第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされ話題を呼んでいる映画『皮膚を売った男』の本編映像が解禁された。「空飛ぶじゅうたんをあげよう」と囁く“悪魔”が男に奇妙な契約を持ちかける、本作の超重要シーンだ。

「なぜだ? ランプの魔人なのか?」

本作は第77回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門でプレミア上映が行われ、主演のヤヤ・マヘイニが男優賞を受賞。他にも第26回リュミエール賞合作賞の受賞や第31回ストックホルム国際映画祭脚本賞の受賞など、賞レースを席巻した話題作。

主人公サムは、当局の監視下にあり国外へ出られなくなってしまう。海外で離れ離れになってしまった恋人に会うためなんとかして出国したいと考えていた彼は偶然出会った芸術家からある提案を受ける。それは、背中にタトゥーをし、彼自身が”アート作品”となることだった…。芸術品となれば大金を得ることができ、展覧会の度に海外にも行ける。恋人に会うためオファーを受けたサムだったが、次第に精神的に追い詰められてゆく。高額で取引されるサムを待ち受ける運命とは…。

本作の演技が高く評価されたヤヤ・マヘイニが出演する他、『007 スペクター』『オン・ザ・ミルキー・ロード』のモニカ・ベルッチ、『Uボート:235 潜水艦強奪作戦』のケーン・デ・ボーウなど、豪華キャストが脇を固める。監督を務めるのは、過去にも「Beauty and the Dogs」(17)でカンヌ国際映画祭「ある視点」音響賞を受賞し、アカデミー国際長編映画賞のチュニジア代表に選ばれたことがある実力派、カウテール・ベン・ハニア。

今回解禁された本編映像は、薄暗い部屋でお酒を片手に話す主人公サムに、世界的芸術家のジェフリーが“悪魔の囁き”をするシーン。

「ベルギー出身で、アメリカ人でもある」と語るジェフリーに対し、身分の違いを痛感したサムは「恵まれた側の人間か」と皮肉を口にする。

さらに続けて「ガールフレンドがベルギーに」と少し悲しい表情を浮かべ、ビザが取得できないことから離れ離れになってしまったガールフレンドのアビールのことを話し始める。

会えない理由をしつこく聞かれ頭に血が上ったサムは「無理なんだよ! あんたには可能でもね」と強く当たる。そんな怒れるサムに対しジェフリーは「必要なのは空飛ぶじゅうたんだ。私があげよう」と救いの言葉を投げかける。

その意味の分からない言葉に「なぜだ? ランプの魔人なのか?」と嘲笑うサムだが、その言葉こそサムの運命を180度変える悪魔の囁きだった。「僕の魂が欲しい?」と悪魔との等価交換を覚悟したサムに対し、ジェフリーは「背中が欲しい」と射るような眼差しで契約の全貌を明かした。

自由に動ける空飛ぶじゅうたんの代わりに、悪魔に背中を受け渡したサムの運命やいかに? その先に待ち受けるのは幸せか、それとも不幸か。衝撃の結末は劇場で目撃しよう。

『皮膚を売った男』は11月12日(金)Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。

作品情報

皮膚を売った男
2021年11月12日(金)  Bunkamuraル・シネマ ヒューマントラストシネマ有楽町 ほか全国公開

監督:カウテール・ベン・ハニア(「Beauty and the Dogs(Aala Kaf Ifrit)」(17)第91回アカデミー賞国際長編映画賞チュニジア代表)
キャスト:ヤヤ・マヘイニ、ディア・リアン、ケーン・デ・ボーウ、モニカ・ベルッチ、ヴィム・デルボア
2020年/104分/チュニジア・フランス・ベルギー・スウェーデン・ドイツ・カタール・サウジアラビア/アラビア語、英語、フランス語
The Man Who Sold His Skin(英題)
L'Homme Qui Avait Vendu Sa Peau(仏題)

配給:クロックワークス

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