起こし日本でも高い人気を誇ったダイアナ元皇太子妃のドキュメンタリー映画。監督はアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートを果たした経験を持つ、気鋭のドキュメンタリー作家エド・パーキンズ(Netflix「本当の僕を教えて」)。1981年にチャールズ皇太子と婚約する数週間前から、世界中が悲しみに暮れた突然の死までの16年間が、当時のニュース番組の映像やホームビデオなど、あらゆるアーカイブ映像を繋ぎ合わせて語られ、これまで以上にダイアナを新鮮で身近に感じられるよう構築されている。

『プリンセス・ダイアナ』

この日のイベントではMCの呼び込みで、紫色の着物のIKKOと黒のドレスに身を包んだMEGUMIが登場。一言挨拶で早々「ダイアナ~~~‼」といつものIKKO語ダイアナバージョンを元気よく発声し、会場を沸かせた。

まず映画についての感想を問われたふたり。MEGUMIは「いろんな想いを抱く映画でしたね。ダイアナさんのように世界中に愛された人というのはそうそういないと思いますし、今回映画で改めてお姿を見て本当に魅力的な方だなと感じました」と語り、「彼女の死というのはマスコミや大衆が白熱したからだと言われていますが、その様子をみていると今の時代にもリンクするように感じました。私は表に出る仕事をしているのでダイアナさんほどではないですが、そういう意味で共感できることはありますし、SNS 時代なら一般の方でも誰でも感じることはあるはず」と続け、現代社会にも繋がりを感じる出来事が描かれていると指摘。

IKKOも「映画の切り口が衝撃的ですよね。“誰が彼女を殺したのか?”と観客に問い詰めてくるんですけど、本当に時代に翻弄されたプリンセスだったんだと思います。そして私は彼女と同学年なのでまさにリアルタイムで彼女の姿を見ていたんですが、当時を生々しく思い出す映画でした。人それぞれ当時の思い出がありますので、感じ方もその人なりの感じ方があるのではないかなと思います」と“体験型”のドキュメンタリー作品であると語った。

ダイアナの死をリアルタイムで体験したふたり。MEGUMIは当時の思い出を「当時私は 10 代でしたが、彼女の姿をずっとテレビで見ていましたし、そんな人が突然亡くなってしまうということが本当に衝撃でした。世界が異常なほどどよめいていて、“怖かった”という記憶が鮮明に残っています」と振り返る。IKKOは「彼女の死もとても衝撃的でしたが、その事故自体がとても不思議な感じで語られていたのがもっと衝撃でした。憶測が一人歩きしている感じでしたよね。たしかに怖かったかも」と同調した。

続いて、なぜダイアナが世界中に愛されたと思いますか?と聞かれたMEGUMIは「発信されるものすべて、言葉だったりファッションだったり、そういうものすべてから意志を感じる方だったと思います。映画でも飾らない姿が描かれますが、王室の人形にはならず、言葉とか行動にちゃんと血が通ってるんですよね。その意志が垣間見えるから、世界は彼女に魅了されたんだと思いました」と語った。

IKKOも「彼女が王室に入った時って、時代的にルールが少しずつ変わってきて“新しい感覚”というものに世界中の人々が鋭くなっているタイミングだったんですよね。そこにダイアナが登場し、その感覚は“新しいものが入ってきた”という確信に変わり、それをたぶん世界中の人々が直感したんだと思います。メイクやファッションも新しかったし、当時は彼女がしていた赤いリップやトレードマークのダイアナカットのヘアスタイルが大流行しましたよね。そういう新鮮さも持ち合わせつつ、貴族出身なのに親近感があった、というギャップもきっと愛された理由なのでしょうね」と当時を振り返りながら“ダイアナフィーバー”の理由を分析する。

そしてトークはダイアナがチャールズと婚約した時の年齢、19歳をキーワードに、ふたりの19歳の頃を振り返ることに。IKKOは19歳で上京し、横浜・元町で住み込みで美容関係のお仕事をしながら忙しい日々を過ごしていたと明かした。「なにをしてもダメだったから技術をいっぱい磨こうと思って、たくさんのコンクールに参加したんです。そしてパーマのコンクールでトロフィーをもらいました」と、部屋の中でトロフィーに囲まれた当時の写真を見せた。

一方でMEGUMIは19歳で芸能界デビュー。当時について「もともと歌手になりたかったんですけど、うまくいかなくて入った事務所からデビューしたと思ったら 2 週間後にサイパンで水着になって、そのあともバラエティやドラマや仕事詰めでジェットコースターのような日々を過ごしていました。2 年で休みがたった 3 日だけでした」と怒涛の日々を回想する。お互いがむしゃらに過ごしていた19歳、しかしふたりとも「あの頃頑張ったから今があると思っています。限界が日々更新されていたから、今なんでもできるという確かな自信がある。だから今いろんなことに挑戦できていると思います」(MEGUMI)、「あの頃は秒刻みのスケジュールで必死に頑張っていたから、今に繋がっているんですよね。あの時の自分に感謝したい」(IKKO)と、過去があって今の自分が存在しているということを揃って口にした。

また今回「ダイアナのように“自分らしく生きている”人」を代表してイベントゲストとして呼ばれたふたりによるお悩み相談会を開催。事前にアンケートに答えた観客からのお悩みに、IKKOもMEGUMIも真摯に答えた。

1問目は「どうしたらおふたりのように力強く生きていけますか?」という質問。それに対し、「私実は根暗なんです~」と衝撃の告白をするIKKOに会場からはどよめきが。しかしそんな性格だからこそ「めそめそしていると昔の自分に戻っちゃうから、明るく生きていかないと損だと思ったの。だからみんな、前向きに明るく生きてね~~~~!テンションあげてこ~~~!!」とIKKO節で励ました。これにMEGUMIも「背負い投げよ~~」とノリノリでのっかり質問者を元気づけた。

また「彼氏が浮気しているかもしれない。どうしたらいいですか?」という質問に、MEGUMIは「これはほっとくのが1番です!」ときっぱり。「問い詰めれば絶対に逃げるし、彼は今“旅行に行っている”んだなぁ、くらい軽く考えるのがいいと思います。その間に自分は美容に力を入れて、彼が『あれ、キレイになってるぞ?』とまた興味をもってくれるようになるまで待つといいと思う」とポジティブなアドバイス。IKKOも同じ答えで「本当に好きな彼なら待つといい。失いたくなかったらそのままにしておいて」と大人な回答を出した。

最後の質問は「年を重ねてもいつまでもお美しいおふたりの美を保つ秘訣は?」というもの。IKKOは、「私ももう60になったんですけど、50代のはじめは言いようのない喪失感を抱えていました。大人になるといつまでも若い頃と同じテンションで人と付き合えなくて、価値観の違いやズレも自然に生まれてくるものなんです。だから私は新しい縁を作っていこうと積極的に動いています。そして気分転換が大事!お洋服とか小さな幸せを探して、肩の荷を下ろしながら『まぁいっか!』と吹き飛ばしましょう。自分から目をそらさず、向かい合いながら一緒に生きていくことが大事だと思います」と持論を展開。

MEGUMIも「私は美容が好きなんですけど、若い頃どれだけ頑張っても効果が見えなかったのが40代になってから、手入れをいつもよりちょっと頑張った次の日はちゃんと結果が見えるようになって。それがすごく楽しいんです。そういう小さな乙女心を自分で抱きしめて、自分をかわいがってあげましょ!」とぞれぞれ“金言”を授けた。

イベントの最後の挨拶としてふたりは「自分らしく生きていくことが大切だということを実感できる映画です」(IKKO)、「映画を見るとダイアナさんの意志を貫く姿、ブレない姿に勇気をもらいます。みなさんも彼女からそんなポジティブなエッセンスを受け取ってほしい」(MEGUMI)と作品をアピールした。

『プリンセス・ダイアナ』は9月30日(金)、TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー。

作品情報

プリンセス・ダイアナ
2022年9月30日(金)、TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー

監督: エド・パーキンズ(Netflix『本当の僕を教えて』)
原題:『The Princess』
配給:STAR CHANNEL MOVIES

© Kent Gavin
© 2022 DFD FILMS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

公式サイト diana-movie.com

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