巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督作『ベニスに死す』(71)で主人公を破滅に導く少年タジオを演じたビョルン・アンドレセンの衝撃の真実を描いたドキュメンタリー『世界で一番美しい少年』が、12月17日(金)より公開されるのを記念して、先行有料試写会や『ベニスに死す』限定上映、衣装展示などのスペシャル企画が続々と決定している。
“世界で一番美しい少年”として当時一大センセーションを巻き起こしたのは、巨匠ルキノ・ヴィスコンティに見出され、映画『ベニスに死す』(71)のタジオ役に抜擢された当時15歳のビョルン・アンドレセン。観る者の目を釘付けにする圧倒的な存在感で同作を強く牽引したアンドレセンは、日本でもCM出演などの芸能活動も行い、日本のカルチャーに大きな影響を及ぼした。そして50年後、日本でも大ヒットしたアリ・アスター監督作『ミッドサマー』(19)の老人ダン役となって私達の前に現れ、話題となる。
『世界で一番美しい少年』は、豊富なアーカイブ映像により今明かされる『ベニスに死す』の裏側、 “世界で一番美しい少年”と呼ばれその後の人生を運命づけられてしまったひとりの人間の栄光と破滅、そして心の再生への道のりを映しだした衝撃のドキュメンタリー。
このたびヒューマントラストシネマ渋谷において本作に関連したスペシャル企画が続々と決定。映画公開日の前日となる12月16日(木)には1回限りの先行有料試写会を実施。上映前に歌手・役者・タレントとして活躍する池畑慎之介を迎え、貴重なトークも実施する。
また、映画公開日の12月17日(金)から3日間限定で、『ベニスに死す』の上映が決定。同作の上映と『世界で一番美しい少年』の上映でこの3日間限定で2作品のコラボチラシが配布されるほか、同作の限定上映に先んじて、アンドレセンがタジオ役のために着用したセーラー服の現物がヒューマントラストシネマ渋谷で展示中。詳細は以下にて確認を。
12月16日(木)、トークショー付き先行有料試写会
1970年代、日本のカルチャーにセンセーションを巻き起こしたのは、ビョルン・アンドレセンとそして今回ゲストとして登壇する池畑慎之介。ビョルン・アンドレセンが1971年、ルキノ・ヴィスコンティに見出され『ベニスに死す』に出演した2年前の1969年に松本俊夫監督にやはりスカウトされ、『薔薇の葬列』で華麗なデビューを飾った。同時期に日本のカルチャーに大きな影響を与えたということで、池畑慎之介が1970年代の日本カルチャーについて、そして、長い間芸能界で活躍する秘訣を語る。
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター1
日時:12/16(木)19:00の回(上映前19:00~登壇、トーク後19:30~上映開始)
登壇者(予定):池畑慎之介(歌手・役者・タレント)
料金:1,800円均一(全国共通券・各種割引・株主優待券・各種招待券 使用不可)
販売スケジュール:
■オンライン販売:12/13 (月) 19:00~ 上映開始の20分前まで販売
オンラインチケット予約はこちらから https://ttcg.jp/human_shibuya/event/
■窓口販売:12/ 14 (火) 劇場オープンより販売開始
※窓口販売は、オンライン販売で残席があった場合のみ販売となります。
『ベニスに死す』、12月17日(金)から3日間限定で上映
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷
上映日程:12/17(金)~12/19(日)
※上映時間、上映料金など詳しくは劇場HPまで
劇場HP https://ttcg.jp/human_shibuya/
『ベニスに死す』作品概要
1911年。ドイツの名だたる作曲家アシェンバッハは、休暇で水の都ベニスを訪れる。ホテルのサロンには世界各国からの観光客が集まっていたが、アシェンバッハはそこで母親の隣に座る少年タジオ(ビョルン・アンドレセン)に目を奪われた。その時からアシェンバッハはタジオの虜となった―。
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:ダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン、シルヴァーナ・マンガーノ、ロモロ・ヴァリ
原題:MORTE A VENEZIA/製作国:伊/仏/ジャンル:ドラマ/本国公開年:1971年/カラー/上映時間:131分/映倫:G
1971 © Warner Bros. All Rights Reserved.
『世界で一番美しい少年』×『ベニスに死す』コラボレーションチラシ配布
2作のビジュアルを両面に印刷した、他では入手できないスペシャルなチラシとなる。
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷
配布期間:12/17(金)~12/19(日)の間、『世界で一番美しい少年』『ベニスに死す』それぞれの作品のご入場者へ1人1枚配布予定(数量限定配布/なくなり次第終了)
『ベニスに死す』でビョルン・アンドレセンがまとった貴重な衣装展示を開催中
『ベニスに死す』において、アンドレセンがタジオ役として身に着けたセーラー服の現物を期間限定で展示。金子修氏が所蔵する、画家である故・金子國義が、ヴィスコンティの衣装係であったウンベルト・ティエリーから日本滞在中の交流のお礼として1981年に譲り受けた品。この衣装が単体で展示されるのは今回が初めてという貴重な機会となる。
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 8Fロビーにて実施
期間:12/8(水)~12/23(木)まで(※予定は変更になる場合があります)
世界で一番美しい少年
2021年12月17日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ他全国順次公開
監督:クリスティーナ・リンドストロム & クリスティアン・ペトリ
出演:ビョルン・アンドレセン 『ベニスに死す』(71) 『ミッドサマー』(20)、池田理代子、酒井政利 ほか
製作国:スウェーデン/英語・スウェーデン語・仏語・日本語・伊後/2021/シネスコ/5.1chデジタル/98分/字幕翻訳:松浦美奈/映倫G
配給:ギャガ
© Mantaray Film AB, Sveriges Television AB, ZDF/ARTE, Jonas Gardell Produktion, 2021
オフィシャル・サイト:gaga.ne.jp/most-beautiful-boy
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