コリン・ファースとスタンリー・トゥッチ、イギリスとアメリカが誇る 2 大紳士俳優がカップル役で共演し、20 年という歳月を共にしてきたふたりの圧倒的な純愛が感動を呼ぶ話題作『スーパーノヴァ』が現在公開中。キャスト&スタッフがその製作の裏側を語る特別映像が解禁された。
先週より待望の日本全国順次公開となった本作。派手な大作映画の公開がひしめき合う中、胸を締め付ける物語と美しい映像で互いを思いやり愛し合うカップルの愛の終わりを静かに温かく描いた本作に「切ないけど癒された」という感想が SNS に多く寄せられている。
このたび解禁されたのは、本作に出演したコリン・ファースとスタンリー・トゥッチ、そして監督のハリー・マックイーンのインタビューも含めた特別映像。メイキング映像や本編映像も含め本作の魅力を明かしている。
映像はサムとタスカーのカップルの仲睦まじい様子を捉え、ふたりの関係性をコリンとスタンリーが解説するところから始まる。
キャンピングカーで湖水地方を旅する2人だが、長く連れ添った 2 人の間にはタスカーの病が大きな影を落としている。ロードムービーの側面を持つ物語の大部分が 2 人芝居からなるうえ、回想シーンなどはなく現在進行形の 2 人の様子から、過去や絆の深さを見せなくてはならない構成から、主演俳優の関係性が非常に重要だ。
ハリー・マックイーン監督はキャスティングについて「長い付き合いのある俳優同士に演じてもらいたいと事前にチームで話していた。本作は親密な関係を描き出す。映画を超えた、スタンリーとコリンの友情に本作のすばらしさがある。2 人は大の親友なんだ。20 年来の深い付き合いで、互いを知り尽くしている。主人公 2 人が醸し出す親密さと相性の良さ、それが本作の核だった。それを苦労して生み出す必要がなかったのは、大きなボーナスだった」とにこやかに語っている。
出演が決定したばかりの頃は 2 人の配役は逆だったという裏話も。お互いの役がどうもしっくりこず、試しに交換してみたといい、コリンは当時のことを振り返り「スタンリーのタスカーを聞いた時、彼以上には演じられないと思った」ときっぱりタスカー役をスタンリーに譲ったと明かしている。これも親友同士でお互いの性格や演技スタイルを知り尽くしているコリンとスタンリーだからこそ成り立ったキャスティング方法だ。
俳優だけでなく、監督としても活躍するスタンリーについてハリー監督は「スタンリーの仕事ぶりには感銘を受けた。いつでも気さくに人の輪に入り、周囲を笑わせ場を和ませる。それがタスカーを演じる上で欠かせない素質だった。死を前にしても生きる楽しさを忘れない人間を、ごく自然に演じられるのがスタンリーなんだ」と述懐。
またコリンは「スタンリーの演じるタスカーには強い意志がある。“人生をコントロールし、自ら決断をし、現実に臨みたい”人生に絶望してもボロボロになってもいない。スタンリーにしかできない“脆さ”の演技だと思う」と相方の演技を絶賛。
一方でコリンについて監督は「コリンが演じると、どんな人物でも慈悲と共感があふれ出てくる。そしてサムはまさにそんな人だ。サムは愛する人のために大きな犠牲を強いられる。深い慈悲の心がないとできないことだ。コリンが演じる人物はどんな役でも慈悲にあふれている」とコリンの演技がサム役に完璧にハマっていたことを語っている。
合間に挟まれる本編映像でも、些細な日常の会話のコミカルなシーンから真剣な想いを告白するシリアスなシーンまで、2 人の俳優が阿吽の呼吸でセリフを交わす様子が切り取られている。コリンとスタンリーがお互いに全幅の信頼を置いて演じたカップルの姿には、男女問わず誰もが憧れてしまう。強い絆で結ばれる 2 人の愛はどのようにして終わりを迎えるのか――。ぜひ劇場で結末を見届けよう。
本作は『英国王のスピーチ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したコリン・ファースと、『ラブリーボーン』で同賞助演男優賞にノミネートされたスタンリー・トゥッチがカップル役を演じ、20 年という歳月を共にしてきた 2 人が向き合う人生の最終章を、圧倒的な演技で魅せる心震える感動作。
不器用で無口だが、胸の奥に熱い愛情を燃やし続けるピアニストのサムを演じるのはコリン・ファース。人を惹きつける才能と魅力に溢れ、いつもブラックジョークで周囲に笑いをもたらす作家タスカーにはスタンリー・トゥッチ。メガホンをとったのはハリー・マックイーン。俳優としても活躍する彼が、オリジナル脚本として書き上げた本作が、監督第 2 作目となる注目の気鋭監督。撮影監督は『ターナー、光に愛を求めて』などで 2 度アカデミー賞にノミネートされたディック・ポープが務めた。水と緑が織りなす風景が絵画のように美しい湖水地方など、イギリスが誇る景勝を余すところなく捉え、2 人の人生の旅路を鮮やかに彩っている。
スーパーノヴァ
2021年7月1日(木) TOHO シネマズ シャンテ他 全国順次ロードショー
原題:Supernova
出演:コリン・ファース『英国王のスピーチ』、スタンリー・トゥッチ『ラブリーボーン』
監督・脚本:ハリー・マックイーン
提供:カルチュア・パブリッシャーズ、ギャガ /配給:ギャガ
2020 年/イギリス/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/95 分/G/字幕翻訳:西村美須寿
© 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
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