日本でもミニシアターで大ヒットした『カルメン』などで知られるスペインを代表する巨匠カルロス・サウラが2月10日、マドリード近郊の自宅で死去したと報じられた。スペイン版アカデミー賞といわれるゴヤ賞での生涯功労賞受賞を目前に控えていた。享年91。

アントニオ・バンデラス「人間の行動を深く考える上で欠かせない作品群を残した」
サウラはスペインのウエスカ出身。一度はエンジニアになったが、写真と映画が好きでスペイン国立映画学校に入学。ジャーナリズムも学んでいたが在学中から短編映画を製作。
フランコ政権が崩れた後、76年『カラスの飼育』でカンヌ国際映画祭審査員グランプリ受賞。79年の『ママは百歳』(日本未公開)でアカデミー賞外国語映画賞候補にもなった。
日本では『血の婚礼』(81)『カルメン』(83)『恋は魔術師』(86)のフラメンコ3部作で知られるようになり、他に『エル・ドラド』(88)『歌姫カルメーラ』(90)『タンゴ』(98)『フラメンコ・フラメンコ』(10)なども公開された。『カルメン』『タンゴ』もアカデミー賞外国語映画賞候補になっている。
『愛よりも非情』(93)などで監督と仕事をしたアントニオ・バンデラスはTwitterに「カルロス・サウラの死は、スペイン映画史の重要な部分を占めています。彼は人間の行動を深く考える上で欠かせない作品群を残しました。安らかに眠れ、友よ」と投稿している。




