大ヒット・ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』で主人公テヴィエを当たり役としたイスラエル出身の俳優トポルが3月8日、テルアビブで死去した。享年87。

まもなく日本公開のドキュメンタリー『屋根の上のバイオリン弾き物語』にも登場
イスラエル軍が作ったアマチュア劇団に参加した後、自らの劇団を創設。1967年ロンドンで「屋根の上のバイオリン弾き」の舞台でテヴィエを演じ、71年にはノーマン・ジュイソン監督の映画版でも同役を演じ、アカデミー賞主演男優賞候補になり、ゴールデングローブ賞コメディ/ミュージカル部門で主演男優賞を受賞した。
Embed from Getty Images映画ではほかに『フォロー・ミー』(72)の探偵役も好評で、80年の『フラッシュ・ゴードン』ではザーコフ博士役、81年の『007/ユア・アイズ・オンリー』ではコロンボ役で人気を集めた。
3月31日から日本公開されるドキュメンタリー『屋根の上のバイオリン弾き物語』(22、パンドラ配給)にも登場している。
『アナと雪の女王』『美女と野獣』の俳優ジョシュ・ギャッドはこの訃報を受けて「トポルは私が俳優になった大きな理由」とTwitterに投稿。「実際のところ、彼が演じた『屋根の上のバイオリン弾き』のテヴィエは、私が初めてブロードウェイの舞台で見た演技だった。偉大な人へ、RIP」とその死を悼んだ。