製作から実に60年の時を経てデジタルリマスター化されスクリーンに帰ってくる不朽のフランス映画『わんぱく戦争』が8月6日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次ロードショー。公開まで残り1カ月と迫り、予告編・場面写真がそれぞれ解禁された。

このたび解禁された予告編は、60年ぶりにスクリーンに戻ってくるあの「悪ガキ」たちが暴れまわる様子を捉えたもの。些細な言い合いから石を投げられ、“フニャチン“と悪口を言われる。実に子供らしい喧嘩から戦争ごっこへと移行していく様子から映像は始まっていく。
その後は子供たちが自ら考え、ボタンやサスペンダーを奪い合いながら泣き笑いを繰り返す姿が活き活きと描かれている。全編を通して、軽快な「わんぱくマーチ」の音楽に乗せて子供たちが戦争ごっこに明け暮れる、ポップな映像に仕上がった。
そしてあわせて解禁された場面写真では、本作の愛くるしいキャラクターちびジビュスや、木の陰に隠れて戦いの時を待っている裸の子どもたち、仲間たちの作戦会議の最中など、バラエティに富んだ印象に残るシーンの数々が切り抜かれている。




本作はフランスの国民的作家ルイ・ペルゴーの小説「ボタン戦争」(1912)を、舞台俳優出身の監督イヴ・ロベールが、『禁じられた遊び』のシナリオを描いたフランソワ・ボワイエと共同で脚色した作品。
南フランスの田舎の風景をバックに、軽快なタッチで描かれる子供たちによる争いは、当時のフランス社会を面白おかしく風刺している。日本も含め世界中で大ヒットし、その後も何度かリメイクが作られるなど人気を博した。中でも愛くるしいキャラクターのアントワーヌ・ラルチーグ扮する”ちびジビュス”の口癖「嫌んなっちゃう 来なきゃよかったよ」はフランスでは有名な流行語となった。
出演した100人の子供たちは演技経験の全くない素人だったが、彼らの元気溢れる自然な演技は観客の心を掴んで離さない。強い団結力によって統率された少年グループ2組の抗争を、文字通り体当たりで表現してみせた。
また劇中でも流れる軽快な「わんぱくマーチ」は当時のNHK「みんなのうた」にも選ばれ、作詞家 阪田寛夫氏(童謡「ねこふんじゃった」「サッちゃん」)による歌詞がつけられて当時の子供たちにも口ずさまれることとなった。
わんぱく戦争
2021年8月6日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開予定
監督:イヴ・ロベール 音楽:ジョセ・ベルグマン「わんぱくマーチ」
原作:ルイ・ペルゴー「ボタン戦争」 脚色:フランソワ・ボワイエ/イヴ・ロベール
撮影:アンドレ・バック 製作:イヴ・ロベール/ダニエル・ドロルム
1961年(日本初公開:1963年)/フランス/フランス語/モノクロ/ヨーロピアンビスタ/94分
原題:GUERRE DES BOUTONS 日本語版字幕:横井和子
提供:ZAZI FILMS and GAUMONT
配給:ユナイテッドエンタテインメント
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