世界三大映画祭の常連フランソワ・オゾン監督の最新作『苦い涙』がいよいよ本日6月2日(金)より公開。このたび、フランソワ・オゾン監督作品に初登場にして強烈な存在感を放つ名優イザベル・アジャーニが演じるスター女優から美青年を紹介されたドゥニ・メノーシェ演じる主人公の映画監督が恋に落ちる瞬間の本編映像が解禁された。

本作は、1970 年代ドイツのアパルトマンを舞台にした室内劇。主人公の映画監督ピーターが、美しい青年アミールに翻弄され恋に溺れていく様を風刺やユーモアをふんだんに織り交ぜて描き、「人を愛するということとは何なのか」という根源的な問いを驚くほど軽やかに投げかけるメロドラマ。
著名な映画監督ピーター・フォン・カント(ドゥニ・メノーシェ)は、恋人と別れて激しく落ち込んでいた。助手のカール(ステファン・クレポン)をしもべのように扱いながら、事務所も兼ねたアパルトマンで暮らしている。ある日、3 年ぶりに親友で大女優のシドニー(イザベル・アジャーニ)が青年アミール(ハリル・ガルビア)を連れてやって来る。艶やかな美しさのアミールに、一目で恋に落ちるピーター。彼はアミールに才能を見出し、自分のアパルトマンに住まわせ、映画の世界で活躍できるように手助けするが…。
このたび解禁された本編映像は、主人公の映画監督ピーターが、美青年アミールに一目で恋に落ちるシーン。ピーターのアパルトマンを、親友であり恩人のスター女優シドニーが 3 年ぶりに訪問する。恋人と別れて落ち込んでいるピーターが、久しぶりに訪れたシドニーに、「人間は他者を求めるが一緒には生きられない」と言い放つところからはじまる。ほどなくして、シドニーに呼び寄せられた美青年アミールが到着し、シドニーがピーターを紹介するや否や、アミールに釘付けになってしまう。
落ち込んでいたというのに、熱い視線でアミールと乾杯し、「次作は女の映画よね」と売り込む女優シドニーをそっちのけにアミールを誘うピーターの変わり様が笑えるシーンだ。そして、シドニーを演じるイザベル・アジャーニの美しさにも目を奪われ、この後の展開が気になる映像となっている。
ピーターを演じるフランス屈指の実力派人気俳優ドゥニ・メノーシェは、先日の第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員を務め、授賞式では「コウジヤクショ」の名前を読み上げ、役所広司最優秀男優賞受賞の発表を担った。
『苦い涙』は本日6月2日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて公開中。
苦い涙
2023年6月2日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
STORY
著名な映画監督ピーター・フォン・カント(ドゥニ・メノーシェ)は、恋人と別れて激しく落ち込んでいた。助手のカール(ステファン・クレポン)をしもべのように扱いながら、事務所も兼ねたアパルトマンで暮らしている。ある日、3年ぶりに親友で大女優のシドニー(イザベル・アジャーニ)が青年アミール(ハリル・ガルビア)を連れてやって来る。艶やかな美しさのアミールに、一目で恋に落ちるピーター。彼はアミールに才能を見出し、自分のアパルトマンに住まわせ、映画の世界で活躍できるように手助けするが…。
監督・脚本:フランソワ・オゾン 『まぼろし』『8人の女たち』『Summer of 85』『すべてうまくいきますように』
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」から自由に翻案
出演:ドゥニ・メノーシェ『悪なき殺人』『ジュリアン』、イザベル・アジャーニ『カミーユ・クローデル』『アデルの恋の物語』、ハリル・ガルビア、ステファン・クレポン、ハンナ・シグラ『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』『マリア・ブラウンの結婚』、アマンテ・オーディアール
原題:PETER VON KANT/2022/フランス/フランス語/85分/日本語字幕:手束紀子/配給:セテラ・インターナショナル PG12
© 2022 FOZ - France 2 CINEMA - PLAYTIME PRODUCTION ©Carole BETHUEL_Foz