FOX NEWS、バラエティ紙、タイム誌など全米の名だたるマスコミがこぞって「今年最も観たい映画」に挙げ、はやくもアカデミー賞最有力とのレビューが出るなど、全米大ヒット間違いなしと話題のミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』が7月30日(金)より公開。このたび日本版予告映像と日本版ビジュアルが解禁された。
トニー賞4冠(作品賞、楽曲賞、振付賞、編曲賞)とグラミー賞ミュージカルアルバム賞を受賞した傑作ミュージカルを映画化した『イン・ザ・ハイツ』。メガホンを取ったのは、キャストがほぼ全員アジア人にも関わらず全米3週連続第1位を記録し異例の大ヒットとなった『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウ。胸を衝くパワフルなナンバーと、圧巻の群舞、ほとばしる熱狂と魂を揺さぶるメッセージ――今こそ世界に、音楽の感動と熱い夢を届ける、ミュージカル・エンタテイメントだ。
物語の舞台はNYの片隅で取り残された街、ワシントンハイツ。祖国を遠く離れた人々の暮らすその街はいつも、歌とダンスであふれている。そこで育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーの4人は、仕事や進学、恋につまずきながら、それぞれの夢を追っている。ある真夏に起こった大停電の夜、彼ら4人の、そして熱い絆でつながるワシントンハイツの人々の運命が、大きく動き出す!
本国ではすでに著名人たちから続々と絶賛の声が上がり、歌手のアリアナ・グランデはSNSに「この映画がなぜこんなに美しく完璧なのかが理解できないくらい。驚くほどの出来栄え。とてもとても、美しい」とコメント。
さらに俳優のヒュー・ジャックマンは「舞台のミュージカルは観ていなかったんだけれど、映画を観て圧倒された。演技もダンスも音楽も演出も信じられないくらいに素晴らしい。自分がミュージカルをやっているからって全てのミュージカルを見ているわけじゃないし、すべてのミュージカルが好きなわけじゃないけど、この映画は圧勝だ」と大絶賛のコメントを動画付きで投稿した(投稿は以下)。
さらに週末にはレビューが解禁され、米・辛口映画批評サイトRotten Tomatoesでは驚異の98%フレッシュを記録(2021.5.24 時点 /Rotten Tomatoes 調べ)。
「『イン・ザ・ハイツ』の抑えきれないエネルギーは、夏のヒット作の季節の幕開けにふさわしい」「新旧の偉大なミュージカル映画を想起させつつ、このジャンルの大きな飛躍を感じさせてくれる」「『イン・ザ・ハイツ』には今必要とされている希望のメッセージが込められている」「『イン・ザ・ハイツ』は映画館への見事な凱旋だ。私たちがなぜ大スクリーンで映画を見ることが好きなのか、その理由を何度も何度も思い出させてくれる」「オスカー間違いなし。10年に1本の傑作ミュージカル。いま世界に必要なのはこの感動だ」など、公開を前にして、本国ではすでに絶賛評で埋め尽くされている。
このたび解禁された日本版予告映像は、主人公ウスナビ(アンソニー・ラモス)が回想するシーンからスタート。
「昔々、ここから離れたニューヨークにワシントンハイツという場所があった」と語り、拳でリズムをとると、歌とダンスであふれたワシントンハイツでの日常が展開される。
ミュージカル作品というと物語が歌で進行するが、その歌の一つにラップが使用されていることが印象的。原作は保守的なブロードウェイで初めて本格的にラップを持ち込み評価されたミュージカル。映画版でもパワフルなラップソングを堪能できそうだ。
また予告の後半には、重力に逆らい、建物の外壁で垂直に踊るアッと驚くシーンや、人々が一斉にプールや路上で踊る躍動感あふれる群舞シーンなど、圧巻のパフォーマンスがふんだんに盛り込まれている。往年のミュージカル映画の名作にも引けを取らない映像美に早くも期待に胸が高鳴る。
楽曲の歌詞に込められているのは「どんな時も僕らは立ち上がる。自分だけの夢を追い続けろ」などの力強いメッセージ。エネルギーに満ち溢れ、閉塞感漂う今だからこそ響くエモーショナルな作品に仕上がっていることが伺える。
あわせて解禁となった日本版ビジュアルは、街のシンボルであるジョージ・ワシントン・ブリッジを背景に、主役4人の踊る姿が描かれている。
ウスナビとヴァネッサ(メリッサ・バレラ)、ベニー(コーリー・ホーキンズ)とニーナ(レスリー・グレース)がそれぞれ手を取り合っており、予告編ではウスナビが意中のヴァネッサに声をかけるも玉砕する様子が収められていたが、劇中の恋模様も想像させるビジュアルとなっている。
4人を囲む人々も疾走感のある様子で切り取られており、作品のはつらつとした雰囲気がよく伝わってくるダイナミックなビジュアルに仕上がった。
日本でも本作をいち早く鑑賞した映画評論家や演劇ライターなどから下記のコメントが到着している。
ラテンの血がたぎる熱気に煽られ、圧倒的興奮に夢中になった。
ここにはNYに生きるヒスパニック系の人々のこみあげる思いがダンスと音楽になって噴出している。
渡辺祥子(映画評論家)
ミュージカルの聖地ブロードウェイで観た『イン・ザ・ハイツ』は熱く燃えていた。映画はさらにホット!
ラテン・ラップ・バラード……、あらゆる音楽とリズムが渦巻き、アメリカの「今」を映し出す。「大切なHOMEで夢を追いかけよう」と心に明かりが灯った。
大原薫(演劇ライター)
ラテン・サウンドってなんでこんなに人を元気にするのだろう?
夢と仲間がいれば、人生はどうにかなる。そう信じさせてくれるエンパワーメント・ムービー!
立田敦子(映画ジャーナリスト)
こんなミュージカル映画を待っていた!
ラテンのリズムに身体が揺れ、圧倒的な歌とダンスに心ふるえる、王道の魅力と現代のスピード感が融合した傑作。
彼らの夢と青春は、厳しい日常の中で希望を求める“今”の世界に深く刺さるはず。
稲垣貴俊(ライター)
イン・ザ・ハイツ
7月30日(金) 全国ロードショー
■監督:ジョン・M・チュウ(『クレイジー・リッチ!』)
■製作:リン=マニュエル・ミランダ(『モアナと伝説の海』作曲/歌、ミュージカル「ハミルトン」)
■出演:アンソニー・ラモス(『アリー スター誕生』)、コーリー・ホーキンズ(『キングコング:髑髏島の巨神』)、レスリー・グレース(シンガーソングライター/歌手)、メリッサ・バレラ(『カルメン』)、オルガ・メレディス(ミュージカル版「イン・ザ・ハイツ」)、ジミー・スミッツ(『スター・ウォーズ』シリーズ)
■全米公開:2021年6月11日
■原題:In the Heights
■配給:ワーナー・ブラザース映画
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