今夏に公開を予定している『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を最後に映画界から身を引くことを示唆していた作曲家のジョン・ウィリアムズが引退計画を撤回した。米「Varity」「Vanity Fair」などが伝えている。

スピルバーグ監督も「では次は(一緒に)何をするのか考えないと」と反応
『スター・ウォーズ』『ハリー・ポッター』『ジュラシック・パーク』シリーズなど映画史上に残る名曲をいくつも生み出してきた映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズ。昨年の夏、彼は『フェイブルマンズ』と『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を最後に映画音楽からの引退を考えていることをほのめかしていたが、このたび引退について考えを改めたことを明かした。
非営利の文化団体アメリカン・シネマテークが主催したイベントで、盟友スティーヴン・スピルバーグ監督と対談を行ったウィリアムズは、引退計画について司会に問われると、「しばらくはこのままでいますよ。どちらにしても音楽から引退することはできないんです。呼吸と同じようなもの、人生ですから。音楽のない一日なんてね」と実質的な引退撤回宣言をした。
また彼は、2020年に103歳で亡くなったスピルバーグの亡き父アーノルドが、息子の「ショアー財団」で100歳を過ぎても働き続けていたことを指摘し、「彼は僕にもこれ(100歳を過ぎても働くこと)を期待しているんです」とユーモアたっぷりに語った。現在ウィリアムズは90歳。2月には91歳の誕生日を迎える。
この発言にスピルバーグ監督は「では次は(一緒に)何をするのか、考えないとね」と笑顔で返した。