レオス・カラックス監督の新作『IT'S NOT ME イッツ・ノット・ミー』が4月26日(土)より全国順次公開。このたび、グラフィックデザイナー・大島依提亜によるアナザービジュアル、イザベル・ユペール、尾崎世界観、伊賀大介の著名人コメント、そして3月下旬の来日中に開催されたレオス・カラックス監督によるQ&A先行上映イベントの動画が解禁された。
このたび解禁されたのは、レオス・カラックスを敬愛するミュージシャンで作家の尾崎世界観、スタイリストの伊賀大介からのコメント。そして、カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞した『ピアニスト』や、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『エル ELLE』など、フランスを代表する国際派女優、イザベル・ユペールがニューヨーク映画祭参加時にインタビュー誌で語ったコメントも。各コメントは記事下にて。
あわせて今回解禁となったアナザービジュアルは、数々の名作映画、巨匠作品のビジュアルデザインを手がけてきたグラフィックデザイナー・大島依提亜が特別に制作。不眠症のカラックスがベッドに腰かけているカット、ベビー・アネット、盟友ドニ・ラヴァン、ジュリエット・ビノシュ、愛犬、娘ナスチャと稲妻、ウクライナの女性活動家オクサナ・シャチコのトップレス抗議活動、『ポンヌフの恋人』の撮影風景、そして目と「REGARD DES DIEUX」の文字といった画像で構成され、「頭の中も人生もカオスだ」と語るカラックスの思想と記憶がコラージュされた本作が見事に表現されている。

大島依提亜は、「一見すると、ジャン=リュック・ゴダール晩年の怒涛の音と映像のスタイルを“細かすぎて伝わらない”レベルで再現しているかのように思える。しかしそこはカラックス、あらゆる場面にみなぎる圧倒的映像美によって、さらにブーストし、唯一無二の映画に仕上げてしまった。そんな物量と精度(に対峙するには40分が限界じゃなかろうか)をアナザービジュアルに込めました」とコメントを寄せた。アナザービジュアルは、大判ポストカードで全国の上映劇場にて初日来場者プレゼント(数量限定)として配布予定。
そして3月下旬の来日時に開催されたQ&A先行上映イベントでの映像が解禁。「もともとは美術館に10分ほどの自画像的な短編を頼まれたんです。その展覧会がなくなってしまった。でもひとりで編集するのが好きだったんです。家で映画をつくるそのプロセスが。ホーム・ムービーみたいで。犬や娘に囲まれて」と本作の成り立ちについて語り、「戦争がおこりゴダールが死を決意した。たぶんこの映画にも大きな影響を与えている」と観客からの質問に答えたほか、「好きな表現方法を通して自分自身を見つめるということをしたらいいと思う。自分をとりまく世界もね」「ノスタルジックになるのは好きじゃない。むしろ怒っていたい。激怒していたいんです」「自分の頭の中も人生もすごくカオスだと思っている。カオスの中で生きていると出会いがあるんです。そのカオスを共有し理解してくれる人が出てくる。映画というものはひとりで作れるようなものではないんです。誰か良い人に会うチャンスをいつも探している」「この映画が特別なのはフィクションではないから。全ての始まりであるカオスが生きたまま描かれている」など、メディアの前に立つことの少ないレオス・カラックス監督が日本の観客の質問に真摯に答える貴重な映像となっている。
コメント全文
本当に驚くべき、清々しい映画で、言葉の最良の意味で"遺産(相続財産)"と呼ぶべき作品。ゴダールを随所に感じるけれども100%レオス・カラックス映画だと思う。私はこの映画にとても心動かされた。
イザベル・ユペール(女優)
画面から連射されるいくつもの問い。そのどれもが、手にした途端、あっさり断ち切られる。そして、また次の問いが始まるまでの一瞬の何かが、頭の深いところに刻み込まれる。まるで脳の奥でうがいをするような、そんな感じ。
尾崎世界観(ミュージシャン・作家)
レオス・カラックスが撮れば、それが42分でも125分でも、等しく忘れられない映画体験になってしまう。
伊賀大介(スタイリスト)
IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー
2025年4月26日(土)よりユーロスペースほか全国ロードショー
監督:レオス・カラックス/撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
出演:ドニ・ラヴァン、カテリーナ・ウスピナ、ナースチャ・ゴルベワ・カラックス
フランス/42 分/2024 年/カラー&モノクロ/1.78:1 原題『C’est pas Moi』/英語題『It’s Not Me』
配給:ユーロスペース
©Jean-Baptiste-Lhomeau
© 2024 CG CINÉMA • THÉO FILMS • ARTE FRANCE CINÉMA
公式サイト eurospace.co.jp/itsnotme




