今年で記念すべき30回目を迎える「フランス映画祭2022 横浜」が開幕。初日となる12月1日(木)には横浜みなとみらいホールでオープニングセレモニーが実施され、総勢25名におよぶフランス映画祭代表団をフェスティバル・ミューズの石田ゆり子が迎えた。

フランス映画人が3年ぶりに横浜に大集結

映画祭のオープニングは、映画音楽作曲家でシンガー・ソングライターの世武裕子によるピアノ演奏で幕開け。『軽蔑』『愛人/ラマン』『アメリ』『ぼくの伯父さん』といった名作の数々を披露し、会場を一気に映画の世界へと導いた。さらにその流れで世武のオリジナル作品となる「みらいのこども」を歌唱付きで演奏。その間奏では『ロシュフォールの恋人たち』のメロディーを挟み込むなど、映画好きにはたまらない空間に。会場の観客もその音色にじっくりと耳を傾けていた。

演奏を終えた世武はこの日の選曲について「今日はフランス映画が大好きな方が集まってくださっていると思いますが、フランス映画のこれまでの歴史の中でも名曲は多いので、その中からちょっと。それと今回、みなとみらいホールが会場なので、横浜の未来に向けて自分の曲をチョイスしました。この曲をこうして皆さんと分かち合えてうれしく思います」と笑顔を見せた。

第30回という節目を迎えた今年のフランス映画祭。コロナ禍のため、フランスからゲストが来場するのは3年ぶりということで、会場は大勢の観客で埋まった。そんな中、フランス映画祭代表団を迎えるべく、フェスティバル・ミューズの石田ゆり子が来場。「皆さんこんばんは。下手くそですが、フランス語のあいさつを用意してきたので、これからフランス語でごあいさつしたいと思います。間違えてたら許してくださいね」と前置きしつつ、フランス語で「紳士、淑女の皆さま。横浜の皆さん、そしてフランスの皆さん、こんばんは。フランス映画祭、30周年おめでとうございます。わたしにとってフランスは、世界のどこよりも感銘を受ける国です。ですので、こうして皆さんとこうして一緒にいられて本当にしあわせです。フランスから来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。日本での日々を堪能してください。ありがとうございました」とあいさつすると、壇上の代表団、そして観客からは万雷の拍手が。その様子に石田も安どの表情を見せた。

その後はオープニング作品『EIFFEL(原題)』主演のロマン・デュリス、マルタン・ブルブロン監督、そして石田による開会宣言が。そこではデュリスが覚えたという「腹減った」「じゃまた!」という日本語を披露し、会場を沸かせつつも、3人がそれぞれに「これから映画祭の開幕を宣言します!」と高らかにうたいあげ、映画祭は華々しく幕を開けた。

その後はオープニング作品となる『EIFFEL(原題)』を上映。デュリスが本作の主人公エッフェルについて「エッフェルは何も恐れない人。だからこそ、エッフェル塔を建てるという果てしない夢さえも実現してしまうわけですが。この映画が好きだなと思うところは、彼はとても合理的で天才的な人物なんですが、好きな女性の前では弱いところを見せてしまう。そうした合理的な部分と弱い部分が魅力的でしたね」と語ると、ブルブロン監督も「この企画は数年前から温めてきたもの。エッフェル塔という誰もが知るモニュメントについて語るという野心を持ちました。そうしたスペクタクル性の高い題材に、彼の人間性という両方を組み合わせて語ることに興味をそそられたんです。気に入ってくださったらうれしいです」と観客にメッセージを送った。

「フランス映画祭2022 横浜」は12月4日(日)まで開催中。

開催情報

フランス映画祭2022 横浜
Festival du film français au Japon 2022

■期間・会場:2022年12月1日(木)~12月4日(日) 全4日間
■会場:横浜みなとみらい21地区中心に開催
■主催:ユニフランス
■共催:横浜市、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
■特別協賛:日産自動車株式会社
■公式サイト:https://www.unifrance.jp/festival/2022/

フランス映画祭2022 横浜 ©unifrance

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