12月1日(木)から4日(日)まで開催されていた「フランス映画祭2022 横浜」が大盛況のうちに閉幕し、観客賞は『あのこと』に決定した。あわせて『あのこと』のオードレイ・ディヴァン監督よりビデオメッセージが到着した。

『あのこと』のオードレイ・ディヴァン監督
©︎unifrance
「何よりもアニー・エルノー原作の素晴らしさを共有できることを嬉しく思います」

今年は、映画祭の開催が30周年という記念回であり、例年以上に華やかに開催。12月1日(木)に実施されたオープニングセレモニーでは、映画音楽作曲家でシンガー・ソングライターの世武裕子によるピアノ演奏で幕開け。 3年ぶりにフランス映画人たちの来日が叶い、オープニング作品『EIFFEL(原題)』主演のロマン・デュリス、マルタン・ブルブロン監督と共にフェスティバル・ミューズの石田ゆり子が開会を宣言した。

©︎unifrance

また、本映画祭の特別協賛である日産自動車が企画・運営に全面協力し、電気自動車(EV)を集めたEV限定のドライブインシアターも同日に開催。観客は拍手の代わりにハザードランプを点滅させてゲストを出迎え、日本でもっとも環境に優しいドライブインシアターになった。

会期中は未配給作品も含む長編10作品、短編6作品の計11本の上映(短編6作品は併映として6作を1本とみなす)のうち、9作品が満員御礼。毎年恒例となった上映会場のイオンシネマみなとみらいのほか、今年から新たにに加わったkino cinéma横浜みなとみらい、横浜ブルグ13にも多くのフランス映画ファンが集い、横浜の街全体が映画祭ムードに包まれた。

『あのこと』
© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINÉMA - WILD BUNCH - SRAB FILM

そして、今年は3年ぶりにエールフランス協力のもと「観客賞」が復活。映画祭の観客を対象としたアンケートにて、『あのこと』が会場での鑑賞者数との対比で最も票を集め受賞した。世界中の主要映画祭で賞を総なめにしてきた本作、大学生の予期せぬ妊娠を軸にした衝撃のストーリーが観客の心を掴んだ結果となった。

受賞に際して、『あのこと』のオードレイ・ディヴァン監督より感謝の思いを語ったビデオメッセージが到着した。「何よりもアニー・エルノー原作の素晴らしさを共有できることを嬉しく思います」と喜びを語っている。

開催情報

フランス映画祭2022 横浜
Festival du film français au Japon 2022

■期間・会場:2022年12月1日(木)~12月4日(日) 全4日間
■会場:横浜みなとみらい21地区中心に開催
■主催:ユニフランス
■共催:横浜市、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
■特別協賛:日産自動車株式会社
■公式サイト:https://www.unifrance.jp/festival/2022/

フランス映画祭2022 横浜 ©unifrance

あわせて読みたい

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事