本年度・第95回アカデミー賞®でアンドレア・ライズボローが主演女優賞にノミネートされた感動作『To Leslie トゥ・レスリー』が6月23日(金)より公開。本作で酒乱の母を見守る息子を熱演した若手俳優オーウェン・ティーグが今注目を浴びている。

本作は、宝くじの賞金をアルコールに使い果たしてしまったシングルマザーの人生の再起を描く感動作。宝くじに高額当選(190,000ドル・日本円で約2,500万円)したもののアルコールに使い果たし、行き場を失ったシングルマザーのレスリー。息子にも友人にも見放されながらも、モーテルでの“出会い”をきっかけに人生の再起を図る。スクリーンとの境界線を越えて滲む、痛々しいほどのリアリティ溢れる演技に胸を打たれ、ラストには涙なしでは見られない心温まる瞬間が待ち受ける——。
本作で今話題をさらっているのが、アルコールに溺れ、自暴自棄になった母レスリー(アンドレア・ライズボロー)を憎みながらも見守り続ける息子ジェームズを熱演したオーウェン・ティーグ。24歳という若さながら、サスペンススリラー『フロッグ』(21)で主要キャラクターを演じ注目を集め、『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』(17)など様々な話題作に出演。2022年のトロント国際映画祭出品作品『モンタナ・ストーリー』では、メインキャストに選ばれるなど、次世代を担う若手俳優との呼び声も高まっている。
その飛躍は本作の後も続き、来年公開予定の『猿の惑星』シリーズ最新作『Kingdom of the Planet of the Apes(原題)』で主演に大抜擢され、こちらも大きな話題となっている。
そんな才能溢れるオーウェン・ティーグについて本作の監督マイケル・モリスは「オーウェンは非常に才能があり、最高の役者です」と大絶賛。オーウェンが子供の頃からすでに彼の才能を見出していた監督は、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたと話す。「今回、息子役はどうかと声をかけると、信じられないことに、脚本を読む前に彼は『イエス』と言ってくれたんです。そして脚本を読んだらまた電話をくれたのですが、『ああ、ホントにイエスと答えてよかったよ』と言ってくれたんです」と明かす。

そしてオーウェンの演技について「映画の中では、オーウェンが演じたジェームズは母親であるレスリーに6年間会っておらず、しかも最後に会ったときはまだ子供でした。そして今、つまり再会を果たすシーンを撮影した日、ジェームズが青年になっていました。6年ぶりに会った彼は、立派に成長し男性になっていた。しかし今の母を見ると、ひどく、小さく、そして、汚れている。人生において非常に稀な瞬間のひとつでした」と、母親に再会した時のジェームズの繊細で複雑な気持ちの表現が、本作の価値をさらに高めることになったと話している。
オーウェンの演技にも注目の『To Leslie トゥ・レスリー』は6月23日(金) 全国ロードショー。
To Leslie トゥ・レスリー
2023年6月23日(金) 全国ロードショー
STORY
テキサス州西部のシングルマザー、レスリー(アンドレア・ライズボロー)は、宝くじに高額当選するが数年後には酒に使い果たしてしまい、失意のどん底に陥る。6年後、行き場を失ったレスリーは、かつての友人ナンシー(アリソン・ジャネイ)とダッチ(スティーヴン・ルート)のもとへ向かうが、やはり酒に溺れ呆れられてしまう。そんな中、スウィーニー(マーク・マロン)という孤独なモーテル従業員との出会いをきっかけに、後悔だらけの過去を見つめ直し、母親に失望した息子のためにも、人生を立て直すセカンドチャンスに手を伸ばしはじめる。
監督:マイケル・モリス
出演:アンドレア・ライズボロー(『オブリビオン』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)、マーク・マロン(「GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」)、オーウェン・ティーグ(『フロッグ』『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』)、アリソン・ジャネイ(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』『LOU ルー』)
配給:KADOKAWA 2022/英語/119 分/シネスコ/カラー/5.1ch/原題:To Leslie/日本語字幕:松浦 美奈
© 2022 To Leslie Productions, Inc. All rights reserved