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ハンガリーの鬼才パールフィ・ジョルジ監督が、搬送中に逃走した1羽の雌鶏(めんどり)の旅を通して人間の尽きない欲望や社会の理不尽さをユーモラスに描く異色のヒューマンドラマ『雌鶏』が9月25日(金)に全国公開。このたび、小林一茶の名句から始まる本編冒頭映像が解禁された。

今回解禁されたのは約4分の本編冒頭映像。異国情緒あふれる弦の音色に導かれるように、画面の中心に映し出される冒頭の言葉は、なんと、江戸時代を代表する俳人、小林一茶の名句「露(つゆ)の世は 露の世ながら さりながら」である。

晩秋の情景を背景に、命の儚さや、時の流れの無常を捉えた句で、一茶が長女を失った悲痛のうちに詠んだとされており、この世が露のように儚いことを知りながらも、それでもなお、愛する者を失った悲しみを受け入れきれない――そんな切実な思いが込められている。

この句についてパールフィ・ジョルジ監督は、「私にとって非常に大事な句」だと語り、本作の冒頭に掲げることで“ニワトリを描いた映画というだけではなく、人の在りようや、人と人との関係性、そして、どのようにこの世に生を受け、産み落とされ、生きていくのか”という、より根源的なテーマを描いた作品であることを示したかったと明かしている。

さらに監督は、小林一茶の句は“端的に、かつ深淵に”語りかけてくるものであり、本作がどのような映画なのか、その本質を表現してくれるものだと説明。「観客の心を開くために一番有効な手段だと思い、冒頭に取り入れました」 と、その意図を語っている。

一羽の雌鶏の物語から、人間の生と死、命の儚さ、そして生の意味へ――ハンガリーの鬼才パールフィ・ジョルジ監督が、日本の俳人・小林一茶の一句に託した想い。国境を越えて響き合うその言葉が、静かに、そして深く、本作の核心へと観る者を導いていく。

まとめ(注目ポイント)

  • 『雌鶏』9月25日全国公開パールフィ・ジョルジ監督による異色のヒューマンドラマが2026年9月25日より全国公開。
  • 約4分の本編冒頭映像を解禁小林一茶の名句「露の世は 露の世ながら さりながら」から始まる本編映像を公開。
  • 一茶の句に込められた悲痛長女を失った一茶が詠んだとされる一句に、命の儚さや映画の本質を重ねた構成。
  • 監督が語る一句への思いパールフィ・ジョルジ監督が「私にとって非常に大事な句」と語り、冒頭に掲げた意図を説明。
作品情報

雌鶏
2026年9月25日(金)シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

STORY
養鶏場で生まれ育った1羽の雌鶏が、出荷用トラックから脱走。人生初の自由を手に入れた彼女は、刺激と危険に満ちた世界を走り抜け、ワケあり一家が暮らす家へと辿り着く。庭に建つニワトリ小屋で新生活を送るなか、初恋を知り、初めて産んだ卵を温め育てようと決意する。ところが大切な卵は毎日人間に回収されてしまう過酷な現実に直面。人生とは?生きるとは?雌鶏は我が子がヒヨコになる日を夢見る一方、飼い主一家はとある事件に巻き込まれる。そこには両者にとって思いがけない運命が待ち受けていた――。

監督:パールフィ・ジョルジ 脚本:パールフィ・ジョルジ、ルットカイ・ジョーフィア プロデューサー:タナシス・カラタノス
出演:雌鶏(エスティ、サンディ、フェリ、エンチ、エティ、エニクー、ノーラ、アネット)、ヤニス・コキアスメノス、マリア・ディアコパナヨトゥ、アルギリス・パンダザラス

2025年/ギリシャ・ドイツ・ハンガリー/96分/ギリシャ語、英語/5.1ch/カラー
日本語字幕:石田淳子 映倫:G区分 配給:ハーク 配給協力:フリック

©2025 Pallas Film-Twenty Twenty Vision-View Master Films-ZDF

公式サイト www.hark3.com/mendori

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