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A24注目の新星シャーロット・ウェルズ監督の初長編作品で、世界のメディアが絶賛し本年度ベストムービーに選出した注目作『aftersun/アフターサン』が5月26日(金)より公開。公開に先立ち、コラムニストの山崎まどかと枝優花監督をゲストに迎え、スペシャルトークイベント付き試写会が東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて5月18日(木)に行われた。

「今のデジタル映画のパキッとした感じを避けた柔らかい質感、それが“個人的な思い出感”というものを醸し出していた」

本作は11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴る物語。2022年カンヌ国際映画祭・批評家週間での上映を皮切りに評判を呼び、話題作を次々と手がけるスタジオA24が北米配給権を獲得。昨年末には複数の海外メディアが「ベストムービー」に挙げ、毎年映画ファンが注目するオバマ元大統領のお気に入り映画にも選出されるなど、本年度を代表する1本となった。監督・脚本は、瑞々しい感性で長編デビューを飾ったスコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

『aftersun/アフターサン』

このたび行われたスペシャルトークイベント付き試写会にゲストとして登壇したのは、コラムニストで主演ポール・メスカルが一躍脚光を浴びるきっかけとなったドラマ『ノーマル・ピープル』原作本の翻訳を手掛けた山崎まどかと、『少女邂逅』(2017)などで知られる映画監督の枝優花。共に本作へ絶賛のコメントを寄せている2人。脚本家・写真家・監督とマルチな才能をみせる枝は「娘と父の切り取り方が独特で、父が見たい顔を見せてくれない、背中のショットがすごく多かったり、ベランダ越しだったりというのがすごく気になりました」と感想を語った。

先月本作のメガホンを取ったシャーロット・ウェルズ監督の来日取材時にカメラマンを務めた枝。ウェルズ監督については「そのまんまこの映画のような人でした。あまり語りたがらないシャイな人だけど、自分の興味のあることだと前のめりになってしゃべってくださって。自分をこう見せたいとか、こうありたいとかのエゴがなく監督が自分自身と向き合って作った作品なんだなと感じました」と言葉を交わした際に感じた印象を語っていた。

監督の自叙伝的な要素を持つ本作について、山崎は「子どもの主観というものが大きなテーマになっていて、ホームビデオの映像が地続きになっているんですよね。本作は彼女が映画みたいに何回も記憶を再生した結果出来上がった思い出であり、父親がどういう状況を抱えているのかなど、彼女が知りえないことは何も描かれていないんです」と本作の主観性を説明。

さらに、山崎はその主観的な視点を枝の長編1作目である『少女邂逅』にも感じたという。枝は「主観で進んでいく話が好きなので、お客さんにどう画面を追いかけてほしいか、ここの説明を省いた方がいいとか、観終わったあとどんな気持ちになってほしいかを逆算して視点を作っていくのですが、この作品を観たときにものすごい高度なことをやっているな思い、完全に心を操られました。父・カラムと過ごしたことがないのにあたかも一緒に過ごしたような気持ちになって。このバランスを作り出すことが難しいことはわかっているので作り手の視点としてもすごいなと思いました」とクリエイターとしての自身の経験を交えながら本作を絶賛していた。

最後に、作品の感想として“エモい”という言葉が頻繁に使われていることに関して山崎は、「若い人がこの映画を“エモい”というのはフィルムカメラ、フィルターの雰囲気に90年代のノスタルジーが映像の質感にあるからだと思います。今のデジタル映画のパキッとした感じを避けた柔らかい質感、それが“個人的な思い出感”というものを醸し出していたのだと思います」と分析。映画でありながらどこか親密さを感じ、物語を観ている感じとは少し違った感情を抱いたと振り返った。

その点には枝も深く賛同し、いつの間にか「監督の記憶を辿っているはずだったけど自分の記憶になっていました」と多くを語らず、それゆえにそのミニマリスティックな“余白”が観客の大切な記憶を想起させる本作の魅力について語り、イベントを締めくくった。

『aftersun/アフターサン』は5月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開。

作品情報

aftersun/アフターサン
2023年5月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開

STORY
11歳の夏、思春期のソフィ(フランキー・コリオ)は、離れて暮らす31歳の父親・カラム(ポール・メスカル)とトルコのひなびたリゾート地にやってきた。輝く太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、ふたりは親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、ローファイな映像のなかに大好きだった父の、当時は知らなかった一面を見出してゆく……。

監督・脚本:シャーロット・ウェルズ(初長編監督作品)
出演:ポール・メスカル(ドラマ「ノーマル・ピープル」『ロスト・ドーター』)、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール
プロデューサー:バリー・ジェンキンス(『ムーンライト』)ほか
原題:aftersun/2022年/イギリス・アメリカ/カラー/ビスタ/5.1ch/101分/映倫:G
字幕翻訳:松浦美奈

配給:ハピネットファントム・スタジオ

© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022

公式サイト happinet-phantom.com/aftersun/

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