アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所で遺体の記録係をしていたスロバキア人の脱走者ふたりの報告書(レポート)が12万人の命を救った実話を描き、第93回アカデミー賞国際長編映画賞スロバキア代表作品となった『アウシュヴィッツ・レポート』が7月30日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。このたび、脱走者を待ち受ける「見せしめ」の公開処刑を捉えた冒頭映像が解禁となった。

首にかけられたボードには「イエーイ、戻ってきたぞ!」と書かれた文字が

映像にはまず「事実に基づく物語」という文字が映し出され、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所の監視官が「収容所から逃げ出そうとしたら皆こうなるからな!」と逃げ惑う大勢の囚人たちを木棒で叩くシーンから始まる。

脱走に失敗し捕まった囚人は、雨が降る中、見せしめのため首を括られ、吊るされる。首にかけられたボードには「イエーイ、戻ってきたぞ!」と書かれた文字が。そしてピクピク動く足、白い息。口からは小さいうめき声が漏れている…。

スロバキア人のアルフレートは、そんな悪夢から起床の点呼で目が覚めるが、自分も脱出に失敗するのではないかという恐怖に打ちひしがれるのであった。

「ある種の人々が権力を握るのを許してしまった状況を思い出すことが重要だと思った」

ペテル・べブヤク(脚本・監督)は、第二次世界大戦の終結から約 80 年経った今、アウシュヴィッツ強制収容所に関する映画を撮ったことについて「残念なことに、人々の多くは極右に寛容となり、受け入れ始めています。それは悪いことです。同じ過ちを繰り返さないためには、このような映画を撮って、映画でも、あるいは他の手段でも、人類が過ちを犯し、知識人が過ちを犯し、ある種の人々が権力を握るのを許してしまった状況を思い出すことが重要だと思ったからです」と神妙な面持ちで答える。

そして日本公開を待ち望んでいるファンには「この映画が日本の映画館で上映されることを、とても喜んでいますし、日本の皆さんに楽しんで、お気に召していただければ嬉しいです」とメッセージを送っている。

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作品情報

アウシュヴィッツ・レポート
2021年7月30日(金)、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

STORY
1944年4月アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。遺体の記録係をしているスロバキア人のアルフレートとヴァルターは、日々多くの人々が殺される過酷な収容所の実態を外部に伝えるため脱走を実行する。奇跡的に救出された二人は、アウシュヴィッツの信じられない実態を告白し、レポートにまとめた。果たして、彼らの訴えは世界に届き、ホロコーストを止めることができるのかー。

監督・脚本:ペテル・べブヤク 共同脚本:トマーシュ・ボムビク 製作:ラスト・シェスターク
出演:ノエル・ツツォル、ペテル・オンドレイチカ、ジョン・ハナーほか

2020年/94分/カラー/シネスコ/5.1ch /英・チェコ・ポーランド・スロバキア・ドイツ語/スロバキア・チェコ・独 PG-12

原題:Sprava 英題:The Auschwitz Report 日本語字幕:川又勝利 後援:スロバキア大使館

配給:STAR CHANNEL MOVIES

©D.N.A., s.r.o., Evolution Films, s.r.o., Ostlicht Filmproduktion GmbH, Rozhlas a televizia Slovenska, Ceska televise 2021

公式サイト:auschwitz-report.com

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