第97回アカデミー賞®長編アニメーション賞ノミネート、アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞(最高賞)受賞をはじめ各国の映画祭を席巻している珠玉のストップモーション・アニメーション映画『かたつむりのメモワール』が6月27日(金)より全国公開。このたび、本編オープニング映像が解禁された。あた各界著名人から絶賛コメントが到着した。
今回解禁となった本編映像は、アダム・エリオット監督みずから「すべての撮影の中で最も大変だったシークエンス」と語る、劇中に登場する7000個もの小道具が大集結した驚愕のオープニングシーン。

キャラクターやセットだけでなく、画面の端に一瞬だけしか登場しないようなあらゆる小道具もふくめ、アーティストたちによる完全ハンドメイドにこだわって制作された本作。大量のユニークな小道具たちが目に飛び込んでくる楽しさと驚きを味わえると同時に、これだけの数をひとつひとつ人間が心血を注いで作り上げたのだという手作りの真価が見事に発揮され、一気に『かたつむりのメモワール』という世界に引き込まれるオープニングとなっている。劇中で重要な意味をもつアイテムや、アーティストの遊び心で作られたかたつむりにまつわるアイテムなど様々なものが映りこんでいるので、じっくりと繰り返しチェックしてみよう。
あわせて本作をいち早く鑑賞した各界の著名人たちより絶賛コメントが到着。大人気ストップモーション・アニメ「PUI PUI モルカー」の生みの親であるアニメーション監督の見里朝希からは「こんな愛情に溢れたストップモーションを私も作りたい!」、30年にわたり愛され続けるNHK Eテレのクレイアニメ「ニャッキ!」を手掛ける伊藤有壱からは「ちょっとグロテスクで、すごくチャーミング!」、アニメーション作家・絵本作家の山村浩二からは「イビツな孤独、毒と浄化、笑いと涙、人生の全部。」と、日本アニメーション界のトップランナーであるアーティストたちから熱い称賛が送られた。
俳優の加藤諒からは「新しい一歩を踏み出す勇気を貰える作品です」、芸人のくっきー!からは「茶化せぬ感動。(中略)てか泣くヤツやったんかいっ!」、芸人のもう中学生からは「心から、ためになったねぇ~」と、超個性豊かな面々から、前向きで温かな鑑賞後感が伝わるユニークなコメントが到着。
さらに、映画批評家の児玉美月からは「アニメーションの最高傑作であり、そして私にとって人生でもっとも大切な映画だ」、修復家(漆・金継ぎ)の河合菜摘からは「ひとつひとつ手仕事で紡ぎ上げたストーリー、そのゆらぎやいびつさに登場人物の人間らしさが重なりました」、コラムニストの山崎まどかからは「アダム・エリオットのクレイ・アニメの登場人物たちにはいつも泣かされる」と、繊細で丁寧な手作りのアニメーションとキャラクター造形を讃える、心のこもった言葉が寄せられている。コメント一覧・全文は以下のとおり。
著名人コメント(順不同/敬称略)
こんな愛情に溢れたストップモーションを私も作りたい!
どんな不条理なことに晒されても人生の結末は誰にもわからない。
誰かの言葉が不意を突くように、突然希望へと導いてくれることもある。
一度しかない人生だから体験しなければ!と前向きにしてくれる、サプライズ満載の傑作です。
モルモットも出てきます!
――見里朝希(アニメーション監督)
ちょっとグロテスクで、すごくチャーミング!
「人生は綺麗事じゃない…でも、それでいいんだよ。」
アダム・エリオット監督がひときわ泥臭いパペットアニメーションで
綴り上げた、矛盾だらけで愛すべき人生への讃歌。双子の魂に、ささやかな幸あれ。
――伊藤有壱(クレイアニメ「ニャッキ!」監督)
双子の男女は別れ別れ、カタツムリは雌雄同体。
イビツな孤独、毒と浄化、笑いと涙、人生の全部。
――山村浩二(アニメーション作家・絵本作家)
可愛いクレイアニメーションだけど、何処かブラックで生々しい感じが心に刺さり、
個性的な登場人物から新しい一歩を踏み出す勇気を貰える作品です。
――加藤諒(俳優)
御LOOKさせていただきました。茶化せぬ感動。
ただただカタツムリのキャワ作品だろうと再生、気がつけば心が濾過でございました。
てか泣くヤツやったんかいっ!
――くっきー!(芸人)
人生のためになるお言葉とためになるアートをたっぷりいただけて、心から、ためになったねぇ~
――もう中学生(芸人)
孤独や悲劇に耐え忍ばなければならないこの世界をどう愛することができるのかを伝えてくれる『かたつむりのメモワール』はアニメーションの最高傑作であり、そして私にとって人生でもっとも大切な映画だ。
――児玉美月(映画批評家)
ひとつひとつ手仕事で紡ぎ上げたストーリー、そのゆらぎやいびつさに登場人物の人間らしさが重なりました。
――河井菜摘(修復家(漆・金継ぎ))
愛を求めるその姿のいじらしさ、いじける表情の妙な不思議な愛らしさ。
アダム・エリオットのクレイ・アニメの登場人物たちにはいつも泣かされる。
――山崎まどか(コラムニスト)
かたつむりのメモワール
2025年6月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿 ほか全国順次公開
STORY
1970年代のオーストラリア。グレースは双子の弟ギルバートと父親の3人で慎ましくも幸せに暮らしていた。母親は出産と同時に亡くなり、病気がちで学校ではいじめっ子の標的にされるグレースだったが、いつも守ってくれる頼もしいギルバートと、愛情深くひょうきんな父が側にいてくれた。しかし突然、父が睡眠時無呼吸症候群で亡くなり、グレースとギルバートは別々の里親の元で暮らすことに。離れ離れになった2人は手紙で励まし合い「いつか必ずまた会おう」と約束するが、グレースは寂しさのあまりカタツムリを集めることだけが心の拠り所となった孤独な日々を送るようになる。そんなある時、ピンキーという陽気で変なことばかり言うお婆さんと出会い、2人はいつしかかけがえのない友だちになっていく…。
監督・脚本:アダム・エリオット『メアリー&マックス』『ハーヴィー・クランペット』
出演(声):サラ・スヌーク『スティーブ・ジョブス』『プリデスティネーション』、ジャッキー・ウィーバー『世界にひとつのプレイブック』、コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、ドミニク・ピノン『アメリ』、エリック・バナ『ハルク』、ニック・ケイヴ
2024年/オーストラリア/英語/94分/カラー/5.1ch/G/原題:Memoir of a Snail/日本語字幕:額賀深雪/配給:トランスフォーマー
©2024 ARENAMEDIA PTY LTD, FILMFEST LIMITED AND SCREEN AUSTRALIA
この記事が気に入ったらフォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow WEEKEND CINEMA